リストランテ・ヴァンピーリ
二礼 樹
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刊行日 2025/03/17 | 掲載終了日 未設定
文芸小説 | ミステリー/サスペンス | SF/ファンタジー
ハッシュタグ:#リストランテヴァンピーリ #NetGalleyJP
内容紹介
「賞創設以来、最高に面白かった」道尾秀介氏、湊かなえ氏、貴志祐介氏らが大賛辞! 過去イチの逸材によるデビュー作にして、衝撃のヴァンパイア・ゴシックミステリー!
<あらすじ>
「おれは吸血鬼に会ったんだぜ、本当さ。」
食材として冷凍されていた男が生き返り、おれは咬まれ、殺されかけたわけだけど、冷静に考えるに最初から仕組まれていたんだ――。銀翼戦争後の北の街を、解体師のオズヴァルドと美少年ルカ、白髪の殺し屋エヴェリスたちが駆ける!
驚異の筆力と世界観で、選考会をぶっちぎりで勝ち上がった圧倒的ヴァンパイアゴシックミステリー! 新潮ミステリー大賞受賞作!
おすすめコメント
貴志祐介さん:完成度という点で一頭地を抜いていたと思う。相当数の読者を獲得しそうな華もある。
湊かなえさん:リーダビリティが高いうえに、登場人物も魅力的。印象深いセリフもたくさんあって独特な世界観にどっぷり浸かった。
道尾秀介さん:人間の感情や空気の冷たさといった、目に見えないものも上手く描けていて、『文章世界』という言葉を思い出させてくれた。賞創設以来、いままで読んだなかでも最高に面白かった。
販促プラン
A4パネルなど拡材もご用意しております!
また、追加希望はFAXにて承っております。希望用紙をご用意いたしましたのでDL、必要事項を記入しご返送いただけますと幸いです。
A4パネルなど拡材もご用意しております!
また、追加希望はFAXにて承っております。希望用紙をご用意いたしましたのでDL、必要事項を記入しご返送いただけますと幸いです。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784103561613 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 272 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

31年間の銀翼戦争で荒廃した世界。吸血鬼ルカに噛まれ余命1週間のオズヴァルドは、ルカの双子アンナを共に探すことに。異形の未来に展開される、血まみれの活劇の終着点は?
彼ら一人一人の心の叫びが胸に沁みた。
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なんと異様な世界。31年も続いた世界規模の銀翼戦争。人肉を提供する店。その〝食材〟を解体するオズヴァルド。暖かで明るい日が差すイメージが全く感じられない未来。
綺麗に修復された男性の遺体を、解体しながら調理していくその様子。更に会食者が食前酒を飲みながらそれを眺めている。そして、その料理を楽しむ晩餐会。それにとどまらず、肉体的に痛々しいシーンがあちこちで展開されていく。それら、経験しようもない視覚的イメージの連続に、釘付けになった。
はじめは化け物としか思えなかったルカが、その来歴を知り、オズヴァルドとのやり取りを読むにつれ、そうとは思えなくなるだけでなく人間臭くさえ感じられてきた。その断言的な物言いと人との価値観の違いを拭い切れないでいるままで、その真実を知った時の驚きは言葉を失うほどだった。
そして、人であろうが吸血鬼であろうが、その心の叫びは同じだとわかった。どれも悲痛なるものだった。オズヴァルド、ルカ、アンナ、フー達。全てがこの世界の犠牲者だった。
だからこそ、この世界が少しでも日がさす朝へと向かうことを願う。そして、モータルな人の努力をイモータルな吸血鬼がそっと見守り続けてほしい。そして、人では見続けることができないその成果の積み重ねの成果を見届けて欲しい。そう願った。

明確な起承転結を辿り謎を解決するミステリー!とは違い、冒頭からじんわりひたひたと物語全体に染み込んだミステリーの空気感が堪らず、ページを捲る手が止まらなかった。ヴァンパイアというファンタジー要素も上手く馴染ませ、緻密に張り巡らされた糸を少しずつ辿ると大きなひとつの嘘を形作る。
とんでもなく面白かった。既に刊行されているので是非とも読んでいただきたい。