
天使の名を誰も知らない
美輪和音
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刊行日 2025/05/19 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#天使の名を誰も知らない #NetGalleyJP
内容紹介
わたし、生きててもいいですか?
虐待を受ける少女たちの生き様に心が震えるサスペンス!
家族の愛と憎しみが生み出す不協和音……この読後感は唯一無二!
(あらすじ)
季節外れの雪が降った四月の早朝に、側溝で倒れている幼い女の子が発見された。
その少女は、雪よりも肌が白く、人形と見間違うほどに生気がなかった。雪の上に残されている靴跡は少女のものと思われる一人分のみ。
靴跡は、少し先にある小さなマンションから続いてるようだ。しかし、少女の身元が中々明らかにならない。奇妙な住民たちは、何を隠し、何を語る――。
家族の愛と憎しみがもたらす、不協和音サスペンス!
(著者紹介)
美輪 和音(ミワ カズネ)
東京都出身。青山学院大学文学部卒。
大良美波子名義で、映画『着信アリ』シリーズの脚本を手がけた後に、2010年「強欲な羊」で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞し、小説家デビュー。
他の著書に『ゴーストフォビア』、『暗黒の羊』、『ウェンディのあやまち』などがある。
出版社からの備考・コメント
※書影は仮のものです。
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出版情報
発行形態 | 電子書籍 |
ISBN | 9784575248180 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 256 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

側溝で女の子が見つかった事件。意識不明の重体で安否が気遣わなれる中、発見場所近くのマンションでは不穏な動きが・・・。
関係者の証言の組み合わせで構成されているが、冒頭から不穏さが充満していきます。さらに組み合わせの妙で真相がぼやかされて推移するため、真相にたどり着けない焦燥感が増していくのに比例するかのように不穏さ、嫌悪感が増していくようです。違和感と共に辿り着いた真相は・・・嫌悪感と安堵感がない交ぜになり複雑な心境に・・。
ワイドショーなどを賑わす昨今のリアルな世相を反映して、救いを求める慟哭のようなサスペンスミステリ。

登場人物それぞれの視点から描かれる「誰も知らない少女」の話。
バラバラ?ちぐはぐ?に見える証言・物語が少しずつ繋がって最後にハッキリとする恐ろしくも哀しい事実とは…?
著者お得意のどんでん返し、今作は少しハートウォーミングな要素もあって万人向けなイメージ!
ダークなエンドももちろん良いが、こちらのエンディングも変わらず良い。

「家族」と一口に言っても、その形はさまざまだ。
夫婦、親子、兄弟姉妹の歪な関係に、何度も翻弄された。
「搾取子」「愛玩子」という言葉を、私はこの本で初めて知った。
きょうだいの中で自分だけ扱いが違うと感じながら育ったのは、きっと私だけではないだろう。
私は「搾取子」だったのだと思う。だからこそ、同じような境遇の子どもたちについ肩入れして読んでしまった。
愛を希求する子どもたちの願いは親に届くのだろうか。
子どもは天使だとよく言われる。
けれど、無条件に愛されるとは限らない。
どこかに歪な家族関係で悩んでいる子どもたちがいると思う。
大人であっても誰かに気に入られたくて心の中に醜い感情を持っている人もいるだろう。
そんな歪んだ思いを突きつけられ、誰もが被害者であり同時に加害者でもあるのではないかというなんとも言えない感覚になった。