クローバー
著/ナ・ヘリム 訳/キム・キョンスク
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刊行日 2025/10/21 | 掲載終了日 2025/09/08
ハッシュタグ:#クローバー #NetGalleyJP
内容紹介
// 第15回チャンビ青少年文学賞受賞作 //
世界でベストセラーとなった小説『アーモンド』(※1)を生んだ
韓国の「チャンビ青少年文学賞」を受賞した
ファンタジー小説『クローバー』の日本語版がついに刊行!
貧しい中学生の男の子ジョンインが
黒猫に扮した悪魔「ヘレル」と過ごす
不思議な一週間の物語。
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35万4,260ウォン。(※2)
それが済州島への修学旅行に参加するために必要なお金。
ジョンインは両親のいない中学3年生。古紙回収で生計を立てるおばあちゃんと暮らしている。修学旅行費の家庭通知を受け取ったが、参加するという「選択肢」がない。“行かない”選択をするジョンインを、クラスメイトのテジュたちが貧乏人だとからかう。
そんな彼らを避けて学校裏庭にあるゴミ捨て場でしゃがみ込んでいたジョンインは、ある日不思議な黒猫に出会う。家までついてきたその黒猫は、休暇中に地獄から韓国に来ていた、黒猫の姿を借りた悪魔・ヘレルだった!
ジョンインの魂が食べたくてあの手この手で「欲」に気づかせようとする悪魔ヘレルは、「もしも」と願えば何でも叶えてあげると言い寄ってくる――。
よこしまだが、どこかやさしい悪魔ヘレルの誘惑。それをことごとく拒否するジョンインのクールな受け答えはユーモラスで軽快だ。両極化がすすんだ韓国の片隅で必死に生き抜こうと悩み、葛藤するジョンイン。
貧しさに負けて、「するべきではない選択」をする大人の姿、そして、ジョンインを助けたい大人たちの苦悩やもどかしさも描かれている。
(※1_日本語版は祥伝社刊 ※2_日本円で約3万7,000円)
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著者/ナ・ヘリム
1987年生まれ。短編小説『月の裏側で』が第7回ハン・ナグォン科学小説賞優秀応募作に選ばれ、小説集『抗体のジレンマ』に収録。長編小説『クローバー』で第15回チャンビ青少年文学賞を受賞。
訳/キム・キョンスク
翻訳者・ハングル講師。1972年生まれ。在日コリアン3世。2020年韓国文学翻訳賞翻訳新人賞受賞。訳書にチョ・ヘジン小説集『光の護衛』(彩流社)がある。
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★★★
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★★
出版情報
| ISBN | 9784065392553 |
| 本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
| ページ数 | 288 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
図書館関係者 1694122
どこの国でも貧困層の子どもは切ない暮らしを強いられる。自分の力ではどうしようもないもどかしさ。もしも、もしも運命を変えられる力があれば、私ならどうするだろう。悪魔との取引で何を望むのだろう。誠実な心を持った彼。そんな彼を育てた祖母。本当の幸せとは何か。考えさせられる物語だった。
レビュアー 1666318
途中、読むのが辛くなってしまいました。おばあちゃんと2人きりで暮らすジョンインは、日々の食べ物にも困るほどの貧困生活を送っています。生計を立てるためにしているアルバイト先であらぬ疑いをかけられ、おばあちゃんは交通事故に遭い、、、そんなジョンインを誘惑しようとする悪魔の存在。もういいんだよ、ジョンイン。悪魔に魂を預けてしまえば楽になれるからと、思わず声をかけたくなってしまいました。けれども、ジョンインはジョンインらしい選択をします。このラストを読んだとき、心が洗われるような爽快感を覚えました。
とても素敵な作品です。
レビュアー 781279
両親はおらず、祖母と暮らすジョンイン。
彼は中学生ながら、アルバイトをして家計を支えている。
祖母は古紙回収で生計を立てており、二人は慎ましくも懸命に日々を過ごしている。
そんなジョンインが出会ったのは、一匹の黒猫。
その正体は悪魔だった。
黒猫が口にする聖書の言葉や、歴史に名を残す人物の言葉には丁寧な注釈が添えられており、わかりやすく示されている。
黒猫が提示する、たくさんの「もしも」。
悪魔の誘惑は魅力的だが、ジョンインはどこか冷めた目でそれを見ている。
それだけ彼は、辛く厳しい現実を見てきたのではないかと感じさせられる。
もちろん、辛いことばかりではない。
ジョンインと祖母を気にかけてくれる人たちもいる。
それでも、誰かが差し伸べた手を取ろうとしない彼に、どう接すればよいのか、そんな問いが胸に残る。
日本円にして約三万七千円。
それが修学旅行の費用だ。
この金額を、あなたならどう感じるだろうか。
どの国にも貧困や経済格差の問題がある。
祖母を助けるために中学生でアルバイトをし、ボロボロの靴を履き、修学旅行に行かないという選択をするジョンインの思いに、胸が締めつけられる。
日陰に咲く花に、心を寄せる人もいる。どんな環境にいてもジョンインならクローバーを見つけることだろう。
ジョンインと黒猫が過ごす不思議な一週間。その物語に心を揺さぶられながら、大人として何ができるのかを考えさせられる一冊だった。
図書館関係者 841977
貧困はジョンインから選択肢を奪う。時には自尊心さえも。けれどジョンインは、度重なる不幸に見舞われ茫然自失となっても、悪魔ヘレルの甘言に打ち勝つ、とても賢くて芯が強い少年でした。ヘレルは気さくで知識も多く、悪魔と言っても警戒心を持たせないところが尚更厄介な存在ですが、ジョンインに敗北しても清々しい感じなのが良かったです。「VIP専用ホテル航空券パッケージ」なんか送って来るところは抜かりないけど。ジョンインのためにも再会はしない方がいいけど、今回のように結局はよい方向に向かうなら、またこのコンビを見てみたい気がしました。だって、ジョンインはまだまだ前途多難そうだから。
レビュアー 1691545
最初は黒猫の表紙に惹かれました。
読み進めると自分が小さい頃に感じなかった感情や葛藤をジョンインが抱いている姿に彼の強さを感じました。
私だったらすぐ悪魔に取り込まれてしまうのだろうと思いました。
選択ができるということがどれだけ幸せなのかこの本を読んで分かりました。それと共に、私はとても恵まれているのだなとも思いました。
祖母や先生、友達など関係がある存在ではなく、自分のことをそこまで知らない存在にこそ、自分の本心を話すことができる。悪魔という悪いものだったとしても、ジョンインが悪魔と出会えて良かったんじゃないかと思います。
レビュアー 1873581
中学生のジョンインが学校の裏庭で出会った黒猫は、実は休暇中の悪魔だった。
ジョンインには両親はなく、古紙回収で生計を立てるおばあちゃんと2人暮らしだ。
生活は厳しく、福祉からもらう少しの食材と、中学生ながら許可を得て週3日バーガー店でアルバイトをしている。
学校では皆、済州島への修学旅行の話題でわいているが、ジョンインにはそもそもその費用などない。
そんな境遇では悪魔の誘惑にすぐに負けてしまうのでは?と心配になるが…。
ジョンインは中学生とはいえ、日々の古紙の換算のおかげで計算に強く、頭の回転が速い。
一緒に暮らしてきたおばあちゃんの世の中を見極める目も浸透してるので、悪魔をことごとく困惑させる。
この悪魔が憎めないのは、魂を狙いつつも、しっかり彼の気持ちに耳を傾けるところ。
それがテクニックといえばそれまでだけど、貧困に屈して、思考を止めて暮らさざるをえなかった時間を動かしてくれたのも確かだ。
ジョンインの魂は、きっと滅多に手に入らないくらい光っていたのだろう。
そして私のところには絶対に来ないと思う。
欲深くてあっさり手に入ってしまう魂は、きっと味がよくないから。
この本は、そんな大人こそ読んだほうがいいのかもしれない。
もうダメだの先へ行ってみたいのは、大人の方だから。
教育関係者 468529
心のなかをかき回される本だった。
ジョンインは、極貧と言っても過言ではない生活。運動靴は底と上の部分が外れ、修学旅行には「行ける選択はない」。
祖母が古紙回収、ジョンインは中学2年生ながらアルバイトをし「食べるだけ」をなんとかすべくもがいている。
クラスメートからのいじめ、からかい。心を寄せてくれる友人ができそう、そんな時出会った黒猫は…。
救いの手というのは、上から差しのべるものではなく、共に同じ方向を見ることなのかもしれない。
ジョンインの気高さ(というとジョンインは嫌がりそうです)、論理的に見極める力などを無視して、「貧しいから救済」「もしも・・・」
を大人の都合で押しつけても、それは一時の目そらしでしかない。
とはいえ、病院で海苔巻きを断ってしまうシーンには胸がつぶれた。
黒猫の姿を借りた悪魔はなぜジョンインのところに来たのか。
そして自分は的確な態度を取れる大人なのだろうか。ずっとそれを読後も考えています。
レビュアー 595700
ベストセラー『アーモンド』を生んだ韓国の「チャンビ青少年文学賞」を受賞した作品です。貧しい中学生の男の子ジョンインが黒猫に扮した悪魔「ヘレル」と過ごす不思議な一週間の物語。
悪魔が見せるホテルでの贅沢な生活を体験した後、帰宅し家の生活を見ると今まで感じなかったようなみじめさを感じる。
対比というのは残酷だ。
人間の憎悪の感情は他者を羨むことで増幅される。ああいう生活を知らなければ彼は自分を不幸とは感じなかったのかなとも思う。
レビュアー 1604179
人間は想像できる生き物だが、想像しすぎては道が屈折してしまう。食べることが先で道徳はその次だ。その現実を受け入れたジョンインが、限られた選択肢の中で祖母と必死に生きている。周囲から受ける屈辱、近づいてくる黒猫が物語の主題となる。不運は目を閉じても消えないが、幸運は消えてしまう。人間の意識とはそんなもの。欲望に溺れた者は数多の扉を開けても欲望しか見つからないが、傷つけられた者は夜も闇も眩しく感じる。辛いときに辛いと声に出せれば、苦悩した先に強さがあること、今日が明日へ明日が未来へとつながっていることを知る。
図書館関係者 601014
悪魔が、悪魔のはずなんだけれど(それも筋金入りのというか、かなり年季の入った)、
猫の体を借りて休暇中だからなのか、どこかあくどくなく、
気軽に誘惑して転がせるつもりだった子どもに逆にあしらわれてしまうあたり、
世の中において悪いのは悪役の悪魔とかではなく、
人間の中、社会の中のほうにあるんじゃないかと考えさせられてしまう。
キレイごとでは解決できないことも多いけれど、
だからといって目を伏せてみないふりをしていてはいけない、
ではどうしたらいいんだろうか、
…というようなことを考えさせられる作品でした。
レビュアー 483494
主人公は祖母と2人で貧しい暮らしをしている中学生の少年。週に3日バイトをし、古紙を拾っては売りに行く生活。そんな主人公が出会った一匹の黒猫。この黒猫の正体は休暇中の悪魔。主人公の願いを叶えると様々な誘惑をするのだが…。中学生なんてまだまだ子供なのに、可哀想になる位現実的で、夢どころか希望も持たない。『辛い』と言葉に出す事もなく食べて生きていく事だけを考えている。頭が良くて、道徳心も高い少年の心情がとても無理しているように感じて手を差し伸べたくなる。主人公の心や思いの変化がリアルに描かれている。
レビュアー 530109
ゴミ捨て場で不思議な黒猫に出会った。そいつが、何でも夢をかなえてやるって言うんだ。ジョンインは気づいていなかったけど、この黒猫は実は休暇中の悪魔ヘレルだった。
おいしいものが食べられるよ。どこへでも行けるよ。何でも好きなものが手に入るよ。って、奴はジョンインの魂が欲しいから、いろんな手を使って「欲」に気づかせようとしてくる。でも、ジョンインは欲しいものなんて想像もできなかったんだ。だって、欲しくったって手に入らないのが当たり前の生活をずっとしていたから。
韓国だけでなく、世界中どこへ行っても貧困問題は深刻です。食糧援助をしてくれる組織はあるけれど、それだけでは足りないから、子どもだってお金を稼がなくちゃ生きていけない。でも、大したお金にはならない。その繰り返し。
なぜ貧困が無くならないのでしょう? 個人の努力だけではどうにもならない不合理なことが、世の中にたくさんあるからだと思えてしょうがないのです。貧困は社会問題であるはずなのに!
レビュアー 762615
両親がなく祖母と暮らす貧しい主人公少年はゴミ捨て場で黒猫に出会う。黒猫の正体は休暇で地獄から来た悪魔であり、少年の魂を狙って願いを何でも叶えてやると言う。少年は何も望まなかったのだがある日大変なことが起きて。欲のない少年と飄々とした優しい悪魔の交流が微笑ましい。悪魔の見せる願いの世界の描写も面白いです。
レビュアー 752611
貧困がジョンインからあらゆる選択肢を奪う。両親はいず、祖母と暮らし、古紙を拾って糊口を凌ぐ。貧しさに馴れることでしかやり過ごすことができない。そんなジョンインの元へ休暇中の悪魔が忍び寄って来た。甘い誘いとあの手この手でジョンインを陥れようとするにも関わらず、ジョンインは誘惑に負けない。自分の立ち位置を変えない。この強さはどこから来るのか?祖母のやさしく潔い態度が彼をこう育てたのか。幾分かの後悔と逡巡の果て、とうとう彼がした選択は、これこそが生きる道だと示すものだった。光あれと祈らずにはいられない。