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部屋には葦が生えている 表紙

部屋には葦が生えている

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刊行日 2025/08/18 | 掲載終了日 未設定

ハッシュタグ:#部屋には葦が生えている #NetGalleyJP


内容紹介

気づかぬうちに特殊詐欺の片棒を担ぐことになってしまった「私」は、共に逃亡することになった手塚という男と話すうち、幼少の頃、解けないはずの謎を解いてしまったことを思い出す。

それはノストラダムスの大予言に世間が騒然としていた1998年の思い出。ひと夏立ち寄った海沿いの町で、かつて「ぼく」だった「私」はかけがえのない友人と出会い、償うことの出来ない過ちを犯した。やがて「私」は過去と向き合うため、手塚と二人、記憶が眠るその町に向かうことになり……。

人間として思考し続けることの尊さを突き付ける、ジュブナイル暗号ミステリ!


(著者プロフィール)

新馬場 新(しんばんば あらた)

1993年神奈川県生まれ。明治大学法学部卒業。2020年『月曜日が、死んだ。』にて第3回文芸社文庫NEO小説大賞を受賞しデビュー。22年『サマータイム・アイスバーグ』で第16回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞。24年『十五光年より遠くない』で本の雑誌オリジナル文庫大賞を受賞。他の著書に『歌はそこに遺された』『沈没船で眠りたい』など。

気づかぬうちに特殊詐欺の片棒を担ぐことになってしまった「私」は、共に逃亡することになった手塚という男と話すうち、幼少の頃、解けないはずの謎を解いてしまったことを思い出す。

それはノストラダムスの大予言に世間が騒然としていた1998年の思い出。ひと夏立ち寄った海沿いの町で、かつて「ぼく」だった「私」はかけがえのない友人と出会い、償うことの出来ない過ちを犯した。やがて「私」は過去と向き合うため、手塚...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575248371
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 392

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NetGalley会員レビュー

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なんでこんなことしてんだろ、と思うことのないまま大人になることなんて、ない。
その誰もが持つ「なんで」を物語を導く「謎」として提示したミステリーだ。
その謎を解くカギは、随所にある。よくある後出しじゃんけんのようなズルはない。
主人公と一緒に解くことができるようにカギが配置されている。
一方で、読者はこの主人公よりも年上なので、その背景にあるものも見えるので、
主人公が翻弄されている伏線も、もうひとつの謎解きとして浮かび上がってくる。
この1冊の中に、大きな3つの謎が入れ子になっているのだ。
①人生の「なんで?」の謎 
②主人公を鍵穴とした時代背景の謎
③主人公が直面している暗号の謎
若干のご都合主義はあるけれど、そんなことはどうでもいいと思える面白さだった。
ラストにも拍手。

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少年の日の苦い思い出と、何も上手くいっていない現在が交差しつつ、過去の謎を紐解いていくミステリー。主人公(名前は暗号のままだけど、解読間違ってなければ『夏』と電車てことで良いはず)と同世代ってこともあって、1998年の描写が懐かしすぎてめちゃくちゃ引き込まれた。暗号も考えたら解ける内容で、読み応え十分。翻訳が辞書ひきながら小学生がしたにしては、意訳がうますぎる点は引っかかった。

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哲学的で面白かったです!もし私が人間だったら⋯そうやって立ち止まってする決断はきっと面白いものになるんじゃないかと思います。主人公が過ごしたひと夏の描写が丁寧で、自然豊かな情景が目に浮かぶようでした。
確かに考えることは辛くて、何も考えなくていい時間に安心を覚えます。でも、考え続けた先にあるものは考え続けないとわからない。失敗もするし、時間もかかる。そのたびに悔しかったり面倒になったりするのも、私たちが感情を持つ人間である証拠なのでしょう。再び挑戦し、ちょっとずつそれを理解して、私たちは成長する。
考える、そして不器用でいいから伝える。タイパタイパの現代では、迫る問題の向こう側を想像することを忘れがちです。せっかく自分の部屋で生まれたものは、外へ飛び出したがっているはずです!
大人になったら変わるかなと思っていたのに私はそのままで、周りより遅れているような感覚もあって、自分の幼稚さに嫌気が差すときもあります。でもそんなふうに考えるようになったのは最近のことで、日々新しい違うことを考えていたりして、それは一つひとつ大人になっているということなのかなとも思います。
(残されていた短い2つの暗号も解いてみました!たぶん合ってる気がします!)

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少しだけ、夏が好きになった。

読んでいるうちに、「私」と一緒に夏休みを経験できた。
全ての根底に優しさがあって、中盤からずっと心の奥底にしまっていた何かがぎゅってなった。
今を精一杯生きているつもりでも、全然見えていないものがたくさんあって
信じているつもりでも、実は何も考えていないのではないかという不安にかられ
言いたいことがたくさんあるのに、それの伝え方がわからなくて。

でも、「わからない」を「わからない」と認識することが
「わからない」を「わかりたい」と思うことが人間の特権なのかもしれない。

とても好きな作品でした!

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夏休みの学生さんに是非読んでほしい!
不穏で薄暗い冒頭から爽やかで鮮やかな夏への場面転換。過去の、ひと夏の思い出はぼくのなつやすみというゲームを連想させる。でもそこはゲームのように楽しく無邪気なだけでなく、ミステリの風が舞い込み子供なりに疑問をぶつけ、言葉を繋ぎ、感情を膨らませ、もがきながら小さな答えを見つけていく。『ぼくちゃん』の成長を垣間見れるし、『夏』との時間は唯一無二の思い出になる。所々掘り下げてほしいなと思う部分はあるが、最後の切なさに思わずうるっとしました……。8月半ばの刊行ではあるけど、是非とも夏のうちに学生さんには読んでもらいたいなぁ。

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1998年夏、海沿いの街で「ぼく」は夏と出会う。松葉杖をついて、ロケットの研究にいそしみ、謎の外国人と暮らす少年。がっちゃんやてっちは宇宙人だなんて噂するし、伯母さんも仲良くするなと言うけれど、そんなの気にしない。屋根部屋で見つけた暗号文と、街で頻発する盗み。二つの謎を孕んだひと夏のとっておきのジュブナイル。

自分で考えて取った行動が招いた結末と引き受けるべき責任について、とても温かく、優しく、丁寧に語られていて、よい小説だと感じました。悩む「ぼく」に伯父さんが言葉を掛ける場面が好きです。オウム真理教と地下鉄サリン事件、ノストラダムスの大予言、世紀末の、平成の夏の匂い、海辺の町へのノスタルジー、特殊詐欺の片棒を担がされての逃亡劇、インターネットに様々な意見が蔓延る今だからこそ向き合うべきである「考える」とは何かという問い。前作の『歌はそこに遺された』と同じくらい様々な要素と物語としての答えが詰まっていて、作者の熱い魂が伝わってきました。

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ノストラダムスの大予言が底で蠢いていた1998年を生きる小学生の〝私〟と、2018年(現在)の大人の〝私〟。手にした暗号を軸に、2つの時が交互に描かれていく。友との関わりのなかで「考えること」の大切さを掘り下げていく過程が、じわじわと心に染みてきた。

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『1998年8月 第1週』
心の底がザワついて、でも平気な顔をして過ごしていた1998年。自分もそうだったなぁ。
都合で伯父母の家に預けられた小学生の〝私〟。てっちやがっちゃんと夏休みを過ごす中、アブダクションされたと噂される車椅子の少年・夏との出会いは、〝私〟にとって、非日常という憧れの生活をもたらしたのだろう。
「銀河の中心に立つ三つ足の彼」という夢を見た様子にワクワクした。ただ夏の取り組むロケットとは、意気がちがう。それもそのはず、「人間は考える葦」と伯父に告げられても、それを受け取るには〝私〟はまだまだ幼すぎたのだ。
それがこのような形で、20年後の現在へと繋がるとは。しんみりと始まった「現在」が次第に不穏へと変わっていくと、「考えるとは何か」という問いが、胸をいっそうざわつかせた。



『1998年8月 第2週』
人付き合いにマニュアルが欲しいと思う小学生の〝私〟に、思わず頷いてしまった。大人になっても、それは欲しいもの。それだけ、人と交わるのは気を使うことなのだ。
がっちゃん達との日常と、夏との非日常を交互に過ごす〝私〟。どちらにも楽しさはあるけれど、流れ星を見上げた時のように〝私〟は夏の世界に少しずつ惹かれていく。まだ夢多き年頃だからこそ、「ノストラダムスの大予言」や「恐怖の大王」、さらには母親が〝あの事件〟の犠牲者であっても、それでも「これを大切にしてほしい」と願ってしまう。
そして現代。てっちと〝私〟の、夢敗れた姿。酒なしでは語ることもできないほど流され、考えることから遠ざかってしまった2人に、現実の寂しさを実感した。



『1998年8月 第3週』
エリックが語る〈考える〉ということ。その言葉には彼自身の人生が沁み込んでいるだけに、その視線は、実のところ〝私〟を向いていなかったのかもしれない。伯父が語る〈理解〉についての話。そこから続く言葉に、現代の問題が垣間見え、思わずドキリとした。なんたる慧眼。さらに明かされる夏の秘密。それは、なんと優しい秘密だったのだろう。
そして、ようやく〝私〟の心の準備が整い、〈暗号〉へと迫っていく。知的でスリリングなその過程に、読む手が止まらなかった。それが何をもたらすか、〝私〟も、読み手の自分も、予測などしないないままに。
未来とは、その時になって、ようやく姿を見せるものだから。
そして現代。てっちの語る「考える」と「アルゴリズム」の違い。その言葉に、大きく頷かされた。そう、人間は不完全だからこそ、できることがあるのだ。



『1998年8月 第4週』
夏の言葉にグッときた。不幸に下限がないのなら、幸せに上限があるはずがない。そう、信じたい。
考えを「入れ子構造」にたとえる伯父。リトライの意義を語るダニエル。〝私〟の中に「考える力」を見出した伯母。
この時期、彼らはなんと大切なものを〝私〟に残してくれたのだろう。そうやって撒かれた「葦」は、いつか必ず成熟するはず。



『1998年8月 第5週』
苦しむ〝私〟に「どんな結末に至っても、考えることは罪ではない」と言い切る伯父。そして、季節としての夏と、親友である夏との別れ。
そして現代。ついに解読された暗号。そこには、1988年の思いが詰まっていた。当時の〝私〟には、受け取ることができなかった思い。それを受け止めるには、これだけの月日が必要だったのか。
けれど2018年の現在の〝私〟は受け止めることができた。20年前のみんなの言葉が、「葦」として成熟したのだから。
そして、とうとう心の時間が20年ぶりに動き出す。〝私〟たちは「考える葦」となっていく。このことに、目頭が熱くなった。



「考えること」の大切さは、時間の隔たりさえも超えて伝わる——それを〝私〟を通して描いてくれた新馬場新先生に、心から感謝したい。

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