あなたにオススメの
本谷有希子
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刊行日 2025/11/14 | 掲載終了日 2025/11/17
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内容紹介
演劇界の鬼才が送る超絶リアルなディストピア!
身体に埋め込んだチップで複数の娯楽を同時に楽しむ時代。
子供達の将来の夢は「ええ愛」が大人気。
完璧な等質教育で名高い保育園で、オフラインに拘るママ友の観察は最高のエンタメだった…。
♢「推子のデフォルト」ほか、マンション最上階に住む家族を滑稽に描く「マイ・イベント」を収録。
世界が注目する作家がえぐり取る最恐リアルな全2編!
スマホ依存、管理教育……私たちはどこへ向かうのか?
本谷有希子が愛用するAI・マルスラによる解説を収録。
■「推子のデフォルト」
子供達を<等質>に教育する人気保育園に娘を通わせる推子は、身体に超小型電子機器をいくつも埋め込み、複数のコンテンツを同時に貪ることに至福を感じている。
そんな価値観を拒絶し、オフライン志向にこだわるママ友・GJが子育てに悩む姿は、推子にとっては最高のエンターテインメントでもあった。
■「マイ・イベント」
大規模な台風が迫り河川の氾濫が警戒される中、防災用品の点検に余念がない渇幸はわくわくが止まらない。
マンションの最上階を手に入れ、妻のセンスで整えた「安全」な部屋から下界を眺め、“我が家は上級”と悦に入るのだった。
ところが、一階に住むド厚かましい家族が避難してくることとなり、夫婦の完璧な日常は暗転する。
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著者/本谷有希子(もとや・ゆきこ)
1979年、石川県生まれ。2000年「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。主な戯曲に『遭難、』(第10回鶴屋南北戯曲賞)、『幸せ最高ありがとうマジで!』(第53回岸田國士戯曲賞)などがある。’02年より小説家としても活動。主な小説に『ぬるい毒』(第33回野間文芸新人賞)、『嵐のピクニック』(第7回大江健三郎賞)、『自分を好きになる方法』(第27回三島由紀夫賞)、『異類婚姻譚』(第154回芥川龍之介賞)、『あなたにオススメの』(本作)、『セルフィの死』など。近年、著作が海外でも盛んに翻訳され、『異類婚姻譚』、『嵐のピクニック』をはじめ、世界各地で出版されている。
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出版情報
| ISBN | 9784065416211 |
| 本体価格 | ¥700 (JPY) |
| ページ数 | 251 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 1914545
これは小説よりも演劇で観たい、演りたいお話。サイコーに面白かった!!!
性悪の登場人物を見ていると、自分の痛いところを突かれる気持ちになります。
自分の見ている世界、価値観が揺さぶられるような感じ。
私は明日から何を基準に、どう生きて行けばいいの?
本谷さん、ぜひ舞台化をお願いします!
レビュアー 513020
「推子のデフォルト」・・・タイパ・コスパ全盛の上、日本人特性の「出る杭は~」による均質化がつきすすむとここまでなるのかと恐ろしくなってくる。タイパ・コスパといった利便性を追い求めるのは人のエゴとして当然で、また中々変わらない国民性としての均質化もまたあるとするならば、「エンタメ視」は合わさった故の誰にでも起きる歪みなのか「推子」の特質なのか不安でたまらなくなってくる。また対抗策である筈の講師もママ友も自爆のように退場するのがなんともむなしい。避けなければならない近未来ディストピア。
「マイ・イベント」・・・格差社会の落とし穴をコミカル且つシニカルに描いている。いい生活をするために努力する、災害に備えて万全の備えをする、このこと自体は当たり前ともいえるが、行き過ぎ踏み外すとここまでなるのかと暗澹たる気持ちに・・・。また台風被害という名の大いなる自然の力の前には人どものこざかしい企みはなんの意味もなさないところは皮肉でかつ小気味いい。踏み落ちるべくして落とし穴にはまり込む哀れなイベントストーリー。
解説も驚き共にある意味の怖さも感じた。
レビュアー 781279
中編二篇。
『推子のデフォルト』
ただただ怖さを感じた。
身体に電子機器を埋め込み人々は生活している。
それに抗う人々のために「オフライン依存外来」が存在している世界。
推子はママ友をGJと名付け、コンテンツとして楽しんでいる。そのママ友と子どもは、電子機器を埋め込んではいない。
私達は電子機器により便利な世界に生きている。常に情報に触れ誰かと繋がれる世界だ。
そうやって均一化されているのかもしれない。
見方を変えると、均一化される世界が今や始まっているのかもしれないと思うと、ぞくっと怖さが増した。
『マイ・イベント』
こういう意識高い感じを感じさせる夫婦はいそうだと思う。誰かを下に見ることで優越感に浸り、口で言ってることと行動がちぐはぐだったり。
誰かが困っていても、他人事としイベント化してしまうのだろう。
二篇とも、ぐわっと気持ち悪さを感じた。
私の生きている世界と全く違うようでいて、実は同じ世界線にいるのかもしれない。
あとがきまで秀逸だった。
レビュアー 1377506
本谷有希子さんの書籍は初めてだったのですが、とてもおもしろかったです!
過去作を調べたら、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、『生きてるだけで、愛。』など聞いたことのある作品が出てきて
え!この人の作品だったのか!!!!となりました。
購入して読んでみようと思います。
めちゃくちゃ今どきだなと思ったら、単行本は2021年刊行としてびっくり……
自分の記憶がおかしいのか、本谷さんがすごすぎるのか、、、
心地の良い気持ち悪さでとても楽しく読めました。
今後の作品も楽しみにしています!