わたしは今すぐおばさんになりたい
南綾子
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刊行日 2025/12/08 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#わたしは今すぐおばさんになりたい仮 #NetGalleyJP
内容紹介
キャリアも夢もない。パートナーも最悪。
何も“ない”30代の女はひとりで生きていける?
ずっと探していた人生のロールモデルは、庶務にいるおばさんだった――
文芸総合サイト「カラフル」連載時、もっとも読まれた物語。
『死にたいって誰かに話したかった』『婚活1000本ノック』などの著者がおくる注目の一冊!
〇あらすじ
響はインフラ系会社で働く30代。
特にやりたいことではない仕事をし、恋人はいるが最悪の男にすがってしまっている。
結婚し子を持ち、あるいは海外でキャリアを積んで「人生ゲーム」を順調に進めている同期や同級生を見ては焦る。私だけ何もない。というか、何もしたくもない。
そんなとき、目についたのは社内の庶務のおばさんだった。
どこにでもいる体形をちょっと気にしていそうな地味な人、たぶん独身。
社内では怖がられている。
こういう人になりたい、どうやったらなれるのか……。
響は庶務のおばさんこと桜子と世代を超えた友情をはぐくむ。
どうやったら桜子みたいに生きられるのか?
――つらいことはしたくない、しんどいことはしたくない
ただ、楽しく生きたていたいって思ってたら
ここにたどりついていただけ
と桜子は言うが……。
しかし、この友情も、響の人生も一筋縄ではいかなくて……。
〇著者プロフィール
南 綾子(みなみ あやこ)
1981年愛知県生まれ。2005年「夏がおわる」で第4回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞しデビュー。連続ドラマ化し話題となった『婚活1000本ノック』や『タイムスリップしたら、また就職氷河期でした』『死にたいって誰かに話したかった』など著書多数。
出版社からの備考・コメント
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。
※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
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出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784575528923 |
| 本体価格 | ¥700 (JPY) |
| ページ数 | 304 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 781279
社内で怖がられている庶務のおばさんこと、桜子さんに密かに憧れる響。
ひょんなことから二人の距離は近づく。
痛快!爽快!豪快!
桜子さんだけでなく、桜子さんの友達との会話、生き方の全てが素敵。
彼女たちは順当な人生を送ってきたわけではない。
自分で生きる道を見つけ、覚悟を持って生きているのだ。
響が桜子さんに憧れるのがすごくわかる。
私自身もおばさんですが、桜子さんみたいに笑って、こんな会話をして生きていけたらと、何度共感したことかわかりません。
何にも縛られないようでいて、
「金、健康、友達」この三つが素敵なおばさんになる必要な要素だ。
誰かの悪口で盛り上がる友達ではなく、桜子さんたちみたいにいつも楽しいことで笑い合える友達を、これからこ大切にして、おばさんとして楽しく生きていきたいと思います。
きっと響も素敵なおばさんになって、憧れられる存在になっていくのでしょうね。
書店関係者 836390
何故結婚しないのか、何故独りなのか、何故子どもはいないのか。不躾な質問に何故笑顔で応えなくてはいけないのか。何十年前から変わらない理不尽な視線に晒されて、読んでるこちらまで一緒に傷つく。これは現実より現実だ。普通、架空の話なら大逆転起きるし、奇跡も起きるけど、助けを求めても誰の応答はない。ズタボロになりながらも日々を過ごしているうちに、誰の助けもなくのりきった。友達にも男にも頼らなくても(頼れなくても)なんとかなった。荒れた海から抜け出た彼女に、ただただ拍手喝采だった。私たちはひとりでもなんとかなるのだ。
そしていろいろなものにぶつかられ傷だらけになり、いつしかおばさんという最強の鎧を身につける。そんな未来を恐れることはないのだと言われた気がする。
おばさん最強!
レビュアー 1075368
主人公の響はアラサーを経験した人なら誰もが共感できるところがある。私がアラサーのときに、桜子のようなプロ独女がいて、このように指南してくれたらよかったのにな、という思い。
桜子世代は速水などの友人に見られるように、今では信じられない環境で信じられない生き方をしているひとも実際に多くいるが、桜子は他の作品でよくあるようにスーパーウーマンすぎず、ダメすぎず等身大だったのでリアルに感じた。一方で、平坦な日常が終始続いたようにも感じ、以前の作品ほど夢中にはなれなかった。
レビュアー 1121163
「ひとりで生きる」と聞くと、寂しさを想像してしまいます。
周囲と同じように、結婚して子供を産んで家庭を築くのが、王道で正解なのか?
そうしなければ幸せじゃないのか?
私も常々考えます。
主人公もそんな不安を抱えるひとり。
近くで ひとりでも楽しく過ごしている桜子の姿に「この人のようになりたい。ついて行きたい」と思う。
今まで植え付けられた価値観から切り替えるまでには、悩みや葛藤もあるけれど、ひとりの気軽さや楽しみを見つけていく姿に、勇気をもらえました!
書店関係者 1821104
結婚だの彼氏だのの話をされたときに響が感じている疎外感にとても共感しました。それらは自分からは見えない友人の側で行われていることで、私の全く知らない部分を急に告白されて、私だけが全く違う別世界にいるように感じられてさみしいのだと思います。一人でいるのが好きなのに、人と違うことがさみしい。そんなふうにさみしいとき、私は南さんの作品を読みたくなります。とても現実的で、なのに勢いがあって、時々声を出して笑ってしまう。今作にも元気と勇気をもらいました。
将来どんなふうになっていたら幸せだろう?と模索中の私ですが、桜子や響の背中が輝いて見えました。今は他人との違いにさみしさや違和感を持つ日々でも、いずれはもっとぽっちゃりして、たまにぎっくり腰とかになって、いびきもかいて、ちょっとがさつで、今の自分には想像もできないいろんな経験を積んだ頼りになるおばさんになって、おばさんライフを謳歌できたらなと思いました。彼氏も子どもも予定はないけどおばさんになる予定はバリバリあります。なぜかちょっと誇らしい気持ちです。
面白かったです!南さんが描くおばさんはいつも最高です。発売されたら必ず買います!
書店関係者 426127
ああ、いいな。こんな生活送ってみたい。
そこに辿り着くまでは心も体も大変だと思う。だけど今おばさんとなってこの作品を読んだら、めちゃくちゃ憧れる。しっかりおばさんになれたと思ったけどまだまだだ。そして読んでいるとおにぎりがとてつもなく食べたくなった。巻いた海苔がパリッとなるおにぎりが食べたい!
出版事業関係者 1538705
この物語を、ずっと求めていた。キャリアウーマンになるわけでも、だれかを愛し愛され結婚して家庭を築くわけでもない、ただ目の前のぼんやりとした日常の幸せに向かって過ごす「独身のおばさん」を目標にした物語を、ずっと求めていた。なかった。この世の中には、夢も目標もなくひとりでいる人間の物語は存在できないのだと思っていた。それは魅力的ではないから。共感性がないから。そう思っていたのに、この小説の登場人物たちはどこまでも魅力的で、自由で、人生の遠い光になってくれる。桜子さんがそれを望んでいないとしても。ありがたいなあ、と思う。たぶんわたしはだれとも結婚しないし、親が人生から退場するのは早めだろうし、正社員としてキャリアを積むこともしないまま、ふわふわ浮遊して生きていく。そんなとき、桜子さんや響のような存在が、そんな存在が描かれた小説が一冊でもこの世にあることが、どんなに人生の手綱になるか。うれしいなあ。読めてよかったなあ。この物語を書いてくれて、ありがとうございます。
(個人的な感想を言うなら、自分の出身賞の先輩の小説に励まされたことにも、うれしいなあと思っています。小説っていいですね)
レビュアー 1469440
数多ある店舗のなかで、迷うことなくその店に入り、「今日はこれ」と決めていく。
潔い。それはダサい服とはみ肉を纏ったおばさん、だからか。
そうじゃない。
想像もしないようなセリフが図星過ぎて
章区切りのない物語りに ずんずん惹きこまれていく
登場者たちが、少しずつ異なる年代層、
だからその先を想像できるし 来た道を俯瞰できる。
おばさんを安易に集合体化してはならない
夜更けにひとりカラオケに行くおばさん
スーパーで猛ダッシュして籠に詰めるおばさん
年甲斐もなくダンスですか? おばさん
みんなみんな いい奴で、冒頭の像を気持ちよく覆す。
おばさん以前の訳アリが唸らせる。
訳(わけ)あって 今ひとり 威風堂々 万歳だ
日曜夕方読み終えた。
私はこれから星野源のライブビューイングに行く。
どうよこれ 最高の週末じゃないか
人生の駒を進めるのも進めないのも
人生のスタンプラリー を押すのも押さないのも
誰のために 何のために 私のために
好きに生きよう
あんた それでいいの?
図書館関係者 1038994
独身を推奨するわけではないが、一生一人でもいいかなぁと思えてしまった。
働いていて嫌な目に合うことも多々あるけれど、こんな仲間がいたら最高。
おばさんに憧れる、ストーカーのように観察している冒頭部分がぶっ飛んでましたが読み進めると、こんな方だから興味を持ったのかと納得しました。
時代が急に変わったりして多少読み難かったけど楽しく読ませてもらいました。
人生を豊かにするヒントも色々ありました。
レビュアー 746064
なかなか読み応えがある。まあまあの大学に入り、いいとこの会社に入り、早めに結婚相手をみつけボーナスもらい寿退社が目標のOLの世界を今風にした日常が妙に痛快。本音爆発だが孤独や理不尽、未来への不安や期待が交差する。なぜ楽しくない会社に行くのか?でも結局「持つもんは友達」かあ。なんか短い会社生活は長い人生をギュッと凝縮したみたいだと感じた。そして人生は思う通りにはいかない。読みながら頑張れを連呼した。
レビュアー 679530
まず、社内にいる、無害そうで幸せそうな「おばさん」の解像度の高さに驚きました。人に対しておせっかいなようで、無責任。会話の内容は他愛もない話ばかり。
しかし、彼女らの「おばさんらしさ」を形成しているのは、彼女ら一人ひとりの過去からの積み重ねであり、それが生きる術であったのだと感じます。つらいときこそ、遠くの誰かのスキャンダル、みんなつらい出来事をこうして乗り越えてきたのだという、時と経験の厚みを感じます。
一人で生きていく道は、桜子や町田のような先人たちが切り開いてきた道で、その知恵が連綿と受け継がれていくであろうことに希望を感じました。
書店関係者 713393
待ちに待った南綾子さんの新刊。
色とりどりのおばちゃんたちが出て来て(いや、私ももう間違いなくおばちゃんたちと同世代だけど)読んでいると仲間に混ぜてもらえたようで、とても楽しく終わらないで!と思ってましたが、楽しそうにしているおばちゃんたちにも勿論、それまでの色んなできことがあっての今であるって言うこと。当たり前なんだけど、だからこそおばちゃんって若い子には出せない魅力、あるんじゃない?とおばちゃんに焦点をあててくれた南綾子さんってやっぱり好きやなとしみじみ思いました。周りの愛すべきおばちゃん仲間たちにもオススメしたいです。
書店関係者 816883
読んでてグサグサきたのですが、私は完全に黒木側の人間でした。
寝るのが一番の楽しみとか、上を目指さずつつがなく暮らしていきたいとか、口には出さないけど冷めた目で見てしまう側です…!
1人でも人生は楽しい、というのは完全同意なんだけど…。
社会の求める自分と理想の自分と実現可能な自分。バランスをとって生きていくのにはどうしたらいいのか。
この生き方でいいんだと自信をもって言えるようになるには、やっぱりおばさんになるしかないかもですね…!
難しいといえば難しいけど、きっと時がくればそうなれるんだから、自分の気持ちにしっかり耳を傾けて生きることが唯一のできることなんだと思います。
南さんの作品を読んでいたら、いろんな人がいて、いろんな感じ方、考え方があるけど、みんななんだかんだ楽しそうな瞬間があって、だいたいのことは大丈夫かもって励まされます!
書店関係者 576484
30代、仕事にやり甲斐も感じることもなく結婚願望もない。仲の良かった友人たちはキラキラして見えるが、自分も同じようにとも思わない。
なんと悩み多き年代なんだろう。
そこを越えてもまだ悩みは続くのだが。
生き方が選べる時代だからこそ見えてくる憧れの同じ社内のあるおばさん。
その憧れのおばさんだって、順風満帆だったわけではない。
生きてきた時代の価値観に振り回され、ちょいと知る彼女たちの来し方もなかなかヘビー。人生いろいろあってこそのおばさんなのだ。
心寂しい時、すこし吐き出せたら楽になることを知っている。でも友人との関係も人によりけり、適度な距離感はいつだって必要不可欠。
人生なんてほとんど、おばさんなんだけどね。
なんとかなるなる!心軽やかになる物語だったな。