桜の血族

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刊行日 2023/08/16 | 掲載終了日 2023/11/17

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内容紹介

「ハラマキ」「十三階」「警視庁53教場」シリーズ

警察小説ヒットメーカーの新境地!


もっとも愛と暴力に満ちたマル暴警察小説

父親は伝説のマル暴刑事、夫もマル暴刑事、

愛されたのは片腕の武闘派組長。

出自は最強、度胸はヤクザ顔負け。

警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課の刑事・桜庭誓は、

日本最大の暴力団・吉竹組の分裂抗争を阻止できるのか!?


[あらすじ]

警視庁組対部暴力団対策課の桜庭誓はある日、同じ課で働く夫の賢治がヤクザに銃撃されて下半身不随の重傷を負ってしまう。誓は犯人を逮捕するため、「警視庁初の女マル暴刑事」である薮哲子とコンビを組んで捜査に臨むのだが、日本最大の暴力団・吉竹組の元組員宅で爆破事件が発生。この事件は本家と関東に分裂した吉竹組の抗争、そして賢治銃撃事件とも複雑に絡み合っていた。ベトナムマフィアの仕業だと思われた賢治銃撃は、二つの吉竹組の代理戦争の様相を呈してくる。全ての事情を知る独立系暴力団組長の向島春刀。片腕のヒットマン・向島と誓は捜査の過程で距離を縮めていくのだが――。警察小説のヒットメ―カーによる初のマル暴警察小説!


[著者プロフィール]

吉川 英梨(よしかわ えり)

1977年、埼玉県生まれ。『私の結婚に関する予言38』で第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年にデビュー。「ハラマキ」シリーズ、「新東京水上警察」シリーズ、「警視庁53教場」シリーズ、「十三階」シリーズ、『雨に消えた向日葵』『虚心』など著書多数。

「ハラマキ」「十三階」「警視庁53教場」シリーズ

警察小説ヒットメーカーの新境地!


もっとも愛と暴力に満ちたマル暴警察小説

父親は伝説のマル暴刑事、夫もマル暴刑事、

愛されたのは片腕の武闘派組長。

出自は最強、度胸はヤクザ顔負け。

警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課の刑事・桜庭誓は、

日本最大の暴力団・吉竹組の分裂抗争を阻止できるのか!?


[あらすじ]

警視庁組対部暴力団対策課の桜...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575246605
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 360

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NetGalley会員レビュー

この作者の作品は確かにどれかを読んだハズなのだが、あまり思い出せない。そこまで記憶に残る作品と出会えなかったということかもしれない。
その点、今作は強烈だ。割とよくある警察ものかと思って読み進めて行ったら、とんでもない。主人公はマル暴の女性捜査官。同じく丸棒の刑事の旦那と結婚して一度はリタイアしたものの、旦那が撃たれ、その捜査のために刑事に復職する。
けっこうトンデモ設定だ。実に自由で面白い。しばらくはこちらの予想の少し上をいくくらいの展開で物語は進んでいくが、後半の3/4のあたりからの展開が想像を超えたものとなる。辻褄とか、納得とかはどうでもいい。とにかくパワフルに物語は展開していく。
「狐狼の血」にしてもそうだが、女性作家の想像力の方がどこか非現実的で超越していて圧倒先に面白い。
過去の作品紹介を読んだらゾンビものの作品もあるようだ。これはぜひ読んでみなければならない!

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まさに愛と暴力に満ちていた
生きる、生かされ、殺される、
命の区別の差はなんだろう
心の闇の差なのだろうか…
ヤクザの抗争、警察との攻防
命をかけた戦い
闇に取り込まれたら最後、後戻りできない
最後まで目が離せない展開で驚いた
愛ゆえにもっと深い闇に堕ちて行った

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情と血の決別。
マル暴の妻・誓は夫が銃撃されるのを目の当たりにする。夫のリハビリに寄り添いながら自身の出自を新たにし・・
血や悲鳴・怒号が飛び交う中で次々と展開される場面が異様な緊張をもたらし呑み込んでいきます。
底知れぬ悪意・謎の中で仄かに射される光のような情念は強まったり弱まったりと明滅しているかのように感じられ希望と諦観・後悔をないまぜに放り込んでくるかのよう。
そして大方の予測を裏切るであろう結末に圧倒されました。
情に翻弄されさらに現実にも突き落とされる圧倒的迫力の物語。

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やくざや暴力団対応の警視庁の通称マル暴。
マル暴の父と夫を持ち、自身も元マル暴の女「誓」
幸せな結婚生活を送っていた最中、夫が何者かに銃撃され下半身不随に。
夫の敵と真相を知るため、誓はマル暴へと返り咲く。
巨大暴力団の派閥争い、不良外国人
真相は二転三転し、誓たちマル暴は翻弄される。黒幕は誰だ。

誓の先輩女マル暴、暴力団の派閥争いの鍵を握るやくざ、そしてマル暴の父と夫。魅力的でクセが強い!
人の心の闇と弱さ、残虐でありながら抗えられない葛藤を見事に描ききっている。
続編を期待しています。

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亡父は伝説のマル暴刑事、夫もマル暴刑事、自身も元マル暴女刑事と強烈な肩書きを持つ誓。夫の銃撃事件を通し片腕の武闘派組長との出会いを機に、壮絶な暴力団の分裂抗争に巻き込まれていく、法律と任侠と愛のそれぞれの観点からみた正義を描いた警官小説。

警察視点のマル暴小説としてだけでなく、非現実的だけど日常的な極道の仁義も覗ける、二重のスリルを味わえるド迫力の作品。
男性が好みそうなハードボイルド要素と、女性が好みそうな優男のヤクザ。リアリティを伴った事件概要と、読めそうで読めないミステリアスな展開が堪らない。程好いバランスで補い合う悪と正義のアソート。

両腕があった頃の向島の話や、今後のマル暴VS吉竹組も是非読みたいので、続編を切望。

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