世界を動かした名演説

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刊行日 2023/10/04 | 掲載終了日 2023/12/19

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内容紹介

そのとき 歴史が動いた。
現代史を語るうえで欠かせない、教養としての珠玉の名スピーチ集

名演説とは時代や歴史、社会問題や政治運動を色濃く記録したサムネール(縮図)だ! 武器にもなり癒しにもなる言葉の力とは。チャーチルの第2次世界大戦の戦況を逆転させた演説から、ドイツ発史上最強の謝罪演説、ゼレンスキーの戦時下演説まで。冷戦、戦争責任、グローバルサウス、人種差別、宗教戦争、コロナ禍そしてウクライナ戦争。現代史と世界情勢の要点を、話術のコツと合わせて総覧し、歴史に残る名言を味わい尽くす。

演説を行った人物やその舞台、背景やきっかけを知ると、転換点だけではなく、社会や歴史全体の流れが見えてきます。
――パトリック・ハーラン(「はじめに」より)

私たちは、改めて「言葉の力」を知りました。演説とは、言葉での戦闘です。「言葉の弾丸」を撃ち合うものなのです。人を物理的に傷つけることはしないけれど、相手の国の首脳に致命傷を与えることができるのです。……
世界の首脳たちの演説は、それぞれの時代と場所によって規定されています。どんな時代背景にあって発せられた言葉なのか。それを知ることで、現代史が一段と理解できることでしょう。
――池上彰(「おわりに」より)

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世界を、歴史を動かした名言の数々。
いつ、どこで、誰が発した言葉か、知っていますか? 

「我々は戦う。岸辺で、上陸地点で、野原で、街路で、丘で」
「ウクライナに栄光あれ」
「Ich bin ein Berliner(私はベルリン市民です)」
「この壁を壊してください!」
「過去に目を閉ざす者は現在にも目をつぶることになる」
「世界で何が起ころうとも、どちらにも属さない」
「今、3つの世界がある」
「The Ballot or the Bullet(投票か弾丸か)」
「死ぬ覚悟はできている」
「一人の子ども、一人の先生、一本のペン、そして一冊の本が世界を変える」……ほか

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【目次】

はじめに

第1部 抗戦と平和

1  ウィンストン・チャーチル

「我々は戦う。岸辺で、上陸地点で、野原で、街路で、丘で」1940年6月4日

第2次大戦時、英国軍の反転攻勢を鼓舞した名演説/チャーチル以前の英国とポピュリズム/「すごい」「すばらしい」「凄まじい」ドイツ軍の恐ろしさ/映像のようにたたみかけ、聴衆の心を揺さぶる/今も昔もしたたかなアメリカ/「どんな犠牲を払っても」という切迫感/戦争屋は、戦争が終わればお払い箱?/戦況を覆した世紀の演説

【原文抜粋】
【演説要旨】

2  ウォロディミル・ゼレンスキー

「ウクライナに栄光あれ」2022年3月8日/同12月21日

ゼレンスキーはパトス(感情)の人/あの日からの13 日間を描く/「ウクライナも私も、ナチスじゃない」/過去の惨劇を思い起こさせる/「子ども」で感情を揺さぶる/郷に入りては郷に従え ―― アメリカでのレトリック/これは宗教戦争であり、言語闘争でもある/スピーチの役割、言葉の重み

【演説要旨= 2022年3月8日英国議会オンライン】
【原文抜粋= 2022年12月21日米国連邦議会】
【演説要旨= 2022 年12 月21 日米国連邦議会】

3  ジョン・F・ケネディ

「Ich bin ein Berline(私はベルリン市民です)」1963年6月26日

生粋のヒーローが残した数々の名演説/1963 年6 月、公民権法、キューバ危機後、ベルリン訪問/冷戦下のユーモア/ベルリンの壁の特殊性/宗派アレルギーを解消した男/ケネディは自虐ネタの名手?/ベルリンの壁崩壊のきっかけを作った演説

【原文抜粋】
【演説要旨】

4  ロナルド・レーガン

「この壁を壊してください!」1987 年6 月12日

「つかみ」は現地語で/一都市の問題ではなく、全世界の問題なのだ/ベルリンの真ん中でソ連に軍縮を呼びかける/ザ・グレート・コミュニケーター、レーガンのお手並拝見/レーガンとゴルバチョフの歩み寄りが冷戦終結をもたらした/誰もが愛したレーガンのユーモア/東欧の民主化とベルリンの壁崩壊の真実

【原文抜粋】
【演説要旨】

5  リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー

「過去に目を閉ざす者は現在にも目をつぶることになる」1985年5月8日

史上最強の謝罪演説/過去に対する責任は誰にもある/加害すべてを網羅する/謝罪するなら徹底的に/「知る責任」を問う/ドイツを野蛮国からヨーロッパのリーダーへと転換させた

【演説要旨】

6  ジャワハルラール・ネルー

「世界で何が起ころうとも、どちらにも属さない」1955年4月18日

インドのネルーの名演説/第3 世界の非同盟宣言は「グローバルサウス」へ/元植民地としての大国への怒り/戦争への痛切な忌避感/内政不干渉のジレンマ

【演説要旨】

7  鄧小平

「今、3つの世界がある」1974年4月10日

ルーツはネルーの演説にある/鄧小平演説の皮肉/ソ連の位置づけを変えた/50年を経て変貌した中国/中国批判の絶好の材料?/第3世界の消滅/先進国か途上国かを使い分ける

【演説要旨】

8  昭和天皇

「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」1945年8月15日

日本には演説文化がない?/初めて聞く天皇の声が戦争を止めた/平和大国日本の礎となった?/玉音放送から人間宣言へ

【「玉音放送」原文】
【「人間宣言」抜粋】

9  安倍晋三

「希望の同盟へ」2015年4月29日

米国連邦議会でスピーチした日本人/ご当地ネタに自虐ネタ、歴史の列挙……演説テクニックの宝庫/アメリカ人に響く史実を踏まえる/情けに訴えてスタンディングオベーションを誘う

【日本語訳抜粋】

第2部 迫害と希望

10 マーチン・ルーサー・キング

「I have a dream(私には夢がある)」1963年8月28日

演説の金字塔/アメリカ人全員から慕われるエトスの持ち主/一般人の生活と独立宣言を結びつける/黒人の苦悩を下敷きに、人々の心を揺り動かすレトリック/3 つの意味で世界を動かした演説

【原文抜粋】
【演説要旨】

11 マルコムX

「The Ballot or the Bulle(t 投票か弾丸か)」1964年4月12日

マルコムX の本名は?/キングが牧師なら、マルコムXはボクサー?/人々の怒りを煽り、立ち上がらせる話術/ディキシークラットとレーガンデモクラット/公民権運動は終わっていない/公民権は南部者が実現した?

【原文抜粋】
【演説要旨】

12 ネルソン・マンデラ

「死ぬ覚悟はできている」1964年4月20日

アパルトヘイトとは何か/何が廃止を後押ししたのか/アパルトヘイトの影で行われていた核開発/「世界」を視野に入れた法廷陳述/南アフリカの今に残るアパルトヘイトの影響

【原文抜粋】
【演説要旨】

第3部 課題に立ち向かう

13 マララ・ユスフザイ

「一人の子ども、一人の先生、一本のペンそして一冊の本が世界を変える」2013年7月12日

シンプルな言葉だからこそ力強い/謙虚なのに、マーベル映画の主人公のようなカッコよさ/マララ銃撃事件の背景/自然と主導権を握り、アクションを呼び起こす/タリバンへの注目を集め、子どもが世界に発信する潮流に

【原文抜粋】
【演説要旨】

14 ジャシンダ・アーダーン

「私たちが信じている国になるために」2019年3月29日

相手への共感を示し、仲間を感じさせる/ローカルからグローバルへと視点を広げる/優しい心根とリーダーシップ/新たな女性リーダー像を世界に示した

【原文抜粋】
【演説要旨】

15 アンゲラ・メルケル

「親愛なる市民の皆様へ」2020年3月18日

ステイホームとその理由を人々に真正面から訴える/科学を話し、人間性に帰着する/確かな生活から生まれたフレーズ/具体的で理性に訴えかける名演説/21 世紀のリーダー像を示したメルケル首相

【演説要旨】

原文出典

おわりに

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【著者プロフィール】

池上彰(いけがみ・あきら)
1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

パトリック・ハーラン
1970年生まれ。米国コロラド州出身。芸人、東京工業大学非常勤講師、流通経済大学客員教授。93年ハーバード大学比較宗教学部卒業。同年来日。97年吉田眞氏とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」等に出演し、注目を集める。「報道1930」「めざまし8」でコメンテータを務めるなど、報道・情報番組にも多数出演。2012年より池上彰氏の推薦で東工大の非常勤講師に。コミュニケーションと国際関係についての講義を担当。著書に『パックン流お金の育て方』(朝日新聞出版)『ツカむ!話術』『大統領の演説』(角川新書)ほか、多数。

そのとき 歴史が動いた。
現代史を語るうえで欠かせない、教養としての珠玉の名スピーチ集

名演説とは時代や歴史、社会問題や政治運動を色濃く記録したサムネール(縮図)だ! 武器にもなり癒しにもなる言葉の力とは。チャーチルの第2次世界大戦の戦況を逆転させた演説から、ドイツ発史上最強の謝罪演説、ゼレンスキーの戦時下演説まで。冷戦、戦争責任、グローバルサウス、人種差別、宗教戦争、コロナ禍そしてウクライナ戦争。現...


出版社からの備考・コメント

今回アップしたデータは、校了前のものです。刊行時には内容が異なる場合があります。ご了承ください。

今回アップしたデータは、校了前のものです。刊行時には内容が異なる場合があります。ご了承ください。


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784480075857
本体価格 ¥940 (JPY)
ページ数 288

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NetGalley会員レビュー

非常に興味深い書籍を、拝読させて頂く機会を頂いたことを、感謝いたします。
そこで、今回、この書籍の数多くある注目ポイントの中から、3つご紹介致します。

まず、この書籍の最初のポイントは「世界を動かした」です。
「世界を動かす」という経験を持たない、多くの人に取っては、ピンとこない表現かも知れません。
しかしながら、この書籍の「世界を動かした」は、本当に世界が動いた演説がほとんどです。
今、その動きの中に、自分も生きていることを感じさせる演説が題材として取り上げられています。

二つ目は、演説を通して学ぶ、現代社会の歴史です。
私の最近の興味は、近現代史、特に第二次世界大戦前後にあります。
その中で、出来事をから踏み込んで、政治家を始めとする人たちが何を語り、人々は何を聴いて動かされて来たのか、そこに思いを馳せることがあります。
そんな、歴史に興味や関心がある方に取っては、当時の人々の心に思いを馳せることが出来る内容になっています。
どこで、今という歴史の中に生きる私達が、なぜ心を掴まれるのか、その解説が絶妙です。

三つ目は、演説の中に隠された、そのテクニックの説明です。
「テクニック」と言うと、少し軽く感じてしまう表現になってしまいますが、演説の「ことば」の中に隠された「想いを伝えるこころと技」と言えるかも知れません。
この書籍で取り上げられた、演説の多くに、その「こころと技」が込められています。
私達が、何かを伝えたい時、何かを伝えなければならない時、そんな時に必要な「こころと技」が解説されています。

以上、三点ほど、私の注目ポイントをご紹介しました。
演説集として読むことも出来るし、歴史の参考書として読むことも出来るし、プレゼンのノウハウ集として読むことも出来ます。
この書籍は、何度でもひっくり返してみたくなる、豊富な内容を持っている、おすすめの書籍です。

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