オーバードーズする子どもたち
なぜ、「助けて」が言えないのか?
松本俊彦
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刊行日 2025/10/29 | 掲載終了日 2025/10/24
ハッシュタグ:#オーバードーズする子どもたち #NetGalleyJP
内容紹介
薬物依存症の臨床現場では、10代患者が急増しています。その多くは覚醒剤や大麻ではなく、「市販薬」です。子どもたちはつらい感情を和らげようと市販薬をオーバードーズし、いつしかそれを手放せなくなっています。
わが国の薬物対策は長らく「ダメ。ゼッタイ。」のスローガン一辺倒で、使用者をさらし者にし、排除してきました。その背後にある「生きづらさや困りごと」には目を背け、気づかないふりを決め込んできたわけです。いま私たちは、そのツケを突きつけられています。
出版社からの備考・コメント
本書籍は刊行前のものです。内容・仕様等に変更がございます。ご了承ください。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784772615822 |
| 本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
| ページ数 | 136 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 1633728
ドラッグストアで簡単に買える市販薬。
そんな市販薬によるオーバードーズで苦しむ若者が少なからずいらっしゃる事に大きな衝撃を受けました。
薬の販売に規制をかけたところで、根本は何が問題なのかを考えなければ、一層の悪化を招きかねないリスクがある事も納得です。
若者に限らず、依存症等で苦しむ大人にも通じるものがあるのかもしれません。
レビュアー 781279
「SOSの出し方教育」が導入されて以降、自殺が増えているという。
大人はそのSOSを受け止める正解を知らない。
だから、SOSを出した子どもたちが失望は大きくなってしまうのだろう。
市販薬のオーバードーズ問題は時々報道されている。
コデイン類を含む市販薬を、何箱も飲んでいるというニュースを見たとき衝撃を受けた。ドラッグストアでも個数制限されている薬もある。
しかし、ドラッグストアは身近であり、ネットで購入できるものもあり、目の届きにくいところにあるのが現状だ。
市販薬のオーバードーズが悪という内容ではない。
大人は子どもたちがどうして、市販薬のオーバードーズをするのか、オーバードーズをしたあとどう向き合えばいいのかということが書かれている。
医療につながるのはほんの氷山の一角だという。私は医療従事者として氷山の一角のほんの一部を見たことがあるにすぎない。急性期でしか関わらなかったので、その時の声がけが適切だったのかと考えてしまった。
今現在も悩み、オーバードーズをしたい衝動に駆られている子どもがいるのだろう。
子どもたちは死にたいわけでも、消えたいわけでもない。
彼女たちは、生きるために自傷行為を行っているという。
「SOS」を出した子どもたちの受け皿はいったいどこにあるのだろう。
「助けて」が言えない子どもはどうしたらいいのだろう。
その根本的な解決策は今後も考えていかなければならない。
大人としてどう声をかけたらいいのか。どうやって接したらいいのかということを考える本だった。
レビュアー 1604179
薬物依存症の多くは麻薬ではなく市販薬で起こっている。不安や辛さを和らげるための過剰摂取、オーバードーズ。近くに相談者がいない、相談したとして絶望を感じたから助けてが言えない。傷は癒えることのないまま深まっていく。表面上は問題なく過ごしていても、長期的に心の痛みは複雑化する。薬を無理やり奪ってしまえば、最悪は死を引き寄せる。外力で突然変化させるのは危険である。根本的な解決策はないが、背景を知り、寄り添うこと。否定ではなく正しさでもなく共感することから始まる。親のケアも重要である。とても個人対応は無理だろう。
【オーバードーズする子どもたち――薬に頼らざるを得ない「生きづらさ」の現実】
#松本俊彦 #筑摩書房 #ちくま新書
最近よく聞くようになった#オーバードーズ に関する本です。
オーバードーズ #ODとは、#薬を意図的に大量摂取 する行為です。
#自殺 目的のケースもあるが、多くは死にたいわけではないようです。
#辛さを麻痺させたい
#眠りたい
#生きづらさを止めたい
という自己治療行為に近いです。
→驚きですね。
特に10代後半〜20代の女性に急増しています。
子どもたちが薬に走るのは
#家庭内暴力 #虐待 #ネグレクト
#いじめ #学校不適応
#孤立 #貧困
#性被害 #トラウマ
→#深刻な心の傷 がある。
薬は「心の痛み止め」として機能しています。
薬を取り上げるだけでは解決しません。
→なぜ薬に頼らざるを得なかったのかを見つめる必要があります。
オーバードーズは#問題行動 ではなく、#生存戦略 です。
それを理解せずに叱責や入院で封じると、かえって再発が増えます。
オーバードーズは若者の流行でも病気でもなく、社会が子どもを追い詰めた結果の、痛みの表現です。
→深すぎます。
#netgalleyjp で先読みしました。
この本は教育に携わる全ての人に読んでいただきたい内容でした。
図書館関係者 603863
講演会の記録をもとにしたとのことで、大変読みやすくわかりやすく書かれています。
ある程度の予備知識はあったつもりでしたが、全然わかっていなかったと反省しました。
オーバードーズの前にリストカットがあること、自傷行為にもさまざまな局面があること、そうした行為の背景を考えて丁寧に(感情的にではなく医療者のように)接する必要があることなど、深く納得できることばかりでした。
薬の規制や自傷行為への過剰反応・過小反応、いずれも事態の改善につながらないということも、そして、子どもたちが常に自殺すれすれのところで「生き延びて」いることも、よくわかりました。
子どもに関わるすべての人に読んでほしい、できれば教職課程の教科書にしてほしい!と思いました。