本文へスキップ
つくみの記憶 表紙

つくみの記憶

ログインするとリクエスト可能か確認できます。 ログインまたは今すぐ登録

出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。

1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2025/05/19 | 掲載終了日 未設定

ハッシュタグ:#つくみの記憶 #NetGalleyJP


内容紹介

31歳の松谷遼平は会社の懇親会で8歳下のアルバイト・隠善つくみと初めてまともに話すと、不思議な感覚に襲われる。

……この人は俺に会いに来たんじゃないか?

遼平は幼少期、生死の境を彷徨ったことがある。その記憶とつくみとが不思議と繫がってくる。遼平がつくみと結婚すると、別れた恋人の友莉が失踪してしまう。その捜索によって知った関係者の出自や記憶が大分のある地域に奇妙に収斂し、人間関係が因縁めいた連環の形となっていく。

やるせなさ、ずるさ、だらしなさが随所に描かれながら、どこまでも澄んだ読み心地がする物語。


(著者プロフィール)

白石一文(シライシカズフミ)

1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。その他の著書に『心に龍をちりばめて』『プラスチックの祈り』『僕のなかの壊れていない部分』『君がいないと小説は書けない』『我が産声を聞きに』『Timer(タイマー) 世界の秘密と光の見つけ方』『代替伴侶』などがある。

31歳の松谷遼平は会社の懇親会で8歳下のアルバイト・隠善つくみと初めてまともに話すと、不思議な感覚に襲われる。

……この人は俺に会いに来たんじゃないか?

遼平は幼少期、生死の境を彷徨ったことがある。その記憶とつくみとが不思議と繫がってくる。遼平がつくみと結婚すると、別れた恋人の友莉が失踪してしまう。その捜索によって知った関係者の出自や記憶が大分のある地域に奇妙に収斂し、人間関係が因縁めいた連環の形とな...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。


販促プラン

【書店員様へ】

拡材や新刊配本のご希望などを非公開コメントよりご注文可能です!

ご希望の書店員様は非公開コメントにて取次・書店コード・書店名をご記載のうえ、ご注文・お問合せください。

※非公開コメントのみだと通知が届かずにお受けできない場合がございます。必ずあわせてのレビュー投稿をお願い致します。

※ご希望数より調整が入る可能性がございます。ご了承ください。

※営業担当者よりご登録のメールアドレスや店舗様へご連絡させていただく場合がございます。

こちらのタイトルの新刊ご希望数の締め切りは4月22日(火)迄とさせていただきます。

【書店員様へ】

拡材や新刊配本のご希望などを非公開コメントよりご注文可能です!

ご希望の書店員様は非公開コメントにて取次・書店コード・書店名をご記載のうえ、ご注文・お問合せください。

※非公開コメントのみだと通知が届かずにお受けできない場合がございます。必ずあわせてのレビュー投稿をお願い致します。

※ご希望数より調整が入る可能性がございます。ご了承ください。

※営業担当者よりご登録のメー...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784575248166
本体価格 ¥1,900 (JPY)
ページ数 320

閲覧オプション

NetGalley Reader (PDF)
NetGalley Shelf App (PDF)
ダウンロード (PDF)

NetGalley会員レビュー

やめられず 止められず 日曜の夜だというのに
お仕事小説かと読み始めたら 思いもしない方向にしか進まない
悪い人?と見せかけて本当はいい人?もしかしてその逆?
人物像が掴めないことに奔流される  
「奇縁」と一言で済まされない不可思議
エピローグにすら謎を感じた 
まだ惑わされ感が続いている
作家白石一文の策士に揺さぶられた 
はあ~ なんと嬉しい一気読み

このレビューは参考になりましたか?

ページをめくるたびに、
折り重なる神秘に包まれていくような物語。

理性や本能を超越した世界観に、
ゆっくりと、手を引かれていくようでした。

また、先行きが、全く予期できない、
めくるめく展開に目が離せません。

まさに、人智を超えた何かに、
いざなわれる、静かな群像劇。

禁忌の真実が明るみになるラストに、
言葉を失い、静謐な空気感に包まれました。

このレビューは参考になりましたか?

幼馴染との結婚を視野に入れていた遼平は事務アルバイトのつくみが急に気になりだす。気になる理由を探しあぐね、たどり着いたのは幼き頃の記憶だった・・・・
大人のおとぎ話風ではあるが、訓話めいたところは少ない。現代の薄っぺらい倫理・道徳観からすると少し眉を顰める登場人物たちの行動が、すべからくその時その時の心情・直感に素直に従っていった果てであることが理屈もなく理解でき非難めいた心情にはならない。まさに欲望とはいえない欲求といった人の営みの全てであろう。そして九州の田舎で縁付けられたものが、都会で紐づくといった必然なのか、ただただ偶然なのかをふと思い得てしまう。
執着か愛か、必然か偶然かさまざまな想いに触れる物語。

このレビューは参考になりましたか?

不思議な縁で結婚した遼平とつくみ。遼平は犬猿だった弟と和解し、元カノの友莉を助けようとしていく。社会の光と闇を偏ることなく描く新鮮さ。
そしてエピローグ。散りばめられていたつくみの秘密が繋がり、幻想的なラストに涙した。

--------------------

デジャヴとは運命を先見することなのだろうか。その運命に落ちるという予告編なのだろうか。不自然なほど自然に結びついた遼平とつくみがまさにそうだった。
一方の耕平と珠子は、彼の優しさに彼女が引き寄せられたもの。どんな終末がまっているか納得ずくの、自分達の意思によるもの。

そんな違いのうえに、更に犬猿の仲だった2人が、友莉の行方不明をきっかけに力を合わせ出す様子は感動的だった。

その中でこの社会の裏の面が当然のように語られ、それを前提で動いていく。社貸すの表からみた裏の様子や、社会の裏をメインとした小説は今までにもあった。でも、このように、裏も表もあるのが当然として、両面を同等に語られていく小説ははじめてだった。でも、本来はそれがあたりまえなのだろう。人は光と闇の両方を合わせ持つものだから。社会もまたしかり。そんな中での兄弟の行動は頼もしく感じられた。さらに、友莉をはじめとする皆の強い意志と澄んだ心が、自分達の破滅の危機をチャンスに変えていくのに目を見張った。

そして裏の世界と縁を切り、それぞれの道をしっかりと歩き出す遼平、耕平、タケルら。

そうしてから、プロローグの「なぞ」に立ち戻ることになるとは。地に足を着けた物語が一変し、幻想味を帯びてくるのに目を見張った。理由もなく突然姿を消したつくみ。それを探す遼平。兄弟ふたりの生まれ故郷と生活の様子。そこで何があったのか? デジャブとして遼平の前に現れたつくみは、それとどのような関係があるのか?

そして、予想外の結末。すべてを当然のこととしていたつくみと、何も知らなかった遼平。このふたりに、どうか幸あれ。

このレビューは参考になりましたか?