
後宮の調達人
弥生
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刊行日 2025/08/06 | 掲載終了日 2025/08/05
文芸小説 | ミステリー/サスペンス | SF/ファンタジー
ハッシュタグ:#後宮の調達人 #NetGalleyJP
内容紹介
「ご依頼承りました。あなた様の望むものを調達して参ります」――愛憎渦巻く後宮で、外に出ることができない妃たちのために望む品を届ける調達人、紅姑娘(ホンクウニャン)。善き調達人とは、善く聴く耳を持ち、善く観る目を持ち、善く沈黙する口を持つ。時に人の望みを叶え、時に人の闇に触れ、調達人はあらゆるものを調達する。それがたとえ毒でも、奇跡でも――。相棒は、素顔を隠した不思議な大男。依頼に隠された謎を解きつつ、どんな無茶ぶりにも応えていく調達人・紅姑娘による後宮ミステリー、ここに開幕!
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●書店様の新刊配本指定受付:2025年7月22日(火)まで
ご注文や販売にあたってのご要望等ございましたら、弊社営業部までお気軽にお問合せ下さい(info@alphapolis.co.jp)
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784434362613 |
本体価格 | ¥700 (JPY) |
ページ数 | 336 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

主人公は、後宮に出入りし、後宮の妃たちが欲しい・必要なものを調達する調達人。
さらに、調達するのはモノばかりではなく・・・
先見性と行動力があり、推察力にも富んでいる主人公の心の声は、読む私の声にも重なり
バディとなった月と呼ばれる大男とのやりとりがまた軽妙で、その勢いで謎が解明され
解決されていくさまに胸がすくおもい。
しかもその見た目の謎が・・・さらに月の存在自体が謎めいている。
だから、ページが残り僅かになって、え、もう終わっちゃうってことは!やだ!となりながら
気になりすぎてページをめくってしまった。
次巻が今から待ちどおしい。後宮のちょっとどろりとした世界からも、離れがたい。

中華風の世界観で、後宮に出入りしてお仕事する女性主人公のお話。
成人してるけど見た目が幼く見えるのが可愛い。美形男子もいるし、どろどろ人間模様な妃様もいて、読んでいる最中、各キャラの素性が気になり、ワクワクしました。
ライトな雰囲気で、ストレスフリーで読みやすかったです。書影も華やかで素敵!

美しく着飾りながらも外へ自由に出ることができない後宮に住まう高貴な女性たち。その方々の自由への外への希求を満たすのが調達人の役割・・・・。
小柄さに加え、擬音を冠する歩き方などと可愛らしい外見とは裏腹に、調達人の内面が現実的で強かに描かれているのが面白い。そしてそれは外見を着飾り、贅を極めながらも、内心の不安に怯え、心乱される高貴な方々への皮肉のようにも見える。そしてそこにはシリカルすぎず、シリアスすぎずに、ちょっと抜けた言動や、上司への影なるツッコミのコミカルさでバランスをとっているようで、軽快に読み進められる。提示される要求に対しての鮮やかな謎解き、手腕は目を見張るようだ。
相棒たる存在への疑念も生じ、さらなる広がりを予感させる、後宮物語。

調達人という役割を主人公が担っているのが面白いなと読み始めたらあっという間でした!主人公の頭の回転の良さ鋭さも心地よくするすると読んでしまいます。
しかし、彼女の相棒である月が可愛すぎる。大男で言葉に難を抱えてて、おそらく素顔が〜で、しかも謎だらけ(主人公もですが)。なのに、とにかく可愛いのです。後宮の世界でも、2人の会話が軽妙で軽やかに読めました。

今まで読んだ中華な後宮モノは数あれど「調達人」という存在は初耳でチョイスしました。
サクサク読み進めて今は次回作が楽しみになっているところです。いや、絶対次回作ありますよね?コレ…あの人もこの人もその人も正体が気になって気になって(笑)
後宮モノではあるけれど「ロマンス」よりは「お仕事」主体なのも好みです。

一度入ってしまえば後宮の外には出られない妃のために、依頼を受ければ様々なものを調達に出かける紅姑娘。
言葉通りだと不可能だと思えるものも知恵と相手の心の内を読み解く聡明さでお望みのものを調達してくるところはお見事です。
調達人といいながらちょっとした便利屋さんのように彼女の元へは依頼がやってきます。そんななか出会った月の素性が非常に気になります。肉薄すればスルッと離れて、いつか彼の素性がわかるところまで読めたらいいな。
月は物事の明るい部分を見て、紅姑娘は暗い部分まで見通して。2人は良いコンビだな、と思います。
なかなかの武人なのにあるものが苦手で、恋愛御伽草子に涙する月がとても魅力的でした。
これからもこのコンビで面白おかしくいろんな事件を解決してお望みのものを調達していって欲しいと思います。