ショコラ・アソート
あの子からの贈りもの
村上雅郁
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刊行日 2024/12/06 | 掲載終了日 2024/12/06
ハッシュタグ:#ショコラアソート #NetGalleyJP
内容紹介
あなたのことがすきだよ
すきってどんな形、どんな色、どんな気持ち?
瑠璃、佑実、沙希、美咲、そして……。 あの子たちの「すき」がつまった5つの物語。
デビュー作『あの子の秘密』から『かなたのif』まで、主人公のそばでかがやいていた「あの子」たちの物語。5つの短編小説。
ラピスラズリの初恋——石川瑠璃『キャンドル』より
バカナタの言うとおり——横田佑実『かなたのif』より
あかずきんちゃんをさがして——光丘沙希『りぼんちゃん』より
秘密のゆくえ——櫻井美咲『あの子の秘密』より
きみがくれた贈りもの——くろノラ『きみの話を聞かせてくれよ』より
*作品はすべて書き下ろしです
出版社からの備考・コメント
**ご注文をご検討される書店員様、図書館司書様には短編5作全ての校了前ゲラをお送りいたします。弊社担当の営業または下記メールアドレスまでリクエストください。
fbkbooks@froebel-kan.co.jp
メールの場合、件名に「ショコラ・アソート」プルーフ希望と記載ください。
*校了前のデータを元に作成しております。刊行時には表現など異なる場合がございますので、ご了承ください。
**ご注文をご検討される書店員様、図書館司書様には短編5作全ての校了前ゲラをお送りいたします。弊社担当の営業または下記メールアドレスまでリクエストください。
fbkbooks@froebel-kan.co.jp
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おすすめコメント
デビュー作『あの子の秘密』刊行5周年を記念した、スピンオフ企画。これまで刊行した5つの作品の主人公のそばでかがやいていたあの子たちの物語。
***作者からのメッセージ***
今までの5作品に登場するサブキャラクターたち、それぞれのスピンオフをまとめた短編集です。
テーマは「バレンタインデー」……ということで、あの子たちひとりひとりの「すき」という気持ちに真っ正面から向き合い、執筆しました。
いつも応援して下さっているみなさまへのプレゼント。
楽しんでいただけると幸いです。
販促プラン
今作は5つの短編小説から1篇「バカナタの言うとおり」を公開いたします。
本編となる『かなたのif』(2024年6月刊)の校了データも同時公開中! 未読の方はこちらもぜひどうぞ!
https://www.netgalley.jp/catalog/book/355232
★村上雅郁デビュー5周年応援キャンペーン★
村上雅郁さんサイン本新刊を3名にプレゼント
レビュー投稿者の中から抽選で3名様に村上雅郁さんサイン本新刊をプレゼント
*11/11(月)までのレビュー投稿が対象となります
・5周年応援キャンペーン①村上雅郁デビュー5周年応援団にお名前掲載
書店陳列パネル、チラシなどに応援してくださるみなさまのお名前(希望名可)を「村上雅郁デビュー5周年応援団」として、掲載します。
ご希望の方は、「出版社へメッセージを届けたい方はこちら(非公開コメント)」の欄に「応援団:名前」をご記入ください。
・5周年応援キャンペーン②デビュー5周年の村上雅郁さんにメッセージを届けよう!
非公開コメント欄にメッセージを記載いただけましたら、レビューと一緒に、著者の村上雅郁さんへお届けいたします!
・NetGalleyのFMラジオ番組「ネットギャリーで発売前の本を読む」
にて、『ショコラ・アソート』のご紹介が決定! 作者の村上雅郁さんも出演します。
番組内で村上雅郁さんへのメッセージの一部をご紹介します!
ご紹介するメッセージにつきましては、ご投稿者様に事前にご確認のご連絡させていただきます。
放送情報:BFM791 2024年12月10日(火)AM 7:20~7:30
※アプリ「ListenRadio(リスラジ)」からも無料でご視聴可能です。放送後、noteでラジオアーカイブ音源配信中!⇒https://note.com/netgalley_japan/m/me45ed506dc08
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784577053201 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
ページ数 | 280 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
「バカナタの言うとおり」の章、拝読致しました。
佑実の内省が過剰すぎて、それ以上自分を殺さないで!と祈りながら読みました。
香奈多との交わりに、自分勝手な理由を乗っけて、言い訳めいた理屈を通したこと。それがどんなに香奈多を軽んじていたことかを思い知った後悔。
そして、幸せに笑ったり、誰かと楽しんだりすることを後ろめたいと思わないことに気づかせてくれた、「虹のしずく」の正体。みんな幸せを望んでいいんだよというメッセージ。
誰の人生の、どんな一瞬にも虹のしずくは存在する。
佑実、幸せになってください。
ショコラアソート=チョコレートの詰め合わせ
全5作品のサブキャラ達の、心いっぱいの「好き」が詰まってる短編集。この本の魅力から本編へと手を伸ばすのも、本編を思い出しながら嬉しはずかしで読むのも、この短編集の味わい方は自由自在。
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『バカナタの言うとおり』
「かなたのif」での、香奈多がいない世界での佑実の後日談。
あの世話焼きのふりをしてきた佑実を、心の中のもう1人の佑実は攻め続ける。それは当然だろう。もう二度と香奈多に謝ることも、和解することも叶わないのだから。
でも、また世話焼きの押しつけを始めてしまう佑実。でもそれはさらに辛いだけだろう。相手の一歩を、佑実の身代わりと見てしまっているのだから。
そんな佑実に、とうとう完成したネコの『ドコカの物語』を強引に押し付けた、同級生の瑚子。瑚子と香奈多の心が詰まった『ドコカ』を。そのお陰で、この世界にいない香奈多は、佑実の心の更に奥底を言い当てた。非情な真実を。佑実が本当は何から逃げているかを。そして最後に「ひきょうじゃない?」と「幸せなんだよ?」を並べて言う。佑実にとっては、どちらが「本当」なんだ?『バカナタの言うとおり』なんだ?
それを解くヒントこそ、瑚子と香奈多の願いが詰まった『ドコカの物語』。ドコカが探し続けた『虹のしずく』。人生で出会う全てのもの。
だから、佑実は心の中の香奈多に向かって、思い切り舌を出す。香奈多という呪縛から自らを解き放つ。そして、身代わりとしてではなく、相手としっかりと向き合う。
こちらの世界では、瑚子が佑実から事細かに感想を聞き、向こうの世界では香奈多が嬉しそうに「むふふ」と言っているのだろうなぁ。そう、きっと。
物語は主人公だけのものではない。登場人物全ての物語であり、物語が終わったあとも続いていくものだ。それを実感した短編だった。だから、出版後は紙本を購入し、他の4人の物語も読む。かならず。
「なんだろ……ひきょうじゃない?」。『もしもの世界』の香奈多のことばで、佑実は、過去の自分ともこれから始まる新しい恋とも向き合って、今のここを生きていく。失って気づいた大切なひとも目の前にいる語り合う友も、あなたが幸せになるために必要な人たちと、もう人生の後半にいるわたしにそっと教えてくれた。ありがとう。
香奈多と瑚子に、また逢えてうれしかったよ。
かなたのif 5冊の中で読んだ1冊のスピンオフを読めてとても嬉しかったです。
自然と誰でも聴いている自分の心の中の親や兄弟や友だちの声。
本当にその人が話ているわけではないのは解っているのに、ついつい聞いてしまう自分。
そうやって、何とか実際の生活で踏ん切りをつけて生きている。
そんなことを改めて考えてしまいました。
声が聞けるのは、自分とそれだけ関わりがあった証拠。そんな人たちとの出会いが今の自分を形作っているという事実。
これらのことに気づかせてもらったのは、分かっていたはずなのに凄く新鮮なことのように感じました。
後の4つの物語を読む前に、元の物語を読まないといけないかなと考えて、少し悩んでいます。
楽しいお話をありがとうございました。
「バレンタインデー」がテーマの、村上先生の今までの作品にでてきたあの子たちの「すき」がつまった短編集。その短編集から『かなたのif』のスピンオフ作品「バカナタの言うとおり」が公開されている。
かなたをいつも「バカナタ」と呼んでいた佑実の物語。
佑美は親からもらった名前に似合う人になろうとしたり、クラスメイトをフォローしたり、助けてもらったクラスメイトからかけられた言葉に心地よさを感じている。でも佑美は心地よさを感じてしまう自分自身をこわくてたまらないと分かっている。
話が進むうちに佑美自身のために幸せになっていいんだよと思い応援しながら読んでいました。
かなたならどう思うかなと考える佑美に、かなたなら「むふふ」と笑いながら見守ってくれるんじゃないかなと想像しました。
苦くて甘いショコラのような佑美「すき」がつまった物語。虹のしずくの正体を知った佑美がこれからは自分の幸せのために、佑美自身の物語を紡いでほしいです。
村上先生の今までの作品の、あの子たちの「すき」がつまった物語。主人公ではないキャラに優しい光を当て、また再会させてくださりありがとうございました。他の短編も楽しみです。
ぼっち同士の出会いが無限の可能性を魅せてくれるSFファンタジー『かなたのif』含む、5つの既刊作のスピンオフ短編集。
しっかり者で真面目な佑実が背負った「友達の死」という重い十字架。何が正しかったのか、もう聞く事は出来ないのに何度も自分の中で問いかけては戒める。優しさでしかない思い遣りを、ネガティブへ引きずり込む「後悔」に囚われた佑実の健気さが痛いほど伝わってきた。他人によって創られる自分と、他の誰でもない自分によって創られる自分と、色んな要素から生まれる自分を省みる少しオトナな物語。
日頃の大人びた佑実とのギャップに、より重みと愛しさを感じた。幸せの後押しをしてくれる「すき」のアソート。
村上雅郁の過去五作品それぞれのスピンオフ。
5つの短編小説の中から、『かなたのif』より 香奈多のクラスメイトだった横田佑実が主役の『バカナタの言うとおり』を読んだ。
どんくさいところが香奈多に似ている同級生の進藤くんのことが気になっているが、香奈多に対する罪悪感で距離を縮められない祐実。
祐実が際限なく自分を責めるから、大丈夫かしら、と心配になったけれど、瑚子が祐実の気持ちに気がついてくれたから、安心して読んでいけた。
でも、香奈多はもういないから、やっぱり、ちょっと、切ない気持ちになったな。
本編を読んでなくても十分楽しめるスピンオフというのもあるけれど、これは本編を読んでないとわからないと思う。
本編のその後の世界が気になっている人に、デザートのような、おみやげのような締めの物語だと思う。
他の四作も読んでみたいと思った。
著者の今までの作品からのスピンオフ。テーマは「バレンタインデー」ということと「ショコラ・アソート」というタイトルが表すように、いろんな恋の詰め合わせなのかな。恋とチョコレートなら、甘い感じのお話なのかなと一瞬思ってしまったけれど、読み始めてすぐにそんな安易なイメージなんか吹き飛んでしまいました。佑実がちゃんと「虹のしずく」を受け止められて良かった。もとになっている5つの作品のうち3作品しか読んでいないけれど、その3作品を思い浮かべてもただ甘いだけのお話じゃなさそう。そして読んでない2作品もちゃんと読んでからスピンオフを読みたいと思う。読んだ人の心に溶けてじんわりと染みるような一粒がきっとあると思います。
村上さんは『あの子の秘密』から注目し、全作チェックしています。
学校司書仲間にもファンが多く、いち早く読んだ人から紹介し合っている状況です。
私も校図書館で、子ども達はどう受け止めるだろうかと思いながら、村上さんからのメッセージを手渡している一人です。
そんな私たちにうれしい1冊。うれしいクリスマスプレゼントです。
どんなお話でも、主人公以外のそれぞれの物語がある、そういうスピンオフ的な作品が読めると本編の面白さが倍増するし、読めて本当に良かったと思います。それが、5作全てなんですね、ありがとうございます!
今回読みながら、誰かをなくしても自分の人生はずっと続くのだということ、その意味をあらためて考えました。そして、中学時代になくなった友人のことを思いました。
1人になったからこそわかる事、見えるものがあるのだと感じました。ずっと心の中にある後悔と向き合い、前に進むことが出来た佑実。過ぎ去った時を戻すことは出来なくても、ようやく見つけた『虹のしずく』がこれから歩む未来を広げてくれたらいいなと思いました。
バレンタインデーがテーマの短編集。
掲載されている5つの短編から「バカナタの言うとおり」を読んだ。
著者の過去作品のスピンオフだったのだけれど、私はもとになる物語を読んでいなかった。
それでも理解し、心揺さぶられる作品だった。
幼い頃の残酷さ、罪を犯した自分を許せない気持ち、幸せになりたいという気持ち…どれも身に覚えのあるもので、こどもの頃は、自身の世界が狭い分こういったものに振り回されることも多いだろうと思いながら読んだ。
「好き」という気持ちを認め、素直になるまで時間がかかってしまう主人公の姿がとても切ない作品だった。主人公が新たな一歩を踏み出せたことがとても嬉しく、頑張れ!と声をかけたくなってしまった。
友人関係で心揺さぶられることの多い思春期のこども達におススメしたい作品。
他の4作品もぜひ読んでみたいと思う。
とりあえずもとになる作品「かなたのif」も読まなければ。
これは‼︎
わたしたちが読みたかった、もうひとつの世界。
作者からのプレゼントで
この時期に書店に並んで
この装丁で、って、、
ほんとに読者感謝祭だ。
祝祭だー!
自分の中に、答えがあって、
わたしたちは、それを試行錯誤しながら
掘り当てて
もしくは
彫っていくしかないのかな。
『かなたのif』と続けて読むことができて
幸せだ。2冊まとめて、リボンかけて
ひとりぼっちだと思ってるひとへの
クリスマスプレゼントにしたい。
これからの子たちに手渡したい。
甘くてほろ苦いチョコレート。タイトルに冠した「ショコラ」の詰め合わせ。村上先生からの最高のプレゼントだ。今回読ませていただいたひと粒は『かなたのif』スピンオフ作品。香奈多の不在に、自分の幸せな未来を許せない佑美。気になる進藤くんへの気持ちに素直になれない。だって、自分をしっかりした子に見せるために香奈多を利用していたから。香奈多と瑚子が作ったおはなしを瑚子に託された佑美。彼女が自身をゆるして前に進む決意を抱くまでのストーリー、本編を豊かに彩る素晴らしい作品だった。この一冊にどんなサイドストーリーが詰め合わされているか、ぜひ他の「ショコラ」の味も確かめたい。
スピンオフが読めて嬉しいです。
中には読み返しが必要な作品もありそうです。
バレンタイン、すき、このキーワードから幸せいっぱいのストーリーを予想していたけど、今回の章は辛い気持ちが多め。
常にあんな考えをしていたら苦しい人生になるよ、と思う。でも……。
結末はテーマ通り。
以前ネットギャリーにて「かなたのif」を読了したので今回のスピンオフ短編も読んでみました。作品に登場した別のキャラクターの視点で物語を振り返ってみたり、本編の主要キャラ以外から見た香奈多の人物像を知ったりできたのはとても新鮮でした。著者の作品のファンなら、きっと読後のお楽しみとして今作を楽しめると思います。
もう一度あの子に会いたい!
そんな読者の夢をかなえてくれる特別な5編。
『バカナタの言うとおり』は
かつてのクラスメイトとの関わりに
悔いを残す中学一年生が主人公。
今を正しく生きることで救われたい。
でも、私なんか救われる資格がない。
そんな後向きの感情に縛られる彼女が
自身を責め続けるものの正体を知り
前進するエネルギーを解放します。
ぶきっちょな少年と少女の
微笑ましいやり取り、あったかいわ~。
深海のように葛藤が深かっただけに
ラストのふんわり感が沁みましたよ。
繊細に描き込まれた少女の気持ちが
産み出すギャップにやられた!
マエストロ村上が贈る魅惑のショコラ。
一粒だけでこんなにおいしいなんて!
(対象年齢は10歳半以上かな?)
村上先生の次の作品はどういう切り口でくるのだろうと過剰ににワクワクしていました。今回の「ショコラアソート」の発表を聞いて「そう来たか!ブラボー!」とスタンディングオベーション状態の人が全国各地にいたことでしょう。
魅力的な主人公の脇を固める「あのこ」の物語を書いていただき、本当にありがとうございました。本編をまた読み返したいと思いました。このスピンオフをきっかけに本編ヘと誘導できるのも司書思いの作品です。(番外編のチラ見せは本編を知りたいという欲求につながります。)
そしてちょっぴり恋愛小説を読みたくなっている高学年から中学生女子にオススメしやすいバレンタインをテーマにしているところも「にくい!」です。(裏で黒猫に操られているに違いない!)
懐かしい人に会えた。
大好きな場所に戻ってきたような気がした。
目に見えなくなっても、大切な人は人生を照らしてくれるのだ。
いろいろな形で。
そのことをしみじみと感じさせてくれた。
児童文学者協会の友人は、作者を児童文学界の村上春樹のようだ、と言った。
そうだね、どちらも村上さんだし。
それで、村上さんの作品はね・・と話しているうちに、
どっちの村上さんのことを言ってるのかわからなくなり、
大笑いになった。
頑張ってください!
佑実は、学級委員を一緒にやっている新藤くんが何か失敗した時に「だれだって失敗するんだから」とか「だいじょうぶだよ」っていつも言ってます。
でも小学生だった頃、佑実は香奈多に優しくしているフリをしてたなぁって悔やんでます。どうしてあんな態度をとってたのかな。わたしっていやな奴だなぁ。きっと嫌われてただろうなって思うと、つらくて仕方ないんです。でも、もう謝ることもできないし、ひとりで悩んでしまいます。
気がつかないうちにひどいことをしてしまうことって、あるんです。逆に、ひどいことしちゃったと自分では思っているのに、相手は意外となんとも感じてないこともあるんです。そういうのって、よくわからない。
でもね、そういう体験のすべてがあなたを作っていくんだから、悩んでばかりいなくていいのよ。
大事なのは、これからのあなたが優しい気持ちで生きていくってこと。香奈多が望んでいたのは、そういうことなんじゃないかな?
まさか彼らにまた会えるなんて…!
「会いたかったよ!」という思いでページをめくりました。
『かなたのif』に出てきた女の子・佑実。本編を読んだときから、実は彼女のことが一番気になってた。というか、気にかかっていました。心に傷を負っていないか、自分を責めていないか…?本編ではどうしても脇役の佑実のことは深く描かれないから…(汗)だから今回、佑実なりに前を歩いている様子がわかって安心しました。
こんなお話大好きです!
しかも村上さんの別の作品をずっと読んできているので、背景もわかるし、いえいえ、読んでなくとも十二分に素敵さが伝わる作品でした。
読者層をしっかりと意識し、決して大人の小説にはならないよう、まだまだ未熟で、だけども人一倍感受性豊かな子どもたちへと届くような心配りが、文章表現に読み取れて、それがさらに嬉しかったです。
もちろん他の短編も読みたいですので、入手させていただきます。読ませていただきありがとうございました。
自分を責めてしまう気持ちと、後悔があるなかでも未来を歩んでいく気持ちと葛藤していく思春期の姿が目に浮かぶようでした。
申し訳ないことに本編を知らないので100%は理解できず悔しかったので、過去作品も読みたいと思います。
チョコレートを詰め合わせたように、5つの物語に出ていたサブキャラクターたちのまた別の物語。
今回は『かなたのif』にでていた佑実ちゃんの物語『バカナタの言うとおり』を読みました。
バレンタインデーにチョコレート一緒に送ったら素敵な恋のお話でした。
他の4つも同じ感じかな?
『かなたのif』で主人公、香奈多の「お世話係」として、しっかりしている自分アピールをしていたことに後悔している祐実ちゃん。
そんな側面もあったかもしれないけど、決してそれだけじゃないことわかっているはずなのに、
それを認めるとダメな気がしてしまう真面目な子なんだと思います。
「そんな私が恋をして、幸せになってはいけない」と。
そんな祐実ちゃんの気持ちをサポートしてくれた、香奈多のことを知っている瑚子ちゃん。
香奈多がいない中学になって出会った祐実ちゃんと瑚子ちゃんのように、
『かなたのif』が終わった後も物語が続いていることがとてもうれしかったです。
きっと他の4編も先の物語を読んでいなくても楽しめるけど、読んでいると面白さ倍増なんだろうなと思います。