PRIZE―プライズ―
村山由佳
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刊行日 2025/01/06 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#PRIZEプライズ #NetGalleyJP
内容紹介
「どうしても、直木賞が欲しい」
賞(prize)という名誉を獰猛に追い求める、
あるベストセラー作家=モンスター作家と
彼女を取り巻く人間たちの、情熱と崩壊の物語
「どうしても、直木賞が欲しい」
賞(prize)という名誉を獰猛に追い求める、
あるベストセラー作家=モンスター作家と
彼女を取り巻く人間たちの、情熱と崩壊の物語
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784163919300 |
| 本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
| ページ数 | 384 |
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NetGalley会員レビュー
書店関係者 413556
女と女が手を取り合って、天国と地獄を駆ける衝撃の一作だった。
無冠の女帝・天羽カインは作者の村山由佳をオーバーラップさせる。
しかし、作家にとってそんなことはどうだっていい。
痛みに悶え本物の血すら流しながら、産み落とした作品を前にその矜持は揺るがない。
文字の一文字すらに、巡る血潮。剝き出しになった欲望が、鮮度の高い臓器のように月明かりの元てらてらと光る。
そうして、自らの内に鎮めた恥ずべきものが、眼前に並べたてられる恐怖と至福に溺れさせられる。
正直に言う。
「天使の卵」で号泣し、「おいコー」に胸をときめかせながら、ずっと村山作品を追って来た。
今までの作品すべてが礎となり、その全てを抱え心中するほどの極限の筆致を、私は本作に見た。
書店関係者 1220995
序盤から一気に読みました。まさかこの顛末とは予想だにしませんでした。作家天羽カインの強烈な個性&直木賞に拘る異常なまでの執着心、
天羽カインを心酔しすぎる編集者緒沢千紘 各々の役割をも超越した世界。全ては直木賞受賞の為なのか?作品を生み出す作家とその編集者、
色んな意味でも裏側が覗けた気がします。
書店関係者 1987087
小説に限らず、沢山の本を読ませていただきながら時々感じていたこと。作家さんが、自らの時間、労力、つまり人生であり命をかけて書いてくれたものを惜しみなく提供してくれていること、それが本を書けない我々にとってどれだけ有り難く凄いことか。村山さんが、『PRIZE―プライズ―』を書くためにかけてくれた全てのものに感謝したいと思いました。久々にこんな戦々恐々しながら小説を読みました。書店員という、少しだけ身近な世界にいるからでしょうか。ホラー小説より怖かったです(笑)同時に、ワクワクしました。最後の展開が来たとき、もう怖くて怖くて続きを読みたくなかったです。(もちろん、いそいそと読むのですが…)こんな風に、ヒリヒリしたり、ソワソワしたり、時には、「あー、これが『人間』だよな」なんて共感して嬉しくなったりして。私は、やっぱり小説が好きなのだと改めて実感しました。これからも色んな村山さんにふれたい。そう思いました。
書店関係者 1331973
わたしは20年近く書店員をしています。仕事柄芥川賞直木賞の影響力の大きさは十分理解しているつもりでしたが、華やかな部分しか知らなかったのだと思い知らされました。これを読んだ多くの人がそう感じるだろうと思います。作家という職業の過酷さ、その思いの強さを天羽カインという作家を通し、胸が震える思いで読みました。終わり方も素晴らしかったです。ますます小説が好きになると同時に、これから出会う作品たちと真摯に向き合って行きたい気持ちも芽生えました。心からこの本に出会えてよかったです。
書店関係者 486047
こんなにも出版業界に関わる人すべての胃を痛めつけ、それでもそれを忘れるくらい胸を熱くしてくれる小説は他にはないのではないだろうか。
天羽カインという作家がわたしは大好きだ。
痛いほどの承認欲求と、愚直すぎる人付き合いと、小説に対する熱意も、読者に対する愛情も全部体当たりで魅力的だ。
関わる全てを台風のように破壊し尽くしても、読者のために、売れる小説を書き続けてほしい。
編集者ならびに出版社の方々は、強くあれ…!(応援してます)
書店関係者 545342
直木賞に執着する天羽カインの姿は恐ろしいところもあるけれど、心血を注いで育てた「わが子」に関することなのだから、ああも苛烈になってしまう気持ちもわかる気がした。
自分が書店員だからか、かなりスイスイ読めた。知っているジャンルの話だから……いや、それだけではなく、結局取れるのか取れないのか、どうなってしまうのか気になってぐんぐん読めた。おもしろかったです。
書店関係者 1084454
作家や編集者たちの視点から、作品が生まれ、磨かれていく過程や直木賞を巡った心の動きが面白かったです。
中盤から後半にかけての崩壊の芽をはらんだ幸福感とも呼べるような作家と編集者の一体感は、嫌な予感がしながらもページをめくる手が止まりませんでした。
個人的に直木賞の成り立ちや選考がどのような形で進んでいくのか知らなかったので、その点も興味深くよみました。
書店関係者 1812560
直木賞という賞レースを通じて、誰かに理解されたい、支えられたいという気持ちが痛いくらいに描かれているので、そうした望みを持っている人、持ったことのある人に、とても良く響く作品だと思いました。
クライマックスは、他者が侵してはいけない一線があることを明確に示していますね。自分が大切にしなければいけないものと、他者に接するにあたって肝に銘じなければいけないことを同時に示してくれる。作品を、他の様々な何かに置き換えながら想像することで、より色々なことを考えさせられる内容でした。
クリエイティブな活動をしている方に勧めやすく、また、それ以外の方にも勧めていきたいと思う作品でした。
書店関係者 956369
書店スタッフとして読むと、より話が身近なものに感じられます。選考の裏側を描いた部分はとくに興味を惹かれました。
作家と編集者、書店員、読者の関係とはどういうものなのがベストなのか、いろいろなかたちがあって当然とは思うのですが、この話の中では特に、熱烈なファンが作家と作品に対して影響を与えることができてしまう位置にいることのおそろしさを感じました。狂気というと大げさなのでしょうが、思いの強さがどんどん危うい方向へ向かっていくのにハラハラしてしまいます。
ラストは、すべてハッピーとはいきませんが、苦い思いを抱えつつもなんだかスッキリしている人たちに、読んでいるこちらはホッとさせられました。
書店関係者 412084
一言でいうなら、もの凄い小説。
天羽カインの直木賞へのこだわりと執念、自作への深い愛、小説家と編集者の関係、直木賞のあり方など、小説にまつわる様々なことが、これってフィクションだよね?と思ってしまうほどリアルに描かれていて、380ページというボリュームを感じさせることなく、あっという間に読めてしまいます。
どんな形であれ「小説」というものに関わっている人は、読んでおくべき1冊だと思います。
書店関係者 938596
怖かったよ〜。途中嫌な予感がして続きを読むのが怖すぎて、でも気になりすぎて突き進んでしまったよ。
この怖さはなんていうんだろう。わたしが書店員だから怖いのか、本を読むことを愛しているから怖いのか。
「天羽カイン」という小説家を中心に物語は進む。この小説家、あのかの有名な直木賞が欲しくてたまらず、周りの編集者や審査員の大作家たちを巻き込んで大暴れする。
これだけ聞くと「賞が欲しいんなんて浅ましい」って感じてしまうけど物語を読んでいるとカインが自分の小説をそれこそ子供のように大切にしているからこその言動だとわかる。まぁ途中、自分のアホな夫をギャフンと言わせてやりたいから獲りたいんじゃないのか?と思ってしまうけれど。この夫がまぁムカつく奴なんです。わたしもコイツを黙らせたくてもう直木賞獲ってくれ!って願ってたもん。
そして編集者の千紘ちゃん。カインが異常なほど信頼して、その信頼に千紘も答えていくんだけどもう、もう、勘弁してください〜!って叫びたくなるほど編集者としていきすぎた行動をしていて。
それがいい作品をカインと作るため、という気持ちが原動力になっているのが余計…。いい作品ってなんだろう。作者が紡いだ物語全てが正解なんだろうか。わたしが今追いかけている一文、いや、一文字一文字に相当な想いがこもっていることに気づいてなんだかこの物語の重さが増したよう。
一時期は出版社への就職を目指して就活をしていたわたしだけどあの時落としてくれた出版社よ!ありがとう!とお礼を言いたい気持ち。わたしには到底背負いきれない。作家から出た一文を一文字も削れやしない。
より一層、書店員として、全ての本を大切に誰かに届くように売りたいと思いました。
編集者さんがこの本を読んでどんな感想を持たれるのか気になる。
書店関係者 1448867
出版業界を取り巻く人々の感情が剥き出しに降り注がれる!大満足の作品。
人気作家の天羽カイン、南十字書房の編集者・緒沢千紘、文藝春秋「オール讀物」編集長の石田三成。3名のパートが各章に分かれて物語は流れていく。
有名作家の天羽カインがひとたびサイン会を開けば長蛇の列ができあがる。読者や書店は神対応でサインペンひとつ、装飾の花ひとつまで細かく気を配る。一方で、出版社に対してはきついダメ出しの嵐が吹き荒れ、時には暴言まで飛び出す始末。完ぺきな人、完ぺきでありたい人。人気もお金も手に入れた彼女だが最後のピースが埋まらない。直木賞受賞の栄誉だ。カインの才能に惹かれる緒沢と共に直木賞に挑む。
数ページごとに思わずニヤッとしてしまう。毒気のある言葉も清々しい。それが佳境に迫るにつれて数ページごとにゾワッとにさせられる。体を掴まされた感覚。本当に恐ろしいのは作家の執念ではないだろう。様々な立場からの様々な思いが交差し、得も言われぬ感情が心に溜まる。当てはまる言葉が見つかりそうにないので、とにかく読んで!としか言えないけれど。すごい作品だった。出会えて良かった。
書店関係者 983570
直木賞というPRIZEに魅せられた作家と編集者の情熱が、ページをめくるごとに痛いほど伝わってくる作品だった。売り部数という単なる数字ではなく、直木賞というPRIZEにカインが拘る理由が痛いほど理解できる。だからこそ、あの衝撃的な結末が賞に対する作家の想いを深く考えさせられた。
実際に、直木賞受賞作は発表後からお客様からの問い合わせが増える一方で、必ずしもそれが売上に繋がるとは限らない。世間の評価が低いわけではないにも関わらず、作中での『初版を刷らないと全国に行き渡らない』というカインの言葉は、出版社と書店の間のもどかしい現実を突きつけているようにも感じた。まだ半年も経っていないが、私の中では既に2025年NO.1の作品。もっと多くの読者に広まってほしい
書店関係者 968798
すごく迫力のある物語だった。登場人物たちの「業」に圧倒されっぱなしでした。作家の編集者の出版社の選考委員会の。すごい世界だ。
カインの他者への厳しさは自分が生み出した作品への愛情の深さの現れ。そして自分にも厳しい。読むだけの私たちからしたら想像を絶する世界なんだろう。ただ周りが許容してくれるからいいけれども一歩間違えるとパワハラじゃと心配になる。
新人作家さんのその後も気になった。
メディア/ジャーナリスト 546192
文学賞をめぐる作家目線の小説、という題材には既視感があるが、
これまで読んだものはいずれもコメディ・パロディだった。
この作品は徹底してシリアスで、リアル(に感じる)。
作者の担当編集の方は、どんな心境と表情で原稿を読んだんだろうか…。
特に中盤以降、作者と担当編集の絆と共依存が強まるにつれて、
その関係値が変わるであろう瞬間を待ち構えつつ、ページをめくる手が止まらない。
そして訪れるその瞬間と、その展開の意外さ。
作中作の登場人物をめぐるあの文章、あのシーンは、
この2人のことを暗示していたのか、と。
恋愛小説のイメージが強い作者ですが、
これからいろいろ読んでみたいと思います。
書店関係者 491721
村山由佳さんの『PRIZE-プライズ-』
やばい。
面白すぎる。
直木賞が欲しい作家『天羽カイン』。
それはもうね、ドン引きするくらい笑
書店関係も今までで1番共感できた。
そして衝撃的なラスト。
作家、編集者、生々しくて凄まじい世界だった。
書店関係者 1034604
カインの熱量がとにかくすごかった!現実では関わりたくないタイプですが、これほどの業の深さは見ている分には面白い。突き抜けた我の強さやブレないところにカリスマ性を見いだす人がいるのも分かる気がします。でも本当に傲慢なのは信奉者の方だったりするのかもしれない。そこがまた、人間の面白いところだと思いました。
書店関係者 888029
作家と担当編集者、二人三脚で生み出した渾身の一冊。
紆余曲折を経て、直木賞受賞というハッピーエンドに向かうのかと思いきや……。
その先に待ち受けていたのは、想像をはるかに超える衝撃の展開。心臓がバクバクと高鳴り、ページをめくる手が震えました。
メディア/ジャーナリスト 448563
本屋大賞は一度獲ったけれども、それ以降はさまざまな賞の候補に上がるも受賞にまでは至らない。しかし本は売れている、ベストセラー女流作家が主人公。目指すは直木賞受賞。そのためには、文藝春秋の編集者に圧力をかけることも厭わない。素晴らしく魅力的な人物設定だ。テレビ番組を作っていると、とりあえずは「視聴率」という指標があってそれで番組が受け入れられているかどうかがわかる。出版でその視聴率にあたるのが「発行部数」だ。しかし受け入れられているテレビ番組が優れているとは限らない。例えばドキュメンタリーなどはどんなに優れていても高視聴率は獲れない。そんな時にすがるのが「賞」だ。きっと出版でも、エンタテインメントは売れるけど、純文学は売れない。そんなジャンルがすがるのが「賞」なのだろうと理解した。例えばテレビ界で有名なものとしては「ギャラクシー賞」というのがある。放送批評懇談会という放送に関わる団体が優れた番組に贈る賞で、月刊賞が毎月発表されて、年に1度、その中からグランプリが選ばれる。ほかにも制作プロダクションが互選する「ATP賞」とか「民放連賞」とか「放送文化基金賞」とか色々とある。出版では芥川賞と直木賞がメジャー。新聞やテレビニュースでも大きく取り上げられるし、圧倒的に社会的関心が高い。この作品では、主人公はベストセラー作家で売れている、世間に認められているにも関わらず、「賞」を強欲に欲しがる。その様が人間らしくていい。
そしてこの本を読むと、編集者の仕事がわかる。今はエージェント会社があったりするので、所属している作家への出演の依頼はそちらに申し込むこともあるが、基本的には作家はフリーだ。昔の作家だと秘書の人がついていてその人に出演の話をしたものだ。そんな雑務をする人がいないと、直接本人に連絡することになる。そうするとたまに「◯◯出版の××という編集者に話してくれ」と言われることがある。その人が事実上のエージェント役をしているということなのだ。どうしてこんなシステムができているのか不思議だったが、この本を読むとよくわかる。お気に入りの編集者がその作家の代理人となっていくというのだ。各出版社に担当の編集者がいるが、その中から気に入られた編集者がにわかエージェントとなる。どうやら編集者は作家に寄り添い、作品を一緒に仕上げていく伴走者のようだ。テレビならば、調べ物や調査にはリサーチャーという専門職の人がいる。そしてVTRの構成はロケディレクターと構成作家が作り上げ、撮影、仕上げをする。その後、スタジオ収録で出演者にVTRを見せて感想などを収録、一本の番組に仕上げるのが演出の仕事。その上には総合演出という役目の人がいて、その人が番組全体のテイストを調整したりする。つまりテレビは多くの分業の上に成り立つチーム作業なのだ。それに対して、出版はもっとミニマムだ。作家と編集者がいて、原稿を書くまでの作業は基本的にそこで完結する。その原稿を今度は校閲がチェックし、間違いや矛盾などを正していく。それにしても小さいユニットで完結しているのが出版だ。だからDXを背景にひとり出版社が流行っているのだろう。
女流作家がオモテの主人公で、その編集者がウラの主人公。そしてウラの主人公が、ある時突如として表に躍り出てくる瞬間がある。そのあたりが実に面白い。作り上げていく人と、それを支える人。しかし支える人にも強い意志がある。その意志が姿を表す瞬間、それがこの本のクライマックスだ。
書店関係者 994443
これほど出版業界の内側を見られると思っていなかったので驚きました。
直木賞の候補作の選出方法などずっと気になっていたので、知識としてとても勉強になりました。
もちろんそれだけではなく、ストーリーもとてもハラハラ、ザワザワする内容でとてもおもしろかったです。カインは直木賞を取るのか取れないのか……先が気になって止まらなくなりました。そして予想していなかったラストには衝撃でした。
書店関係者 1085147
天羽カインは直木賞を取れるのか?
作家の執筆にかける情念と、編集者の畏敬が混ざり合い完成した本は唯一無二であるはずだが、本人たちだけで評価できないのが「賞」における怨念だと思った。
カインの執着が周りに与える影響が凄まじく、彼女を中心に世界が回ってるようでした。
作家の矜持と執念をここまで暴露して
本に関わる人たちの関心を惹き付けまくりちょっとした恐怖をも与える脳髄直撃本でした。間違いなく面白いかった。
書店関係者 681228
ああ…怖かった。書店員として20年近く経つなか、何度か作家の先生方や出版社の方々とお会いしたことはありました。どの方も本当に、私たち書店員と読者のお客様を大切にしてくださる方ばかりで…そう、この主人公のように。きっと私も書店員として会ってみたら、天羽カインという作家を好きになっていたと思うのですが…多分、そうでない出会いをしていたら苦手だったろうなという確信があります(苦笑)。だって怖い。強すぎて、あまりにも激しすぎて。最後の最後どうなるのか!?というところでの彼女の決断が実に彼女らしくて、やっぱり個人的な知り合いなら怖いけれどあまりにも小説家として強いなあと何故か清々しい気持ちになりました。
書店関係者 1670871
作家と編集者は二人三脚で本が作られるのだと改めて思いました。直木賞の選考過程などまるで実話のような感覚になり興味深かったです。
萩原先生がカインに放った言葉が印象的で、的を得ているのだろうと思いました。
カインの気性が苦手ではあったけどても面白かったです。
書店関係者 575593
私はただの本屋だ。物書きではないからここに何を書いてもカイン先生のようにうまく伝えられないと思う。それでもこの本を読んで良かった。どの立場で読むかによって受け止め方や感想は変わるだろうけど私はただの本屋なので、作家さんは自著を我が子のように思っているんだ!とか編集者さんすごい大変じゃん!と知らなかった世界を知って楽しんで読んだ。
作家さんの大切な我が子をお預かりしているのだから、私も心を込めて読者の元に送り出してあげないとと気が引き締まった。
書店関係者 1950242
カイン先生 「反省会」からの悪口っぷりが最高で、時を忘れて読み耽りました。
赤裸々な表現にドギドキドキしながらも、ああこんなふうに私もテンポよく辛辣な言葉を口から出せたらいいのになあと思いました。
カイン先生は村山先生の一部ですよね。赤裸々に描いてくださりありがとうございます。
書店関係者 487589
朝から夕方まで息も継がせず一息に読んでしまいました。
いくつもの小さな出来事や、会話が全て繋がりを持ち伏線となって終末へと雪崩込む様に鳥肌が立ちました。
キリキリと神経を逆撫でする描写を、ハラハラしながら主人公の言動を窺ってしまうように読んでいたのに、あの終章は…
やられました。
心が温かくなりました。
書店関係者 1923028
とんでもない性格の主人公だと最初は思いましたが、読み進めていくうちにその印象はどんどんかわっていきました。自らが産み出した作品への大きな愛と圧倒的な信頼をすごく素直に表現しているからこその立ち居振る舞いかなと。読み終えるころには作品を作る、産み出す、そして世に出すことの責任感や作家としてのプライドを感じて背が伸び身が引き締まる思いでした。
書店関係者 452608
作家は神さまのようなものだと思う。
登場人物を産み育て、土地や気候、SFやファンタジーならば世界すら構築して作品を創り出す。
作品の中で全知全能な神さまである作家の、人間である部分のこの小説は、執着と潔癖さと不完全さが度を越していてやっぱり神さまじみている。
書店関係者 1105453
直木賞は取れるのだろうか?と思っていると、途中からの不穏な空気に、どうなるの?どうするの?とページをめくる手が止まりませんでした。1つの作品を生み出すための作家や編集者、本を作ることに携わる人たちのエネルギーを感じ、1冊1冊の本の見え方も読む前と変わりました。
書店関係者 1821104
決して完璧ではない登場人物たちの危うさにどんどんのめり込んで読みました。坂木や藤崎が物語にどう絡んでいくのか、男女の差も要のひとつとして考えながら読めて面白かったです。小説という芸術の奥深さ、作家が〈我が子〉にかける思いの熱さをひしひしと感じました。謎に感じていたことも最後には腹に落ちきって、朗らかな余韻に包まれました。
人気もお金も十二分にあってそれは他者から羨ましがられることなのに、人気者には人気者なりの悩みがある。ただ淡々と、耐え忍ぶことなどできません。天羽先生は怖いけれど、その執着や癇癪は実に人間らしく、魅力的でした。果たして直木賞を取れるのか?新人作家に負けてしまうのか?とハラハラしました。本が作られ、読者に届けられるまでの過程、その努力は、一書店員としても一読者としてもとても興味深かったです。