鈴木家の箱

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刊行日 2023/10/13 | 掲載終了日 2024/01/22

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内容紹介

ずっとジブリが好きではなかった――。

スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫の娘で、『耳をすませば』のカントリー・ロードの訳詞を手がけた著者による、初めてのエッセイ集。あの詞は、どのようにしてできたのか。宮﨑駿、久石譲、そして鈴木家に集まる面々との思い出を綴る。

「一日、ギターを手に取って、考えるよりも前にカントリー・ロードを歌います。それで今日の気分と体調を測ります。わたしの居場所を毎日この曲に教えてもらっています。」
――米津玄師

「こんなことを書くなんて、親の顔が見てみたい。父より」
――鈴木敏夫

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……家でくつろいでいると宮﨑さんから電話がかかってきた。
宮﨑さんから電話がかかってくるなんて初めてのことで、恐る恐る電話に出た私に宮﨑さんは開口一番「なんであんな歌詞が書けたんですか?」と言った。
「なんで書いたんですか?」ではなく、「なんで書けたんですか?」と言ってくれたその言葉は、賞賛に聞こえた。
でも私は「ただ思い浮かんできたから」と答えるしかなかった。宮﨑さんは「うーん……うーん」と電話口で小さくうなり声をあげて「僕の作った歌詞を聞いてください」と言った。
「コンクリート・ロード どこまでも 森を伐り 谷を埋め……」と劇中で少し流れるあの歌を宮﨑さんが歌った。
「どう思いますか?」と自信なさげに聞く宮﨑さんに、「ひどいと思います」と正直に言った。
「そうですよね……」と少し落ち込んでいた様子だった。
「どうやったらあんな詩が書けるんですか?」ともう一度聞かれたけど、私にはやはり答えられなかった。
(「カントリー・ロードが生まれた日」より)

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【目次】

はじめに

鈴木家の箱

カントリー・ロードが生まれた日

緑ばばあとの遭遇

鈴木Pファミリーの始まり

オキシドール攻防戦

脱・巨乳

乳房縮小術

煩わしい人間関係を頑張ると面白いことが起こる

女神ちゃん

音楽の神様

名古屋の鬼ばばあ

いつのまにかママじゃなくなっていた私

おわりに

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【著者プロフィール】

鈴木麻実子(すずき・まみこ)
1976年、鈴木敏夫プロデューサーの長女として東京で生まれる。様々なアルバイト経験を経て美容サロンのマネジメント業につき、店舗拡大に貢献する。並行して映画「耳をすませば」の主題歌「カントリー・ロード」の訳詞、平原綾香「ふたたび」、ゲー厶二ノ国の主題歌「心のかけら」の作詞を手掛ける。現在は1 児の母となり、父である鈴木敏夫をゲストに招いたオンラインサロン「鈴木Pファミリー」を運営する。

ずっとジブリが好きではなかった――。

スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫の娘で、『耳をすませば』のカントリー・ロードの訳詞を手がけた著者による、初めてのエッセイ集。あの詞は、どのようにしてできたのか。宮﨑駿、久石譲、そして鈴木家に集まる面々との思い出を綴る。

「一日、ギターを手に取って、考えるよりも前にカントリー・ロードを歌います。それで今日の気分と体調を測ります。わたしの居場所を毎日この曲に教え...


出版社からの備考・コメント

今回アップしたデータには巻頭口絵4P(目次含む)は含まれておりません。

今回アップしたデータには巻頭口絵4P(目次含む)は含まれておりません。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784480815767
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 192

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NetGalley会員レビュー

ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの娘さんが書いたエッセイと聞き、「面白そう!」とすぐ読み始めました。
結果、面白かった!
一言で言うと破天荒。初対面の人に声をかけられないくらい人見知りなのに、一度仲良くなるとすぐお泊まり会を企画して、自分の家に招待する、その距離感の縮め方のスピードがすごい。

『耳をすませば』の「カントリーロード」、『千と千尋の神隠し』の「ふたたび」の作詞の裏話が読めたのも嬉しかった。
個人的に驚いたのは、2008年の久石譲in武道館のコンサートに、鈴木さんもいたということ。私もその時、平原綾香さんの歌う「ふたたび」の美しさに感動した一人なのだ。

息子さんの親離れの話も興味深かった。10歳〜11歳の年頃の男の子を持つ母として、子どもの変化を見守る寂しさは共感しかない。でも、親から突き放すようなことになっていないか、改めて顧みてみようと教えてもらえた。

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「煩わしい人間関係を頑張ると面白いことが起こる」
と言ったのはジブリの鈴木Pとのことだが、この本はその娘さんのエッセイである。

耳をすませばのカントリーロードや久石譲さんに依頼された作詞の話、胸の縮小手術のエピソード、祖母の話、生まれ育った恵比寿の話などみずみずしい一冊。

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友達とたくさんおしゃべりして、あー楽しかったという読後感。
麻実子さんとは同年代なので、昔の思い出の状況もまるで自分もそこにいたかのように感じたし、子育てに関しても全く同感。
カントリーロードは何回口ずさんだかわからないけど、「続いてる気がする」の「気がする」が大好きで、その歌詞が生まれた瞬間にも立ち会えたような気がして鳥肌が立ちました。

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スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの娘さんである鈴木麻実子さんのエッセイ。
破天荒エピソードがたくさん出てきて、とてもおもしろかったです。
特に好きだったエピソードは『カントリー・ロードが生まれた日』『音楽の神様』『いつのまにかママじゃなくなっていた私』
耳をすませばの名曲はどう生まれたのかを知って、ひさしぶりに観たくなりました。いつのまにかママじゃなくなっていた私は、親離れ子離れについてのエピソードなので、まさにそういう時期を迎えている方におすすめです。

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ジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏の娘によるエッセイ。多くの人同様に私もジブリ作品は好きだし、私の兄弟や子供達も何度となくお世話になっている。著者がジブリ作品の作詞をしたエピソードは特に興味深く、プロの思いに感動した。クセ多目の祖母から始まり鈴木家だったからこそ今の著者がいるのでは。私とは正反対の鈴木家なので驚きと共に読んだ。共感度少な目だったのだが最後の息子に関するエピソードは息子のいる、しかも既に自立している状態の私には共感度大で、思わず涙してしまった。どんな人にも歴史あっての今なんだと心から思った。

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この本を読めば貴方も「鈴木Pファミリー」の一員に!
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著者にとって"箱"とは《ワクワク》の象徴であり、我が家をそんな箱のような家だという。
友達が家の合鍵を持っていたり、友達の友達の誕生会を催したり。
読み手の私の持つ当たり前とは全く違う環境に呆然としつつも、子供の視点から見るとうらやましくもあり。
きっと、人によっては「大変」と思うことも楽しんでしまえるのだろうと思った。

著者は自身を「人見知り」と云い、過去に悩んだ経験から「煩わしい人間関係を頑張ると面白いことが起こる」という方程式を導きだしている。

「煩わしいと思っていた出会いは、一生を共に過ごしたいと思える大切な友達との出会いだったのだ。」
「煩わしいと思うときこそ、頑張って飛び込もう。その先にはきっと面白いことが待っているはずだ。」

友人関係やこれから迎える子供の思春期等、人間関係に不安を抱く人にもぜひ手にとって貰いたい一冊です。

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スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんの娘が綴る家族と鈴木家に集まる人たちのお話。
彼女はおさないころから父の友人や仕事仲間、たくさんの人たちが集まる家で育った。
若いころはジブリに興味がなかったらしい、というか嫌いですらあったと...
いろいろ聞かれたり、頼まれたりすることを楽しみ始めたのは30過ぎてからだとか。

「耳をすませば」のカントリー・ロードの訳詞を手がけたり、「千と千尋の神隠し」の挿入歌の
作詞をしたり、ゆっくりと確実に才能を開花させた麻実子さん。そんな彼女が綴った初めてのエッセイ集。
ジブリ好きにはたまらないカントリーロード訳詞完成秘話!?千と千尋の神隠しの挿入歌の作詞をしたときの
久石譲(作曲家)さんとのやりとりの様子。

両親の話、茶髪にするためにオキシドールを使ったこと。近所に出る、とっても怖い緑ばばあの話。
全くタイプの違うふたりのおばあちゃんの話。どれも心にすっと入ってくる。それでいて共感できて
クスっと笑えたり。これはおもちゃ箱のようにごちゃごちゃしていて、楽しくて、人の集まる鈴木家の話。
あなたもそっと覗いてみてはいかがでしょうか?

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スタジオジブリ好きにはたまらない、多くの笑顔あふれるエッセイ!
あの名曲歌詞の生まれたエピソードに、心がじーんと温まりました。
特に『千と千尋』挿入歌での、鈴木さんと久石譲さんとのやりとりに、
瑞々しい気持ちが込み上げ、胸が熱く涙してしまいました。
お二人の素敵な交流に、心が潤います!
私にとって『鈴木家の箱』は、好奇心と探求心という輝く宝石が、
ぎゅーっとつまっていました!
読み終えた後、大好きなカントリーロードの歌が聞こえてくるようでした!
ぜひ、おすすめしたい作品です!

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