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東京創元社 2025年新人賞受賞作 表紙

東京創元社 2025年新人賞受賞作

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刊行日 2025/05/30 | 掲載終了日 2025/06/10

ハッシュタグ:#東京創元社2025年新人賞受賞作 #NetGalleyJP


内容紹介

小倉千明『嘘つきたちへ』(2025年5月30日頃発売)

東京で同級生三人が久しぶりの再会を果たす。話題は小学生時代の、あの事故の話になっていく……。第1回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」を含むデビュー短編集。 


水見はがね『朝からブルマンの男』(2025年6月30日頃発売)

一杯二千円もするコーヒーを毎日注文する客は何者なのか? 推理を楽しむ桜戸大学ミステリ研究会の前に、当人が現れて……第1回創元ミステリ短編賞受賞作を含む短編集。


笹原千波『風になるにはまだ』(2025年8月21日頃発売)

あたしはアルバイトを探してた。楢山さんはほんもののからだを探してた――。ふたりの人物がひとつの体で過ごす、特別な一日。第13回創元SF短編賞受賞作。

小倉千明『嘘つきたちへ』(2025年5月30日頃発売)

東京で同級生三人が久しぶりの再会を果たす。話題は小学生時代の、あの事故の話になっていく……。第1回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」を含むデビュー短編集。 


水見はがね『朝からブルマンの男』(2025年6月30日頃発売)

一杯二千円もするコーヒーを毎日注文する客は何者なのか? 推理を楽しむ桜戸大学ミステリ研究会の前に、当人が現れて……第1回創...


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


おすすめコメント

東京創元社が主催する新人賞、創元ミステリ短編賞と創元SF短編賞の受賞作3作を1冊にまとめた特別仕様のゲラデータです。多くのリクエストをお待ちしております。

東京創元社が主催する新人賞、創元ミステリ短編賞と創元SF短編賞の受賞作3作を1冊にまとめた特別仕様のゲラデータです。多くのリクエストをお待ちしております。


出版情報

発行形態 その他
ISBN 9784488000001
本体価格 ¥2 (JPY)
ページ数 174

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

小倉千明『嘘つきたちへ』
まさかの展開だったー。
まさかあの子があーだったとは。
そしてあの子はえぐいw

水見はがね『朝からブルマンの男』
定期的にブルマン飲んでる人が怪しいから始まるお話。
暗号のアイデアが謎解きっぽい!
受け渡しに利用する暗号の方法が面白い!!

笹原千波『風になるにはまだ』
人に体を貸すのって難しいと考えさせられた。
お互いがお互いの事を思って物事を進めていくのがいいお話だった。

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新人作家達の受賞作を読ませてもらえるという、役得。ミステリー、ミステリーときてSF。「嘘つきたちへ」が一番好みだった。地元が同じで山口弁を小説で読んだのか少し新鮮で嬉しかった贔屓があるかもしれないけど。ちゃんと種明かしした事と、明かしきらない事のバランスもとても良かった。「ブルマン」はコーヒー一杯から紐解かれる事件。ジムの話必要だったかな、と思ってしまったが。「風になるにはまだ」は入り口の設定でいくつかのSF作品を思い浮かべてしまったからか、ハマりきれなかったけど面白かった。

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小倉千明「嘘つきたちへ」
田舎の村で小学生時代を過ごした同級生三人が何十年ぶりかに東京で集まった。話題は自然ともう一人の同級生が遭った事故の話になり――?
物語がどこへ向かっていくのか分からない不気味さにゾクゾクしながら読み進めました。タイトルもシンプルながら最適でよかったです。

水見はがね「朝からブルマンの男」
バイト先に朝来る特定の注文をする客。不思議に思った志亜は所属するミステリ研究会の先輩に話を持ち掛けるが、そのとき部室に意外な来客が――?
なぜ彼は毎回2000円もするブルーマウンテンを頼んで苦い顔で飲むのか。日常の不思議からだんだん事件が大きくなっていく浮遊感がおもしろかったです。

笹原千波「風になるにはまだ」
情報となって電子世界で生きる同体型の女性に身体を貸すアルバイトを受けた「あたし」。たった1日の体験が彼女にもたらしたものは――?
設定が新鮮で興味深かったです。自分がもし2人の立場だったら、と考えさせるような、彼女たちを身近に感じられる筆致もよかったです。

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東京創元社が主催する新人賞、創元ミステリ短編賞と創元SF短編賞の受賞作3作を1冊にまとめた特別仕様のゲラ。

小倉千明『嘘つきたちへ』 2025年5月30日発売予定
東京で集まった3人は小学校時代の同級生。
話題は小学生時代の事故の話へと移っていく。
嘘が嘘を呼ぶような展開に、最後まで気が抜けず、驚きのあまり思わず声を上げたくなりました。

水見はがね『朝からブルマンの男』2025年6月30日発売予定
一杯二千円もするコーヒーを毎回注文する男が現れる喫茶店。
なぜ、彼はそのコーヒーを注文するのか。
推理研究会に現れたその彼とともに、その謎に迫る。
突飛な推理も飛び出しながら、大学生ならではの無謀なまでの行動が繰り広げられ、驚きの真相にたどり着くまでがとても楽しかった。

笹原千波『風になるにはまだ』2025年8月21日発売予定
アルバイトを探している女性は、ほんもののからだを探している楢山さんと出会う。
ふたりは体を共有し、特別な一日を過ごす。
交互に語り手が変わることで、ふたりの気持ちにすっと入り込んだような読み心地だった。体を共有することで、失くしたものへの思いや、これから手放そうとしているものを見つめ直していく、ふたりの感情が伝わってくる物語だった。

受賞作3作とも面白かったです。他の短編も気になるので発売を楽しみにしています。

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『嘘つきたちへ』
静けさの中に得体の知れない緊迫感が波紋のように広がる物語は、どれだけ事前情報を手にしていたとしても驚きの大きさが変わることはない、と感じます。そして、怖ろしい。
スカッとするような裏切られ方でした。

『朝からブルマンの男』
志亜と緑里先輩のコンビが最高です。
思いっきりハグしたい、大好きなコンビが誕生しました!!
生き生きとした二人のやり取りと、しっとりと深く沈んでいくようなシリアスな場面のギャップが魅力的です。
続編希望。

『風になるにはまだ』
かなり先の未来の話ではなく、あと数十年後には起こりえるのではないか思った。そのくらいリアリティのある世界観に圧倒されます。
登場人物たちを通して考えさせられる、人間とは何かという静かな問いかけが心に響きます。

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予想以上におもしろかった!
東京創元社のレベルの高さを思い知った気持ち。

タイトルには再考の余地があるかな、と思うけれど、小倉さんと笹原さんの語り口の見事さに驚いた。
特に笹原さん。設定そのものは珍しくないのに描写の細やかさがすごい。そして、その繊細さ自体が作品のテーマに直結しているところもすごい。
小倉さんのジワジワ来る怖さ(緩急の付け方の巧みさ)、笹原さんの感性の鋭さ、今後どんな作品を生み出してくれるのか楽しみで仕方ない。
水見さんも、お二人の作品に挟まれて普通に軽く読んでしまったけれど、新人とは思えないような安定した書きぶり。
大満足の作品集を読ませていただいた。感謝!

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ミステリー、サスペンス、SF、ファンタジー 
ジャンル分け不要 先入観による門前払いご法度本です
正直私自身、正直上方ジャンルは不得手感がある
けれど、新たな潮流の誕生?の匂わせに飛びついた
その向こう見ずを褒めてあげたい

えっえっえっ!エイプリルフール10年分の揺さぶり 第一作目
会話による会話にのための心理戦
おばけより猛獣より 怖いのは…心だ

二作目は タイトルがもう勝利
東大王の皆さんのほくそ笑む顔が浮かぶ

そして私的秀作が三作目 ぐわんと時空が歪む感覚がした
文章から読み手の想像を掻き立てる作家 
作品について 著者への期待 何行でも書けそうだ

~からだがなくて、がっかりすること、あります?~ 微細な感覚表現が、登場人物たちと同化させる
~彼女はどんな曲を好むのだろう。たとえば、悲しいときに決まって聴く曲はあるのだろうか~
会話のゆるるとしたリズムが低体温なんだろうなと思わせる
短い文節を淡々と流れるそのリズム 抒情小曲集的な物語 
もっと長い作品を 何時かどんな作品で会えるか楽しみである

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嘘つきたちへ
「20年ぶりぐらいに再会した長馴染みの3人の不穏な会話が綴られる。
久しぶりの再会のぎごちなさからくる緊張が、近況報告によりゆるみ、差し込まれていく回顧にまた緊張が高まるという目まぐるしい起伏が短編ながらぎゆっと詰まっており翻弄されます。想定外の結末からの時間差の衝撃が・・・切れ味鋭い短編」
朝からブルマンの男
「定期的に開店早々、必ず高額なブルマンを頼む男・・・。その奇妙な行動の真意とは・・・。
奇妙な指示、安楽椅子探偵ばりの推理、意外ともいえる行動力と、王道古典ミステリ名作へのオマージュがふんだんにちりばめられており、しかも謎の種類も多彩で矢継ぎ早。息つく暇もなく推理の波に呑まれていくかのようです。
翔然たる雰囲気と多彩な謎の種類を楽しめる珠玉の品」
風になるにはまだ
「情報人格の楢山は似た体格の身体を借り受け、学生時代の友人たちの式に参列する。ある怯えを抱きながら・・・
よりデジタル化が進んだ近未来のようで、利便さに心奪われると同時に新たに生じる未体験の不安さがつきまとうのがなんとも皮肉だ。また生命が循環から散逸に変わっていくことへの恐怖を提示しているかのよう。
我々自身が自然の一部であることを逆説的に証明するかのようなSF短編」

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「嘘つきたちへ」
不穏な空気のなか、過去の事故の真相が明らかになっていき…何度も驚かされました。読み終えたあとは「嘘つきたちへ」というタイトルが、さらに刺さります。先が知りたい!と、引き込まれる作品でした。おもしろかったです!
「朝からブルマンの男」
日常に潜むささやかな謎かと思いきや、とんでもない展開へ。短い物語のなかでがっつり謎解きもしていて、めちゃくちゃ面白かったです。先輩のキャラも、THE探偵!って感じで好きでした。
「風になるにはまだ」
胸がきゅっと苦しくなるような切なさと、人間の儚さがちりばめられた、素晴らしいSF作品。ちょっと先の未来に現実になるかもしれない。そんなドキドキとザワザワを味わうことができました。
どの作品もしっかりおもしろかったです!

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よく、「その作家の“らしさ”が垣間見えるのはデビュー作だ」と聞くことがある。
 すなわち、このゲラには作家の一番新鮮な部分があるわけだ。
 その最初の一歩を拝読するからには、いち読者として今後の執筆活動をしっかり見守り、また見届けたいという気持ちにさせられた。

 『嘘つきたちへ』小倉千明
 居酒屋で久しぶりに再開した旧友三人。
 小学校での思い出話に花を咲かせるうち、次第に「当時は悪いことをしたものだ」という感傷混じりの自戒へ、話題が移ることはあるだろう。
 それは結果として笑い話で済まされる場合が多いけれど、彼らの場合はそうではないのだ。
 発端は、三人がかつて体験した事故。
 あのとき本当は何が起きて、誰が嘘をついているのか?
 ページを捲るにつれて、薄氷の上で成り立っている旧交の温め合いが崩れてしまうのではないかと、怖さを覚えた。
 『誰しもに訪れうるシチュエーション』を巧く利用した一篇だ。

 『朝からブルマンの男』水見はがね
 その喫茶に訪れる男は、なぜか二千円もするブルマンを週に三度も注文する。
 これぞ『日常の謎』と呼ぶべき幕開けだが、ミステリ慣れした読者をころっと翻弄する展開が待ち受けており、そこで一気に引き込まれた。
 謎はやがて『衆人環視の中、“それ”は如何にして成されたか?』へ移り、真実の一端を掴んだとき、物語はちょっとした冒険味を増す。
 そのことにワクワクさせられつつ、真実には、「日常の謎に、まだこんな要素が残っていたのか」と膝を叩いた。
 桜戸大学ミステリ研究会のやり取りもライトで、比較的親しみやすいミステリーである。

 『風になるにはまだ』笹原千波
 あたしが見つけた、アルバイト。それは、情報人間・楢原さんの体になることだった。
 一つの体を共有する二つの人格。
 かたや流されるままに、こなた色や情報をこと細かに観察し、世界を捉える彼女たちのやり取りは、次第に『現実に生きること』や『自我』を問いかけるのだ。
 現実と情報、どちらも自由でどちらも限りがある。その中で彼女たちは『生』の本質に触れていく。
 SFならではの設定ではあるけれど、綴られていることは現実的。だからSFを読み慣れない私でも、馴染みやすい一篇だった。

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