海よ光れ! 3・11 被災者を励ました学校新聞

3・11 被災者を励ました学校新聞

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刊行日 2023/01/30 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

第70回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校高学年の部

東日本大震災の避難所となった小学校で、被災者といっしょに寝泊まりしていた子どもたち。何を感じ、そして自分たちに何ができるのかを考え取り組んだこととは…。子どもたちの思いをつぶさに伝える感動のノンフィクション。

第70回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校高学年の部

東日本大震災の避難所となった小学校で、被災者といっしょに寝泊まりしていた子どもたち。何を感じ、そして自分たちに何ができるのかを考え取り組んだこととは…。子どもたちの思いをつぶさに伝える感動のノンフィクション。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784337310131
本体価格 ¥1,400 (JPY)
ページ数 160

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NetGalley会員レビュー

岩手県山田町立大沢小学校では大切にしている2つの「海よ光れ!」がある。毎年全校でおこなう表現劇「海よ光れ!」と全国学校新聞コンクールでの評価も高い学校新聞「海よ光れ!」だ。その表彰式参加の6日後、3.11の東日本大震災が起こる。幸い学校は無事で生徒も先生も無事だったけど、学校が避難所になる。そんな中、子供たちは自分たちには何ができるだろうと考えて、掃除を手伝ったり、避難している方々へ「肩もみ隊」として肩をもんでまわったりしていた。そして、新聞を作ってボランティアの方々に感謝し、被災者を励まそうと考える。そんな1年間が描かれたこの本。実は被災から8年後くらい、ここに出てくる子供たちが大人になってから書かれた最近のものだ。きちんと話せるようになるにはそのくらいかかったのかもしれない。今現在の彼らで作った特別号もまた素晴らしいものでした。自分たちが困難に陥ったらどんな行動ができるのか、考えされてくれる、でも希望のもてるそんな一冊です。

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岩手県山田町の大沢地区にあった大沢小学校は、3.11の東日本大震災の時に避難所となりました。
水も電気もガスもない不安な避難生活が何日か続きますが、自衛隊が来て物資が届くようになると、少し落ち着いてきます。
子どもたちも、何か自分たちにできることはないかと、トイレ掃除や、水汲みを買って出ます。

そんな中、6年生は被災者を励ましたり、ボランティア、救助隊に感謝を伝えるため、学校新聞を作ることにします。
もともと大沢小学校は、岩手県小・中学校新聞コンクールで毎年最優秀賞を受賞していたり、全国小・中学校・PTA新聞コンクールでも毎年上位入選を果たしているほどでしたから、とても質の高い新聞が出来上がりました。

新聞を受け取った人々のうれしそうな顔が、ありありと頭に思い浮かびました。
実際の新聞の写真が多くあり、当時の様子が伝わってきました。
子どもたちが大人になってから、当時を思い出しての新聞や、先生のお手紙も、とてもよかったです。

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人は当たり前の日常が続いていると、震災の記憶はあっというまに遠のく。被災地の記憶は、折にふれて、呼び起こしたい。
子どもたちが、逆境のなかでも、伝統を受け継ぎ、元気に学習していた姿を、学校新聞とともに読んでほしい。

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2024年の読書感想文課題図書になったとのこと。震災を経験した小学生の目線で書かれており、小学生が感情移入して震災のことを知ったり考えたりできる一冊だと思いました。

甚大な被害をもたらした東日本大震災。もう、今の小学生はこの震災の後に生まれています。災害を経験した訳でも、当時の映像を見たり空気感を味わったりもしていません。
小学生が卒業を控え、次の春に向けて気持ちの高まる3月11日、その気持ちを打ち砕く地震と津波が襲ってきました。

それを経験した小学生の目線で書かれたこの本は、歴史上のこととなっている東日本大震災(特に地震、津波、学校での避難生活)のことについて、子供たちが考える機会となる一冊であり、当たり前の日常、そして自然災害に対してどのように考え、行動するかを意識させられる本だと思いました。

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どんな状況下でも大人たちにとって子どもたちは、生きる希望!!
そんな子どもたちが、過酷な環境にありながら自ら「自分たちに出来ることは何か?」と他者のために行動を起こす姿に心を打たれる。 
読み終えるまでに何度涙したことか・・・。
児童書ということで読み手と同じ世代の大沢小の児童がどんな被災生活でどんな気持ちでいたかが、読者にストレートに伝わる文章。
また、学校新聞「海よ光れ」からは、前向きなパワーが読み取れると思う。

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最上級生になったら○○をしたい。
こういう憧れがあったのに、コロナで大会がなくなったり、運動会が縮小されたり、行事がなくなったりした経験を持つ高学年の子たちは、ずっと思ってきたことができなくなる痛みがまだ残っているから、この本に、すっと入り込めるのではないかと思う。

ずっとずっと語り継がれ、文化として守られて来た劇。そして新聞づくり。繰り返し繰り返し見聞きし、そして血を通わせた新聞づくりをしてきたからこそ、大きな災害を前にしても、自らのすべきことに目を向けて、自分たちで考えて、行動ができたのだと心がふるえた。

丁寧な筆者の子どもたちへの聞き取りと、彼らとの信頼関係がこの文章の土台を揺るぎないものとしている。

2011年にはまだ生まれていなかった小学生たちに、教科書の中に載っていない震災関連の絵本や本を手にして、どの場所のどの人たちにも、それぞれの状況と思いがあったことを知ってほしい。そして、その本を読んだ本当の知識の点と点をつないで、線に、カタチにしていってほしい。その最初の1冊にしてほしいとおもう。

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岩手県山田町、東日本大震災時に避難所となった大沢小学校の子どもたちや先生方がどれほど被災者を励ましたかを、学校新聞を作る執行部の子どもたちを中心に描くノンフィクション。震災時、不安と慣れない環境のなか健気に被災者を力づけようと奮闘した子どもたちの姿に心打たれました。子どもたちが自発的に行動できたのは普段のこの学校の活動や団結があってのことで、学校全体劇や学校新聞など誇れるものがあることで心がひとつにまとまっていたことが大きいと思いました。子どもたちを見守る先生方の指導も素晴らしい。教育ってすごいなと思いました。ノンフィクションは本来、本を読み慣れない子でもイメージしやすく読みやすいものだと思いますが、最近の子どもたちはビジュアルに重きをおくので、カバーがもう少し子どもが手に取りやすいものだといいのにと思いました。内容は本当に素晴らしく多くの子どもに読んでもらいたい一冊です。勤務先の小学校でも多くの子どもに紹介したいと思いました。

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タイトルの『海よ光れ!』が、様々な意味で重要な役割を果たしています。
軸として小学6年生の男の子がいますが、登場する全ての人たちの前向きな「今、自分に何が出来る、出来ることは?」と例えば小学1年生は1年生にできる事を自ら考え行動に移したこと。果たして自分がその場にいたら同じ事が出来る自信はなく、ただただ圧倒されるばかりでした。そしていつの間にかタオルとティッシュが読み終えるまで手放せなくなりました。
 3.11以降も大きな地震に何度もおそわれる地震大国日本。幸い私は未だ当事者にはなっておらず、どこか他人事として考えていました。
非常時こそ「今、自分に出来ることは何か」と前向きに考える事を心がけたいと思いました。

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