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無気力探偵2~赤い紐連続殺人事件~[完全版]
楠谷佑
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刊行日 2025/06/16 | 掲載終了日 2025/06/19
ハッシュタグ:#無気力探偵 #NetGalleyJP
内容紹介
探偵vs刑事、無気力な高校生探偵が難解な謎に挑むミステリ第2弾!
刑事部長の息子で高校生の霧島智鶴は、究極の無気力にしてどんな無理難題も解決できる天才。たぐいまれな推理力により、刑事からも一目置かれ、様々な事件にアドバイスをしていた。そんな彼のもとに次々と事件が舞い込む。ちぐはぐな交換殺人、豪邸に届いた怪盗からの予告状、作家の謎の自殺、さらには赤い紐を使った連続殺人……。
しぶしぶ事件に挑む智鶴だが、彼を嫌うエリート刑事・上諏訪と対立。どちらが先に解決するのか勝負に――!
気鋭のミステリ作家のデビューシリーズ2巻が、加筆修正、さらに書下ろしの番外編も追加した完全版として再誕!
出版社からの備考・コメント
1998年、富山県富山市生まれ。埼玉県在住。高校在学中に、『無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~』(小社刊)で商業出版デビュー。 著書に『案山子の村の殺人』(東京創元社)、『ルームメイトと謎解きを』(ポプラ社)、『家政夫くんは名探偵!』(小社刊)がある。
【著者について】
1998年、富山県富山市生まれ。埼玉県在住。高校在学中に、『無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~』(小社刊)で商業出版デビュー。 著書に『案山子の村の殺人』(東京創元社)、『ルームメイトと謎解きを』(ポプラ社)、『家政夫くんは名探偵!』(小社刊)がある。
おすすめコメント
大好評、「無気力探偵」シリーズ第2弾!
【関係者からの応援コメント多数いただきました】
まばゆいばかりに【純粋】(ピュア)な【犯人当て】(フーダニット)!ぜひすべてのミステリ好きに腕まくりして挑んでほしい五つの挑戦状。それでも、きっと最後にこう口にしてしまうはず。「えっ!こんなところまで伏線だったの!?」 久住四季(作家)
めんどくさがりゆえに迅速で鋭い推理の魅力!折り目正しくスマートな本格ミステリ連作集にして、名探偵の転機をエモーショナルに描いた物語としても申し分なし!! ときわ書房本店 宇田川拓也
ゆる~く読める青春ミステリ!(※ただし殺人事件あり)とある理由から推理することに乗り気でない主人公の名探偵っぷりがキモチイイ。登場人物のキャラ立ちも良く、親しみやすく読みやすい。ミステリ初心者にもオススメの1冊。 喜久屋書店橿原店 井上七海
販促プラン
・note/Webメディアで著者インタビュー
・読書メーター/ブクログ
・リアルサウンドブックでの記事掲載 etc...
このたびは、当作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。
当作品を読み終わりましたら、NetGalleyへぜひ、レビューをご投稿お願いします。
著者、担当編集者ともにお待ちしております。
なお、当作品の拡材や指定配本をご希望の書店さまは、大変恐れ入りますが【マイナビ出版 書店営業部】まで直接ご連絡ください。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784839987268 |
本体価格 | ¥1,720 (JPY) |
ページ数 | 382 |
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NetGalley会員レビュー

無気力な探偵が挑むことになる数々の事件。
まずは手始めに、『奇妙な交換殺人』と見えることになる。
『交換殺人』はすでにある程度手垢の付いた題材であり、いかに新しい視点で謎を構築していくのだろうかと思ったのだが、犯人に関わるある一つのポイントでそれを達成させていた。
それだけでなく、明かされた想定外の真実にも舌を巻いた。
無気力だが無関心ではない探偵、霧島。複雑な謎の糸を解いた後、命を落とした者へかける言葉には重たい響きがあった。
その他、本作に収録されているのは『怪盗』や『安楽椅子探偵』『ミッシングリンク』『日常の謎』などを扱った謎で、ミステリーの畑をあちらこちらへ歩き回るような楽しさがあった。
前作同様にキャラクター小説としても魅力的で、ミステリー初心者にも安心して薦められる内容だ。
さて。今作を語る上で欠かせない特徴は、やはり新キャラ・上諏訪の存在だろう。
警察庁のエリート組で、霧島に負けず劣らずな伶俐さを備えている彼だが、霧島に対して、否、『探偵』そのものに含むところがあるのだ。
これが、連作形式の構成に『縦軸』を作っていた。
上諏訪は、なぜ探偵を厭うのか?
彼の記憶にこびり付く、かつての未解決事件。
それを絡めて展開されるのが、第四章──表題作である。これは収録作の中で最も難解な謎となっていた。
赤い紐を用いた連続絞殺事件。被害者の接点は見つからず、決定的な証拠すらも残さない狡猾な犯人との攻防に、ハラハラさせられた。
そうして謎の仮面が剥がされたとき露わとなるのは、驚きのホワイダニットだった。
単行本の書き下ろしも含め、今作も楽しく読み終えることができた。

探偵(他称)、再び推理する。
新しい登場人物も増えてさらにパワーアップ…?
相変わらず柚季くんが可愛いね…。
主人公の推理は相変わらず鋭く、メインの事件もどんでん返しを忘れない仕上がり。
彼らのドタバタ劇はいつまで続くのか、ぜひともこれからも仲良く騒がしくダル~っと続いてほしいものである。

きました!待ってました!続編!
交換殺人に怪盗と密室、ミッシングリンク、そして、無気力探偵ついに?安楽椅子探偵に!
今回もミステリーの王道オンパレード。
温かな気持ちになれる、日常ミステリーもついている!
新キャラ達も登場して、物語に深みと、わちゃわちゃ青春っぽさが加わったように思います。
さらなる続編ありますか?

設定としては王道ミステリーなのでとても読み易い。
前作に比べると、面倒くさいことは極力お断りのはずの主人公が、割とホイホイと事件に首を突っ込んでいたのは
父との和解があったためだろうか…
個人的にはそこはもうちょっと焦らしてほしい所ではあった。

父親との確執を解消した高校生・智鶴。より怠惰な生活を送る筈が、類まれなる推理力を周りが放っておく筈もなく・・・。
前作ではシリアスな理由のあった「無気力ぶり」が、確執解消でその理由の檻からも解き放たれた縦横無尽(?)な無気力っぷりがなんとも小気味いい。そして周囲の個性的なキャラに挟まれながら披露する推理はさらに磨きがかかったようで驚きと共に楽しめる。
とはいえ番外編を含め、友人の密かな想いを大切に思いやる高校生らしい魅力にあふれた推理譚。

1巻と変わらない安定した「大好きなキャラたちの世界」って感じで、癒されました。
智鶴が相変わらずのんびりしつつ、正義感がある良い主人公っぷり。
熱海さんとの関係性がやっぱり好きだなーって思います。
智鶴は目上の人と話すとき「僕」なのに熱海さんのとき「俺」とか、熱海さん側も他の子を名字で呼ぶのに智鶴だけ智鶴くん呼びとか、そういうの大好き。くっ、てぇてぇ。あと、上司と一緒にいる熱海さんが萌えキャラすぎて幸せ。
怪盗のエピソードとラストのエピソードが特に面白かったです。
トリック面白い。
犯人が見つかってめでたしめでたしだけじゃなくて、ちょっと人情ドラマというか、残念だったり切なかったりな感情を揺さぶってくるところがエモエモで憎い。
登場してる犯人の心情とか、人生の重みを感じて「リアルな人間だな」と思う。
さりげなく「きゅん」や「にやにや」が散りばめられている宝石箱みたいな一冊なんですけど、今回は特に兄弟関係萌えの人たちにおすすめしたいなって強く思いました。
性癖を刺激される部分が多かったです。
人間ドラマがとてもよかったです。なんか「スピンオフでこのキャラのお話をもっと読みたい」みたいな。
読者の心の中で無限にキャラたちの過去とかIF世界線とか日常妄想がどんどん広がってくれるような。そんな大好きになれるキャラたちがいっぱいいて、幸せ。好きなキャラに幸せになってほしいから、好きなキャラが切ないと困っちゃう(笑)それがまたイイ。キャラ萌えがすごい。

無気力な高校生探偵という実に魅力的なキャラクターに、今作でも和ませてもらった。
「いたらいいな」のあり得ない存在だが、でもいそうな気がだんだんとしてくる。しかも事件はなかなかの本格派でけっこうな読み応えがある。侮れないのだ。
そして読み終わって気がついたのは、作者の名前が回文になっていること。
若い世代の作家は肩に力が入りすぎず、楽しく小説を書いているのがいい、じいさん世代は感心させられるばかりだ。

前作よりも謎もスケールアップした印象。事件の積み重ねの中で少しずつ進展する本題の事件も結末は悲しいけれど読み応えがあって面白い。主人公の相変わらずの俺ツエー感は見ていて痛々しくも微笑ましくもあって良い。

前作に続き今作も1短編にミステリのジャンルを主題とした様々なタイプのミステリを味わうことができた。短編集であれば、概ねトリックが作者の腕の見せ所であるように思うが、本シリーズは事件のトリック部分だけでなく、読者の思い込み。いわゆるメタ推理を大いに裏切ろうという姿勢が見えた。そのため、短編でありながらも真相に裏切られ、全編読み応え抜群の作品であったと感じた。
各章を通して登場するキャラクターたちは魅力があり、多くが前作から引き続き登場するが、新たに加わったキャラクターも、世界に馴染んでおり主人公の性格を浮き立たせる名脇役としての役割を十分に果たしていたと思う。
また、ラストの主人公の決意も次作以降に展開できそうな終わりとなっており、その際に無気力探偵の新たな一面が見られるのではないか。という期待をそそる終わり方であった。おそらく数年前の作品であるため、続編はないかもしれないが、3作目が出れば必ず読みたいと思えるシリーズであった。
世にも奇妙な交換殺人
短編で交換殺人はなかなか見ないので、新鮮でした。最初から交換殺人と(ほぼ確定で)話が進んでいくので、誰が犯人なのかといろいろ考えたのですが、すっかり作者の手のひらで踊らされました。
怪盗が常に華麗とは限らない
怪盗が登場し、密室からものが消えるという、オーソドックスともいえるストーリーでしたが、想像を超える新しい展開でもあり、楽しめました。
夏バテ気味の安楽椅子探偵
安楽椅子ということで、事件の概要や詳細はいたってシンプルにまとまってわかりやすく描写されており、置いていかれなかった。事件のトリック自体もシンプルであったが、そこから犯人まで一気に詰めきったクライマックスに読み応えあり満足感があった。
あてにならないミッシングリンク
まさにタイトル!ミッシングリンクはサスペンスに多い気がしますが、ミッシングリンク一本で堂々とミステリになっていたのがさすがでした。

とある事件をきっかけに父親とわだかまりを抱える智鶴。
警察官を父に持つ彼もまた謎に巻き込まれ、探偵役となる。
シリーズ二作目。
魅力的なキャタクターに加え、交換殺人、連続殺人など本格派のミステリー。
10年ほど前の作品のリライトとのことだが、続編が待たれる作品だ。

デビューシリーズを加筆修正し、さらに書下ろしの番外編も追加した完全版シリーズ第2弾。今作も面倒くさがりで無気力な高校生・霧島智鶴のもとに次々と事件が舞い込む。交換殺人、解答からの予告状、安楽椅子探偵、連続殺人のミッシングリンク、日常の謎と様々。探偵嫌いのエリート・上諏訪警部、智鶴や揚羽の友人の秋保も加わり、刑事VS探偵の勝負も見どころ。相変わらず高校生のわちゃわちゃした感じを楽しめつつ、前作より事件も推理もグレードアップしているので読んでいてとても楽しい。さらなる続編が出たらいいなぁと思う。

1巻に引き続き登場人物が生き生きとしていて面白い。
智鶴を頼りにする熱海刑事と、敵意を向ける上諏訪警部の存在が対象的に描かれることで物語のスパイス的役割をはたしていた。
交換殺人、怪盗からの予告状、作家の自殺、連続殺人…
人間の弱さを描いた人間ドラマ的な要素もありながら読みやすい連作短編ミステリ。

1作目も面白かったが、2作目は更に面白くなっている。事件の内容も交換殺人や、怪盗からの予告状などなど多種にわたり楽しませてくれる。相変わらずの無気力100%の主人公を筆頭に個性豊かな登場人物達に加えて新たなメンバーも加わりますます読みごたえのある作品となっている。個人的な好みとしては高校生探偵よりは大人が主人公のモノの方が好きなのだが、このシリーズはとても気に入っているので、3作目があるとかなり嬉しい。無気力な主人公の今後もものすごく気になる。

無気力な智鶴君、前作よりも無気力さが減っているものの、推理力が冴え渡っています。
第一章は交換殺人となっていますが、これをタイトルにして大丈夫?よほどトリックに自信がある?と疑心暗鬼になって読んでたら、まさかまさかの自殺とは。ちょっと王道では思いつかない展開のミステリが多く、ぐいぐい惹きつけられました。
他方番外編。これはすぐ分かってしまいました。でもそこが重点なわけでなく、各キャラの個性を描き出している章で、なんとなくほのぼのした気分になれたので、これはこれで本全体としてバランスが取れていてよくまとまっている感が出ていて良かったです。

今回もメンバー?が一人増え賑やかになった智鶴の周り。とても想像できないトリックや動機にただただ驚かされました。
中でも『鵺』のお話ではまさかそんな方法で?!!と今までにない衝撃作でした。
『僕はこの町で…謎を解き続けるって決めたんだからさ』という言葉に次回作への期待を込めてお待ちしております。

無気力探偵第二弾にして夏休み編突入!なんですが、主人公が引きこもりぎみでめんどくさがり。
なのでま~~~~~~~ったく夏休みっぽいイベントも起こりません!(笑)
高校生探偵が主人公なのに夏祭りも田舎に帰省もプールも何も無い!
いっそ清々しいまでのアウトドア無し!第一巻では主人公の無気力さに少し「?」がありました。
ですが、二巻はその気質をいかんなく発揮して有言実行!タイトル回収してます!
さらに事件のこじれ具合も前巻よりパワーアップ!
一巻より二巻が面白い王道崩しの作品になっていました。
オススメです!