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こちらはただの「落とし物係」です! 表紙

こちらはただの「落とし物係」です!

警察行政職員・音無遠子の流儀

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刊行日 2025/11/05 | 掲載終了日 2025/11/12

潮出版社 | 株式会社 潮出版社


ハッシュタグ:#こちらはただの落とし物係です #NetGalleyJP


内容紹介

今日も警察署に届く 訳あり、いわくありの拾得物たち…

広島県警会計課で働く音無遠子のもとに、小さな仏像の落とし物が届く。仏像に触れた瞬間、遠子の脳裏にマンションから女性が落下するビジョンが…!彼女は、1年前に別の仏像を拾った直後に投身自殺をした女性で、なんと遠子の友人だった。

なぜ、この仏像から落下現場のビジョンが浮かんだのか。友人の死に疑問を持っていた遠子は独自で捜査に乗り出す。

落とし物の記憶を頼りに広島の街を縦横無尽に駆ける。


今日も警察署に届く 訳あり、いわくありの拾得物たち…

広島県警会計課で働く音無遠子のもとに、小さな仏像の落とし物が届く。仏像に触れた瞬間、遠子の脳裏にマンションから女性が落下するビジョンが…!彼女は、1年前に別の仏像を拾った直後に投身自殺をした女性で、なんと遠子の友人だった。

なぜ、この仏像から落下現場のビジョンが浮かんだのか。友人の死に疑問を持っていた遠子は独自で捜査に乗り出す。

落とし物...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784267024771
本体価格 ¥900 (JPY)
ページ数 288

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NetGalley会員レビュー

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元警察の先生が書かれてるだけあって警察の内情がリアルで捜査の様子もとても臨場感があって本格的です。
その捜査の手助けとなる遺失物の記憶が視える遠子さんの能力が警察の日常にスルッと溶け込んで違和感がないのが良かったです。チートレベルに使える能力じゃないのがいい。
ストーカーの身勝手な解釈にゾクっとして、次の章のおばちゃんの猫のお話にほっこりした後に、これはまたいわくがてんこ盛りそうな落とし物が出てきて、その犯人の真の犯行理由を知ってさらにゾクゾクっとしました。
身近にありそうな落とし物から大きな事件へとつながっていく。本当にありそうで怖くて面白いお話でした。

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警視庁のサイトによれば、令和6年における拾得件数は四百万件以上に及ぶという。
 その内訳は証明書類や衣類、かさ類と多岐に渡るが、世の中にはきっと自分の想像を超える“落とし物”があるのだろう。
 その例として、本作では『仏像』『首輪』『茶碗』が広島警察署会計課に勤める音無の元に届けられる。
 『変わった落とし物』というだけでも処理が大変だろうに、輪をかけて音無の頭を悩ませるのが、彼女に備わったサイコメトリーがみせる『持ち主の記憶』だ。
 脳裏に映し出される『記憶』はどれも犯行を匂わせるものばかり。あまつさえ断片的で、一目で容易に真実に辿り着けるわけではない……。
 そんな“曰く付き”を解消させるために音無は広島中を東奔西走するわけだが、彼女には捜査権がない。
 その欠陥を埋める役として登場するのが刑事・鳴上で、彼と音無のコンビネーションが良かった。
 お互いに遠慮なく言葉を交わし合い、それゆえぶつかることもあるけれど、どちらも真実を求める意志は同じ。
 だから本作がシリーズ化されれば、いずれは名物コンビになるだろうという予感がするのだ。

 無論、登場人物だけが魅力的なのではない。
 断片的に流れ込んでくる『記憶』を、いかに矛盾なく真実へ繋げるのか──その推理も面白かった。
 なぜ、それは落とし物になったのか。
 『記憶』はいったい音無に何を語りかけるのか。
 連作短編形式だから読みやすいし、気付けば思わぬ方向へ導かれているし、ミステリーの要所をしっかり押さえた作品だった。

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《拾ったのは“証拠”ではなく、想いだった。
――事務職員×刑事の変格バディが、心の闇と願いを読み解く》

これは、警察ミステリの盲点だった。

警察に勤めていても、事務職員には捜査権も逮捕権もない。――いや、「してはいけない」のだ。
そんな会計課〈落とし物係〉の遠子が、サイコメトリ能力に目覚める。それでも彼女は捜査できない。
たとえ友人が殺されたと知っても。拾得物〈愛染明王〉がその瞬間を映し出しても。

そこに現れたのが、不良刑事・鳴上。彼だけは遠子を信じた。
コワモテで喧嘩腰、でも誰よりもまっすぐな男。
低身長がコンプレックスの遠子と並ぶ鳴上は、一見ちぐはぐ。やり取りの口調さえも。だが、そこから生まれるのは――不釣り合いだがベストの“変格バディ”。

そして二人が明らかにしていくストーカー事件の実態に、鳥肌が立った。
ストーカーは、自分の都合で世界を再構築してしまう。臆病でありながら行動的。運命を信じ、そして容易く裏返る。
その描写に、元刑事である著者ならではのリアリティが息づいているのを、肌で感じた。

“愛染明王”を通じて遠子が視たものは、暗闇だけではなかった。
拾得物に宿るのは、その持ち主の願い。それは、絶望の中にも灯る希望だったはず。

日常の謎にも本気で取り組むふたり。
その会話の掛け合いには、喧嘩腰の中に確かな信頼が見える。

三つの事件を通して描かれるのは、心の在り方の両極――傷と癒し、闇と光。
最善の解決へ導くのは、遠子の力と鳴上の行動、それが交わる瞬間。

刑事という職にある過酷さ、
「体より捜査を優先する」現場の実感。
そこに滲むのは、著者が現役時代に抱いていた仲間への敬意なのだ。
私たちが知らない場所で、彼らが支えている――
そのことへの感謝を、静かに思わずにはいられなかった。

続編を、心から待ちたい。

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面白かったーーー!!
初めましての作者さん。
警察の描写がものすごくリアルだったので、絶対警察関係者‥と思ってたらビンゴ!
しかも元公安のエリート警察官。
異色の経歴すぎる‥。

サイコメトラーがテーマの小説、漫画では読んだことあるけど小説ではなかなか珍しい気がする。
冒頭の事件の始まりがあまりにも不穏すぎて、ちょっとショックだった‥。
そしてこの本の最終的な犯人も驚き。
シンプルに驚いた。

キャラクターもとっても良いので、
ドラマ化しても楽しいだろうな〜と思いました。
エンタメミステリー小説のようで読みやすかった。

病欠の多い栗田さんが最後まで謎に満ちてて、もしかしたら何かあるのでは?!と期待してしまった。

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作者の方は元公安警察ということでハードボイルドな警察小説かと思いきや、主人公は警察官ではなく警察行政職員の女性。
主人公音無もバディとなる刑事鳴上もちょっと一筋縄ではいかない個性的なところが喚んでいて楽しかったです。
万能ではないサイコメトリー能力を使って、落とし物に関わる事件を解決する連作短編小説。

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県の職員として採用試験に合格した甥っ子が配属されたのが予想外にも県警で、思ってたのと違うと思っているうちに決まった赴任先が繁華街近くの警察署 そして落とし物係として働いています これが場所柄もあるのかなかなかの激務で残業も多くあり日々奮闘しています そんな中この小説のタイトルが目に止まり、甥っ子の仕事を深く知ることができるかもと期待を込めて読み始めました お仕事小説の感覚でいたのですがなんとサイコメトリーの才能を持った職員が活躍するミステリでした そういう意味では思ってたのと違って拍子抜けでしたが、なかなか個性的な登場人物たちと落とし物(に宿った個人)目線からの映像から推理を重ねていくという斬新な設定 なかなかよかったです あまり出番がなかったけれど病欠がちな女性職員など気になる人物もいるのでシリーズ化もあるのかな?なんて想像しています

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仏像に触れた瞬間、脳裏に1年前に投身自殺した友人マンションから落下する映像を見て、疑問を持っていた友人の死の真相を解き明かすべく独自に捜査を開始する遠子。事務職の「警察行政職員」で捜査権を持たない彼女が鳴上刑事を巻き込み、サイコメトリー的能力を使いながら、いなくなったペットやいわく付きの茶碗などの事件に挑むストーリーで、鳴上刑事とのコンビっぷりも味がありましたけど、遠子の思わぬ一面が明らかになったことでこれまでの構図とは全く違った意味合いが見えてきて、伏線を回収しながら加速していく終盤の展開もかなか良かったですね。

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落とし物係。イメージしやすいようでしにくい係です。そして主人公の音無さん。ただの事務職員をアピールしていましたが、あまりに色々特殊で、こんな人だったの?とびっくりし通しでした。事件も、身近なところからどんどん話が大きくなっていくところがとても面白かったです。

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広島を舞台にした警察ミステリー。部署は落とし物係。全三編で上手く伏線回収してるし、スッキリ読み終えることが出来た。いがみ合いながらもバディとして機能しているふたりは意外と良いコンビです。続編が出るなら新たな事件解決に奔走して欲しいですね。広島舞台の警察小説は数少ないので期待してます。

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警察行政職員の音無遠子は落とし物係。ある日落とし物として届けられた仏像に触れると脳内にある映像が浮かび気を失ってしまい…。古い物で想いというか念がこもってる物にしか発動しないところが付喪神の仕業みたいでいいですね。私も警察にいる人はみんな警察官だと思っていました。若者らしさに欠ける遠子、育った環境を考えると納得。鳴上とも良いコンビ。課長はとことんクズでした。続編期待しています。

4 stars
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