まどろみハーブティー

吉祥寺シェアハウスの優しい魔法

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刊行日 2023/08/19 | 掲載終了日 2023/08/09

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内容紹介

「大丈夫。うちにいらっしゃい」

ここは、疲れた人たちが休む場所。


TikTokで話題沸騰!

『青春ゲシュタルト崩壊』著者の新境地!


☆ ☆ ☆

【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】

・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。

・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。

・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。

※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

☆ ☆ ☆



【あらすじ】


職場のストレスで倒れ、休職してしまった社会人四年目のちよこ。

行き場のない彼女はある日、吉祥寺にあるシェアハウスを紹介される。

そこには管理人の春枝をはじめ、

歳の近い女性が苦手な史人、

不登校中の中学二年生・柚紀など、

世代や性別を問わず、さまざまな「疲れた人たち」がいた。


泣くのが下手になったすべての人へ贈る、

ハーブの香り漂う、優しい再起の物語。



■著者

丸井とまと(まるい・とまと)

 

東京都出身。2016年『素直になれない7センチ』(スターツ出版)にてデビュー。

他に『青春ゲシュタルト崩壊』『世界が私を消していく』『青春リセット』(以上スターツ出版)『青くて、溺れる』(KADOKAWA)等著書多数。コミカライズ原作も多く手掛ける。

ことのは文庫では、本作が『赤でもなく青でもなく 夕焼け檸檬の文化祭』に続く2作目となる。



■装画

まかろんK(まかろんけー)


イラストレーター。「ダンデライオン」(中田永一著・小学館)など書籍装画多数。

イラスト集『Moment』(KADOKAWA)発売中。

ことのは文庫では『赤でもなく青でもなく 夕焼け檸檬の文化祭』(丸井とまと著)装画を担当。


「大丈夫。うちにいらっしゃい」

ここは、疲れた人たちが休む場所。


TikTokで話題沸騰!

『青春ゲシュタルト崩壊』著者の新境地!


☆ ☆ ☆

【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】

・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。

・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。

・自...


出版社からの備考・コメント

【書店員様へご案内】

◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。

件名に「ことのは文庫 8月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。

※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。

◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2023年7月20日迄承っております。

【書店員様へご案内】

◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。

件名に「ことのは文庫 8月新刊の注文」と明記の上、
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【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。

※受注状況...


おすすめコメント

◆様々な世代・性別のキャラが同じ家で暮らし、心を癒していく「理想の疑似家族」小説。 

   

「こんな場所があったらいいのに」「こんな家族がいたらいいのに」と、

誰もが共感できる「疑似家族キャラと住居空間の設定」が非常に心地よく、

極上の読後感が味わえます。

 

◆仕事もプライベートも行き場のない人間が再び立ち上がる、共感必至のヒューマンドラマ。

 

誰でも一度は経験のある「仕事でのトラブル」と「プライベートでのトラブル」のエピソード。

それらをひとつずつ乗り越えていくキャラたちの姿に、勇気づけられます。


◆香りと癒しの効能にあふれた「ハーブティー」が魅力的。

  

定番のカモミールティー、ミントティーなどの身近なハーブティーをはじめ、

おしゃれで可愛いハーブティーが、エピソードの中の重要アイテムとして登場。

ハーブの知識もさりげなくちりばめられ、ちょっとした知識欲も満たしてくれます。


◆様々な世代・性別のキャラが同じ家で暮らし、心を癒していく「理想の疑似家族」小説。 

   

「こんな場所があったらいいのに」「こんな家族がいたらいいのに」と、

誰もが共感できる「疑似家族キャラと住居空間の設定」が非常に心地よく、

極上の読後感が味わえます。

 

◆仕事もプライベートも行き場のない人間が再び立ち上がる、共感必至のヒューマンドラマ。

 

誰でも一度は経験のある「仕事で...


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出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784867164587
本体価格 ¥720 (JPY)
ページ数 288

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NetGalley会員レビュー

ハーブティーとシェアハウスとで、読んでみようと手に取った。
各章のタイトルは、それぞれハーブティーの名前がついていて、思わず飲んでみたくなる。

会社を休職したちよこは、友人の紹介で吉祥寺にあるシェアハウスに住むことになる。
そこの住人たちは、現実を休む必要があるほどキツイことがあったから、人を気遣う優しさを持っている。
大家の春枝さんも同じく優しい。
家族でなくても、自分の居場所になってくれる、そんな人たち。
もちろん、ちよこ自身もそういう存在になっていく。
そんな環境で生活していくことで、みなラストでは少しだけ強くなっていて、こんなシェアハウスのような場所に巡り合えたら幸せだなと思った。

最後に挿入された「番外編」もお気に入り。
私はちよこより、どちらかというと寿々に似ているかも。

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職場、学校、家庭――人間関係に疲れた人たちが憩うハーブの香に包まれたシェアハウス。心ない言葉を投げる人たちへの憤りと、それ以上に許せない“ちゃんと出来ない自分”への絶望。行き場をなくした人たちが、それぞれの体験を曝け出し、励まし合う再出発の物語。
年齢も性別も違うシェアハウスなんて上手くいかなそうと思ったけど、それぞれが抱える問題が逆に思い遣りを引き出していて、トラブルもプラスに変える事が出来ると勇気付けてくれる作品。
ハーブティーやハーブを使った料理も沢山出てきて、想像するだけで安らぎ効果もあって、食欲をそそられる。
進路や転職など、無理に型にはまる事なく、人の決断を尊重する大切さを教えられた。

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私もここに住んでみたいです!ハーブティーも飲みたいし!
自分の気持ちを上手く表現できないからこそ、他人の気持ちに敏感になれる。そんな人たちと「ただいま」「おかえり」と言い合いたいです。
お互いが支え合って生きていってることを実感できるのって結構貴重なことなんじゃないかな。

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ハーブティーの香りに包まれたシェアハウスで、優しさを分け合って元気になっていく登場人物達。なんて素敵な居場所だろう!と、読んでいて心がポカポカしました。
様々な場所でがんばりすぎて疲れてしまった、シェアハウスの住人達。みんなの心と身体が解れていく様子がとても良いです。
周囲の人達に求められる「普通」に悩まされたり、自分に完璧を求めてしまったり。
息苦しさでいっぱいになることって、たぶんいろんな人が経験していると思います。
そんな息苦しさをそっと解放してくれるような、優しい作品でした。
そしてハーブティーが大好きな私にぴったりの作品でした!
良い香りが漂ってきて、元気ももらえました。優しい優しい作品を、ありがとうございました!

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普通であるとか、要領良く振る舞うとかそんな周りが決めたことに心からが疲れてぽろぽろと泣いているような彼女たちが暮らすシェアハウス。そこのご主人春枝さんはとにかくどんなことも肯定してくれて、温かくて癒やしの存在。そんな春枝さんの淹れてくれる真心のこもったハーブティーは傷んだ心をお手当てしてくれる力がある。
住人たちのかけあう言葉も優しさが溢れていて、じわじわっと心に効いていきます。
ちよこちゃんがごはんを美味しいと感じられたとき、黄色いスカートをはいて勇気をだして自分の気持ちを伝えられたときは嬉しかったです。
「おかえり」と「ただいま」が愛しく温かく心に響くお話でした。

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みんな思うように生きられなくて、思うような自分でいられない。全てが上手くいかなくても心休まる場所があれば笑顔でいられる。と、元気と前向きな気持ちをもらえました。
春枝さんの温かさや空気感に、読んでいる私も心解されていきました。

完璧にこなす必要なんてない___
忙しない日常を窮屈に思っている人にぜひ読んでいただきたいです。

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職場で疲弊していた加瀬ちよこは休職と同じく友人の薦めでシェアハウスで共同生活を送ることになる。そこは家主がさまざまなハーブを育てている香りあふれるシェアハウスだった・・。
小休止が必要な人々が集うそのシェアハウスは、さまざまなハーブの香り美味しい匂いに包まれています。そしてそれは優しさにも、声をかけたり、側に言葉もなく寄り添ったり、距離を保ちながらも気にかけたりといろいろあり、自身の足で再び歩みだすのをそっと後押ししてくれることを教えてくれるかのよう。
自身が気づかないほど疲弊しきっている人にそっと寄り添う物語。

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なんと癒される書名。
心折れ休職したちよこが入居したのは、春枝が営むシェアハウス。「疲れた人たちが休む」など春枝の言葉一つ一つが、ちよこの心に寄り添うように響く。
続いて史人編、柚紀編と続く。ここに辿り着くまでのそれぞれ独白を読むのが辛い。みな、限界を超えてまで頑張ってこうなった。そこに至るまでの苦しみは、他人には分かりづらいもの。自分の尺度で精一杯頑張り、更に頑張りすぎてしまったこと、それを責めてはいけない。
そして、同じ境遇のちよこの入居が触媒になるとは。互いの気持ちに触れ合い、折れた心が癒されていくきっかけになるとは。
そんなちよこ達の気持ちを1番ほぐすのは、もちろんハーブティー。そんな様々なハーブについてちよこと共に知るのは、読んでいて新鮮な体験だった。
そしてとうとう春枝編。彼女がここに至ったのもまた、苦しみさまよった末のこと。心に深い傷を負ったままだからこそ、ちよこにあの言葉を言えたのか。
そう。必要なのは、こんな「出会い」とまどろめる「日にち」と、そしてハーブ。それは「魔法」。でも、皆が必ず持っている、人に与えられる「魔法」。それで一歩を踏み出せる。一人じゃないから。自分を持てるように、皆が背中を押してくれるから。
だからこそ、最後にこの番外編がある。きっと次は彼女達の番なのだから。それを、信じる。

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休職するまでの流れがとても丁寧に書かれている作品だったと思います。職場で言いたいことも言えず、「ごめんなさい」と謝るだけの日々に疲れてしまった主人公が、仕事から離れた生活をすることで余裕を取り戻していく流れが良かったです。
ハーブティーを飲み、心が落ち着くことで、自然と堰き止めていた涙が溢れる。安心感に包まれて自身の苦悩から解き放たれていく様が、とても丁寧に描かれていたと思います。
傷を抱えた者たちが、一箇所に集まって自分だけでなく他者も傷を抱えていることを知って家族になるという進み方も素晴らしかったです。

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プロローグ、カモミールとエルダーフラワーの茶葉をブレンドしてハーブティーを淹れる場面から始まる。私もその二つのハーブティーどちらも好きなので、同じようにティーカップに注いでから物語を読み始めた。二杯目ははちみつを加え心もお腹もじんわりと温かくなっていった。

主人公のちよこのように、頑張りすぎて心も体も壊れてしう人は私の職場にも友人にも家族にもいた。誰でも起こりうることなのに、彼らが休職したり退職する決断をしたときと罪悪感を抱えてしまうこともある。そんな時このシェアハウスで心を休ませることが出来たらどんなにいいだろう。「おかえり」そう言ってもらえるだけでいいのだ。
誰かが言う“普通”という言葉に縛られることなく、ただ美味しいと思えるもので心も体が満たされたら少し元気になれるだろう。
シェアハウスのオーナーの春枝さん自身も心に抱えるものがあり、人の心の痛みが分かる人だからこその言葉に優しさが感じられた。

8月19日発売予定ということで、夏休み明け学校に行くのが辛いなと思っている若い世代にも届いてほしい作品だ。
大人だって自分で選んだ道を後悔することもあるし、‘’自分を追い込むほど、真面目でなくていいのよ‘’春枝さんのこの言葉が今頑張りすぎている人に届いてほしい。

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心のサプリ本。
私にもこんな場所が欲しい。
泣くのに年齢なんて関係ない。泣きたい時には泣いていいんだ。
なんでも完璧を求めて苦しくなる主人公に共感できた。
日にち薬。時間ぎ解決してくれる魔法の薬。きっとみんなが持っている。
灯りのような椎名さんとの関係も気になる。

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誰でも、見えないだけで、心に肩に重たいものを持っている。それを理解してくれる周りの人びととの関わりで、本当の自分を取り戻していこうとする再生物語。
出てくるハーブや料理が魅力的だ。ハーブに興味を持つ。
まだ、登場人物たちが、本来の自分が取り戻せていないけど、一歩を踏み出した姿が、読者に勇気と希望を与えて、読後感が爽やかな作品。

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シェアハウスを舞台に、各章ごとにハーブの名前を入って、そこに住む人たちが主人公になって話が進んでいく。皆、過去に傷ついた経験を持っているのだが、それを気遣いながらも、関わっていく中でゆるやかに話が進んでいくのも心地よい。人は時に、家族よりも他人の方が、自分のありのままの姿を受け入れてくれることがあったりするのだ。出てくるハーブティーやハーブの料理も美味しそうで、とても豊かな気持ちになった。

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働くということはいろいろあるけれど、自分が壊れてしまっては意味がない。
職場に行けなくなったちよこに、シェアハウスがあり春枝さんがいてくれて良かった。
紹介してくれた友達、グッジョブ。
シェアハウスの人たちはみんな何かを抱えているけれど、それぞれの存在が良い方へ影響し合う。

それぞれの章にハーブティーの名前が入っていて、ハーブに詳しくないということもあり、どんな味なのか気になるし飲んでみたくなる。料理も気になる。
ハーブティーをお供に読書もいいかもしれないな。

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人間関係に疲れ、傷ついた人たちが集まるシェアハウス。
傷ついた経験があるからこそ生まれる人への優しさや人との距離感。
ハーブを使ったお茶や食事を一緒にとりながら身も心も癒されていく感じ。
ちょっと疲れたかなぁという時に、ハーブティーを飲みながら読みたいな、と思いました。

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何らかの傷を抱える人たちが集まって、そんな人たちがどうにか乗り越えていくシェアハウスの話だけれども、特別で完璧な聖人のような人が全て解決していくわけではない所が素敵でした。
日常的にあるのにちょっとしたことで立ち直れないほど折れてしまう悩みも、うまくできないことへの焦燥も、読んでいて身につまされる思いでした。でもそれを乗り越えていこうとするきっかけをくれるのは、後悔を抱えた隣人たちの次はもっと良くしたいという気持ちからくる思いやりで、それに応え奮いたつ勇気をもてた当人たちに胸が熱くなりました。
その人の全てを知った上での尊敬でなく、たとえ一面しか知らなくても優しくありたいと想ってくれている真実だけで、こんなにも美しくささえあっていけるのだなと思いました。

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辛い経験をした人は、他の人に手を差し伸べることができる。
シェアハウスの住人たちを見ていると、そのことがひしひしと伝わってくる。
まだ辛い出来事の渦中にいるはずの彼らが、他の人の支えになることで、自信や生き甲斐を取り戻しているような気がする。
みんなのお母さん的な存在である春枝さんにも、家族の確執に悩んでいる。それでも困っている人の助けになりたいと行動できるのはすごい。こんな大人になりたい。
そして、こんな立派で完全無敵に見える人でも、失敗や後悔してしまうことがあるのだと思うと、少し安心してしまうのだ。
今いる環境で動けなくて苦しい思いをしている人に、読んでほしい。きっと心が軽くなる。

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みんな完璧ではない何か心に悩みを抱えてる人々。シェアハウスとハーブティーで心を癒され、心の元気を少しずつ取り戻す。
読んでいる私も少しずつ元気をもらえるそんな素敵な作品に出会えて嬉しい。
このままシェアハウスでの生活が永遠に続くような気がするぐらい心地いいのだけど、きっと彼女たちは少しずつ変わって進んでいくのだろう。そんな希望が輝いてみえてきてとても幸せな読後感だった。

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真面目でNOと言えないあなたへ

とあるシェアハウスの物語
管理人は春枝さん。

会社で倒れたちよこは、休職となり
友人に勧められて春枝さんのシェアハウスへ引っ越す。

住人は会社員の椎名に中学生の柚紀。

春枝さんも含めて、
みんな抱えていることがある。

一人ひとりが主人公の連作短編集。
それぞれの話にはハーブの名前が付いている。

物語に絡めてハーブの効用もあり、
読んでいるとハーブティーが飲みたくなった。

人は何度でもやり直せる
疲れたら休めばいい
そんなメッセージを受け取った。

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心が疲れた時に包んでくれる場所があれば、どれだけ生きやすくなるだろう。
仕事に、学校に、人間関係に苛まれ心が壊れそうになった時、優しく受け止めてくれる場所があったら。
現実には中々見つからない場所。
だからこそ、そんな場所を夢見る。
大人のお伽とも言える筋立てだけど、願望だからこそ登場する人々の優しさと傷が身近なものとして迫ってくる。

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心に傷を負った人びとが共に暮らしているシェアハウスが舞台。家主の春枝さんが困り事を解決していくスタイルの物語かな、と予測して読み進めたが、そうではない。登場人物たちが心を開いて悩みごとを打ち明け合い、お互いにダメージを和らげていくのが、まさにシェアハウスの醍醐味。一話毎にそっと差し出されるハーブティーがよいアクセント。香り豊かで心なごませられる作品でした。

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生きていて、他者とうまく関われないことって多々あって。その時に自分を責めてしまって一層辛くなる心の優しい人たちが集まるシェアハウス。そこで傷を癒していく姿に読んでいるこちらも肩の力が抜けていくような気がしました。ハーブについても今まで知らなかったような使い方や効能があって、もっと知りたいと思いました。癒されたいときに読みたい一冊です。

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人生を生きて来て職場でアパートで学校で心ない人々に傷つけられ心と身体を崩した3人の若者たちを受け入れてくれた女主人が営むシェアハウスの物語。様々な種類のハーグティーの香りが傷ついた人達の身も心も優しく癒してくれます。人生のやり方は一つとは限らない。親の望む道を忠実に歩む事だけが人生ではない。いろんな人生についての大切な事を教えてもらえる一冊です。優しい女神のような女主人にも娘との間に問題があって親と子の関係性についても貴重な人生の心得が得られます。繊細な性格の方にお奨めですよ。

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生きていく上で悩みは尽きないし、誰だって心に傷を抱え、弱くなっている時もある。どのようなことで悩み、どのようなことで傷つくかは人それぞれ。
当書を通して気付いたことは、”普通”という物差しで自分を測る必要はないということ。また、悩みには”その人なりの重さ”があるため、他人と比較する必要はないということ。
だからこそ、自分の苦労を一番理解でき、労わってあげられるのは自分自身。

 自分の在り方や居場所を見失った人には、道を明るく照らし、心の拠り所を与えてくれる。心に傷を抱え、苦しみで心身共に疲弊した人には、陽だまりのような温かさで包み込んでくれる。また、”人の優しさ”や、”ハーブティーと料理の奥深さ”が、今を生きる全ての人の心に栄養を与えてくれる。この作品には、このような生きる糧をくれる魅力がありました。

 「包み込んでくれる温かさがあるものの、干渉しすぎずに相手を尊重する、春枝さんのような人間になりたい」という目標ができました。

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人のそれぞれ学校、職場、私生活、家族の間で悩みを持った人たち。何に喜んで、何に傷つくかはそれぞれ違っていて、相談した相手は自分の中の物差しで考えてしまう。ますます悩みは尽きない。そんな人たちがシェアハウスで過ごし、ハーブの優しさと人の温かさに触れて気づいたことは「幸せになるか、不幸なままでいるかは、自分次第で選択できる」こと。人の中の物差しを変えるのは難しくても、自分の気持ちを伝える事はできる!すれ違った心を、傷ついた心を癒すきっかけになれたらいいな。
ことのは文庫、やっぱりいいな〜。

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傷付いた人たちが集まるシェアハウス。一人一人の住人の物語が現実に誰にでも起こり得る問題をえがいていて引き込まれた。ゆっくりとお互いを知りながら傷を癒していく人たち。

人は人に傷つけられる。でも人を癒すのも人なのだと感じさせてくれる作品。家族にも癒せない傷を他人同士がいたわりあうことで癒していく。もつれた人間関係を他人とか関わることでほどいていく。この物語にえがかれている傷付いた人たちはみんな優しくて不器用で愛すべきキャラクターだ。何度でもじっくりと読み返したいと思った。

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良かった・・・。
読み終えてホッと息をついた。
傷ついた人たちが集まるシェアハウス。近づいたり離れたりして、
ぼろぼろに傷ついた心が癒されていくようすが、とても身近に
感じられた。
完璧に見える人も、完璧ではない。
そんな当たり前のことが、すとんと腑に落ちる気がした。
ハーブの香りが漂ってくるようで、心地良かった。

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ストレス社会でさまざまな事にさらされながら、悩みながら、くじけそうになっている人にぜひ読んでほっこりしてもらいたい、そんな作品だと思いました。自身も時々ハーブティーを飲んだりしますが、この作品を読んでもう少しだけハーブの事知ってから飲んでみたいなと思います。

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