記録 ミッドウェー海戦

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刊行日 2023/06/08 | 掲載終了日 2023/06/29

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内容紹介

日米戦死者3418人を突き止め、その声を拾い上げる――。
前例のないその作業の功績によって菊池寛賞を受賞した、圧巻の記録

NHK ETV特集「ミッドウェー海戦 3418人の命を悼む」(2023/6/10放送予定)著者出演!

 1942年6月のミッドウェー海戦は、日本がアメリカに大敗を喫し、太平洋戦争の転換点となった海戦である。この海戦の取材は著者の予想を越えて、約7年に及ぶ壮大なプロジェクトとなった。日米双方の戦死者を調査し、戦闘経過を史料から跡付け、敗戦原因の定説であった「運命の5分間」に異を唱えることとなったのだ。
 本書は、ときにミッドウェー島へ赴き、日本側3056名、アメリカ側362名の戦死者の生年、所属階級、家族構成などをあらゆる手をつくして突き止め、手紙やインタビュー等を通じて戦死者とその家族の声を拾い上げ、全名簿と統計を付した圧巻の記録である。著者は『滄海よ眠れ』と本書でミッドウェー海戦を克明に跡づけるとともに、日米の戦死者を掘り起こしたその功績により第34回菊池寛賞を受賞した。
 「彼らかく生き、かく戦えり」。全名簿と統計を付した個人のいのちの重さに触れる、第一級の資料。

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【目次】

第一部 彼らかく生き かく戦えり

第二部 戦死者と家族の声

第三部 戦闘詳報・経過概要(抜粋)

第四部 戦死者名簿

第五部 死者の数値が示すミッドウェー海戦

付録

あとがき

ちくま学芸文庫版あとがき

解説 『記録 ミッドウェー海戦』を想う(戸髙一成)

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【著者プロフィール】
澤地久枝(さわち・ひさえ)
1930年、東京生まれ。その後、家族と共に満洲に渡る。ノンフィクション作家。1949年中央公論社に入社。在社中に早稲田大学第二文学部を卒業。著書に『妻たちの二・二六事件』『火はわが胸中にあり』『14歳〈フォーティーン〉』『昭和とわたし』など多数。『滄海よ眠れ』『記録ミッドウェー海戦』でミッドウェー海戦を克明に跡づけるとともに、日米の戦死者を掘り起こした功績により菊池寛賞受賞。2008年朝日賞受賞。

日米戦死者3418人を突き止め、その声を拾い上げる――。
前例のないその作業の功績によって菊池寛賞を受賞した、圧巻の記録

NHK ETV特集「ミッドウェー海戦 3418人の命を悼む」(2023/6/10放送予定)著者出演!

 1942年6月のミッドウェー海戦は、日本がアメリカに大敗を喫し、太平洋戦争の転換点となった海戦である。この海戦の取材は著者の予想を越えて、約7年に及ぶ壮大なプロジェクトとなった。日...


出版社からの備考・コメント

今回アップしたデータでは、以下の箇所を割愛しております。
p374-382、p385-568

今回アップしたデータでは、以下の箇所を割愛しております。
p374-382、p385-568


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784480511874
本体価格 ¥1,700 (JPY)
ページ数 640

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NetGalley会員レビュー

この本を読むにあたり、6月10日のNHK ETV特集で放送された「ミッドウェー海戦3418人の命を悼む」を見た。あの海戦から81年。澤地先生の膨大な記録の量に驚き、大切な人を亡くした遺族たちの言葉に涙が止まらなかった。

この本はミッドウェー海戦での日米戦死者3418人を突き詰めその声を拾い上げた記録である。
亡くなったお一人ずつ、所属階級や家族構成、残された手紙などを交えご家族の声として記録されている。どれだけご家族を愛した人で、愛される人であったか、家族はどんな思いをして生きてきたのか、お一人ずつ読んでいるだけで胸が詰まる。語られる長さに関係なくご家族の思いが込められている。
この本は1992年に出版され今月文庫化された。
私は澤地先生の作品を初めて読んだ。長い年月をかけ日本だけでなくアメリカ側のご家族の声を拾い上げるというとても貴重な記録だ。私が特に心に残ったのは229ページの「戦争に勝ったものはいません。どちらの側の人々も、長い年月にわたって代償を支払うのです」という亡くなったアメリカ海軍少尉の父親の言葉だ。日米双方のご家族が戦争により大きすぎる悲しみを背負っているのだ。

私は祖父母の世代から第二次世界大戦の経験や兄弟が戦地で亡くなったという話を聞いた記憶がある。だが私はその時幼すぎてその言葉をしっかり記憶していない。本書で語られたご家族と同じ悲しみや、どのような人であったのかを伝えたかったのだと今になって思う。

時代だからと言って若者が犠牲になることはあってはならないし、悲しみを抱えた家族の声を忘れてはいけない。
だからこそこの貴重な記録を読み継ぐことで、次の世代また次の世代が平和であるようにと願うことが今の私に出来ることだと思った。

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