小泉八雲と怪奇バスターズ
作:小前亮 絵:もなか
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2025/09/18 | 掲載終了日 2025/09/07
ハッシュタグ:#小泉八雲と怪奇バスターズ #NetGalleyJP
内容紹介
小学校6年生の勇輝(ゆうき)と世志斗(よしと)は、怪奇現象動画をつくっている。コンビの名称は「怪奇バスターズ」。でも、撮影にはまだ成功していない。二人は、日本の怪談を研究しているソレガシさんと呼ばれる外国人と知り合う。ソレガシさんは「耳なし芳一」「むじな」「雪女」など、小泉八雲の有名な怪談を語ってくれる。なぜか、この町で小泉八雲の<現代版>ともいえる不思議なことが起こっていた。「芳一」のように墓場で楽器を演奏するのは誰・・・? タンスの前に現れた幽霊の目的は・・・?
おすすめコメント
ここに登場する幽霊たちは、みな愛情あふれるキャラクターで、住人たちのさまざまな<お悩み解決>に結びついていく、ハートウォーミングな怪談です。小泉八雲の生涯と「怪談」を知るとともに、物語を楽しむことができます。
ここに登場する幽霊たちは、みな愛情あふれるキャラクターで、住人たちのさまざまな<お悩み解決>に結びついていく、ハートウォーミングな怪談です。小泉八雲の生涯と「怪談」を知るとともに、物語を楽しむことができます。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784652207093 |
| 本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
| ページ数 | 208 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
教育関係者 645139
小学6年生の勇輝と世志斗の将来の夢は配信者「妖怪バスターズ」! 公園で子ども達に紙芝居をしているソレガシさんに見守られ、2人は人と幽霊達の気持ちを繋げていく。小泉八雲の『怪談』を介して、過去と今を結ぶハートウォーミング幽霊譚。
-------------------
この物語は、小泉八雲の『怪談』に収められた幽霊譚を引用し、不思議な余韻をまとっていく。ただ、勇輝と世志斗の前に現れるのは、『怪談』にある恐ろしい幽霊ではない。
タンスに隠したものを伝えたい幽霊、バイオリンを聴きたい幽霊、説教ではなく未来を示したい付喪神……
その願いを、2人は「妖怪バスターズ」を夢見る心で受けとめ、人と幽霊をつなぐ架け橋となっていく。見守るのは、小泉八雲を敬愛するギリシア人のソレガシさん。その存在が、過去と今を結ぶ物語により温もりを添えていく。
人には、自分だけでは気づけないことや、乗り越えられないことがある。そんなときに差し伸べられるのは、人の思いを残し続ける幽霊たちの手かもしれない。だが、その手を本当に掴めるのは、人と幽霊を結び直す勇気を持つ者だけ。
物語の終盤、ソレガシさんの導きがなくても、2人は自らの力で心をつなぐ役割を果たす。その話を聞いたソレガシさんが取り上げたのは、『怪談』の「茶碗の中」。結末の示されていない幽霊譚。まっすぐな勇輝と、知ることを楽しむ世志斗。この2人の未来は、結末のない物語の続きを描くように広がっていくからだろう。
時は移り、人は変わる。けれど変わらぬものもある。ソレガシさんが探していたのは、その普遍な部分と、そこから芽吹く新しい力だったのだろう。だからこそ、彼は静かに微笑み、最後に撮った写真に写ったのだろう。
最後に。小泉八雲の後任が夏目漱石だったとは知らなかった。勇輝が「時代って案外せまいんだな」と呟いたとき、思わず吹き出した。けれど人の縁とは、きっとそんなふうに不思議につながっていくものなのだろう。勇輝と世志斗、そしてソレガシさんのように。
書店関係者 571250
勇輝と世志斗は怪奇現象を扱う人気配信者になるのを目指す小学6年生。
公園で紙芝居を披露するソレガシさんは2人にとって良き相談相手であり、頼りになる友人である。
文化人類学を研究しているので、子どもたちから怪談や都市伝説を聞き集めているちょっと面白い大人だ。そして、勇輝と世志斗が出会う不思議な出来事にソレガシさんが関わると、物事を解決へと導いてくれる絶妙なヒントと専門的な知識をもたらしてくれる存在でもある。
章ごとのお話しは、“幽霊の正体見たり枯れ尾花”的なお話なのかと思いきや、ちゃんと小泉八雲の『怪談』を踏まえている怪異が絡んでいて、なかでも特に有名な作品が中心になっているので、あら?なんか知ってるお話だ!と感じられ、本家の方も読みたくなる小さな読書家さんがたくさん出てくるだろうなぁ、と思いました。
勇輝と世志斗はクラスの中心人物っぽい雰囲気はないのに、あふれでる主人公感があって、それはきっと、2人にちゃんと信念があり自分が納得するまで行動する主体性が私たち読者を夢中にさせてくれるんだろうな、と。2人にかかれば、幽霊だって、関わりの薄い同級生だって、年配の方だって、心を尽くして対話すればわかりあえないわけない!ってくらいのしなやかな強気を発揮していて、否定せず一定の理解を示す大切さを感じました。
レビュアー 946550
児童向けのホラー、怪奇ものとしては、今までの主流とは一線を画す。それは小泉八雲という実在の小説家を通して、出来事を再構築していくからか。様々な事件についても、子どもたちが納得するような理由付けを施し、紙芝居を行う不思議な若者を狂言回し的に配置することで、破綻無く、そして興味をひき続けながら展開していく作者の力量にひきこまれた。あえての読みやすい文体、明確に物語世界を描く挿絵もよかった。おどろおどろしくて、ただ脅かすだけの昨今の児童向けホラーの在り方をやんわりと否定しているようにも思えて心強かった。続編を期待したい。
書店関係者 1816442
『怪談』が町をジャックした!?
有名な怪談がいくつもある日本で、主人公たちは階段動画を作っていますが、なかなか幽霊は映らない……。
そんなとき、日本の怪談を研究している「ソレガシさん」と知り合う。そしてとある怪談を知る。すると不思議なことに、それを元にした所謂現代版の怪奇現象が……!!
都市伝説は今でも地域差はあれど大元は同じであろうお話が年代を超えて語り継がれていますが、怪談話とて同じことで、過去の話を知った主人公たちの周りでは不思議なことにそれら怪談の現代版らしき不思議な現象が起こり始める、今と過去を、人間と幽霊を繋ぐちょっと不思議で面白いお話。怖さよりは何だかジーンと来たり懐かしいなぁと思いながら楽しめる1冊でした!