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夢食み探偵と眠れない小説家 表紙

夢食み探偵と眠れない小説家

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刊行日 2026/02/18 | 掲載終了日 2026/02/20


ハッシュタグ:#夢食み探偵と眠れない小説家 #NetGalleyJP


内容紹介

不条理で凄惨な悪夢。地獄の先で小説家と探偵が出会うものとは!?

専業小説家・浅岸真宵。彼女は極度の不眠に悩まされていた。

彼女は『眠りの専門家』として夢食み探偵・壊夜うつつについて聞き、彼のもとを訪ねる。

現実離れした美貌をもつ、不思議な探偵は、彼女にある提案をする。

安らかな眠りを取り戻したいのならば、地獄を巡るしかない。そのために自分の助手となること。

不信感を頂きつつも、真宵は彼の手を取り——地獄巡りが開始された。

様々な文学作品をなぞるがごとき、悪夢の数々。

不条理で歪な地獄の底にて、真宵の見つける真実とは——。

『異世界拷問姫』シリーズ(KADOKAWA)の綾里けいしが贈る、夢とうつつが入り交ざる耽美ホラー譚。

不条理で凄惨な悪夢。地獄の先で小説家と探偵が出会うものとは!?

専業小説家・浅岸真宵。彼女は極度の不眠に悩まされていた。

彼女は『眠りの専門家』として夢食み探偵・壊夜うつつについて聞き、彼のもとを訪ねる。

現実離れした美貌をもつ、不思議な探偵は、彼女にある提案をする。

安らかな眠りを取り戻したいのならば、地獄を巡るしかない。そのために自分の助手となること。

不信感を頂きつつも、真宵は彼の...


おすすめコメント

【担当編集のおすすめポイント】

美しくもグロテスクな世界観を得意とする綾里けいし先生のホラー作品。

いくつかの夢を巡る物語ですが、夢の造詣がとにかく不条理でおぞましいです。

どこまでも深みにはまっていくような展開と、少しずつ明かされていく探偵と助手の物語。

おぞましくも美しい、強烈な綾里ワールドをぜひお楽しみください。

【担当編集のおすすめポイント】

美しくもグロテスクな世界観を得意とする綾里けいし先生のホラー作品。

いくつかの夢を巡る物語ですが、夢の造詣がとにかく不条理でおぞましいです。

どこまでも深みにはまっていくような展開と、少しずつ明かされていく探偵と助手の物語。

おぞましくも美しい、強烈な綾里ワールドをぜひお楽しみください。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784839989040
本体価格 ¥1,630 (JPY)
ページ数 328

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幻想的な話が続いて、不思議な気分になっていきました。その中で謎が解かれていくことを期待していましたが、私の稚拙な理解力ではわかったようなわからないようなモヤモヤした気分になりました。これを機に読解力を高めないとダメだと思いました。どうもありがとうございました。

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《夢は癒やしではない。
現実を破壊するためにある。》

『第零夜 私たちは、夢を織り成す糸のようなものだ』

夢を見るとは、肉の奥にある恐怖を感じること。
すでに覚醒と睡眠の境界がおぼろになり、それを感じ続けていたからこそ、真宵は壊夜の助手になると返事をしたのだろう。

その返事と同時に起きた、本棚に並んだ本たちの一斉の崩落。
何の関わりもなくこれほどのことが起きたのに、真宵は、自分が返事をしたことの方に戸惑っているとは。

人が感じるべき物事の焦点が、すでにずれていたのだろう。

そして、壊夜の言った「人魚姫の魔女」とは何を意味するのか。
彼ならではの要領を得ない説明に、真宵も読み手もただ惑わされるだけだった。



『第一夜 胡蝶の夢』

物語の合間に挟み込まれる、壊夜と真宵の噛み合わないやり取り。
二人はそれを会話として行っている。
それは、自分の存在を確かめるための行為だと感じられてしかたがない。

夢か現実か区別がつかない中で、真宵は老婦人の〈中身〉と相対していく。
夢に取り込まれ、世界を歪められ、思考力さえこぼれ落ちながらも踏ん張る彼女。

読み手もまた引きずられ、眩暈に飲み込まれていく。
うつつと、まことは、もう意味をなさない。
見ること、感じることさえ信じてはいけない。

そこに、壊夜による最後の一言。
それだけで、それがこんなにも綺麗なシーンに様変わりするとは。

夢が胡蝶となる。

「夢食み探偵」たる所以を、実際に目にした思いだった。



『第二夜 胎児よ、胎児よ、何故踊る』

冒頭のイメージに、くらっときた。
真宵はすでに、自己イメージさえ人間から離れかけているのか。

そんな彼女の背後から、壊夜が言葉をかける。
それは彼のイメージとはそぐわない、あまりにも気遣いに満ちた言葉だった。
真宵とともに、一瞬耳を疑った。

それにしても、今回の依頼者は“何”なのか。
「下にはおりますが、息はしておりません」
とは、どういうことなのか。

異界での祭りに飛び入る二人。
そこに祀られているのは、巨大な胎児。

痛いのは尊いから、なんて言葉は詭弁。
その言葉が正しいなら、産まれる理由はすべて地獄になる。

だから、産まれて逃げようとする。

だが、それさえもが〈思い込み〉。
それは夢を支配する法則。

それを一言で打ち砕く壊夜は、はたして探偵なのだろうか。



『第三夜 銀河鉄道の夜』

真宵がこうなってしまったのは、“彼”のため。
だが、“彼”とは誰なのか。
そして壊夜は、諦めながらも“誰”を探しているのか。

銀河鉄道を醜く崩した夢の中で、助手である真宵は、探偵の壊夜を探していく。
それは、戻れないことを前提にした地獄行のようだった。

そこに乗るまでの経緯が、列車内でフィルムのように上映されていく。
老医師が人面瘡を食べるイメージに、吐き気を抑えながら読み進める。

再び始まる、ジョバンニとカムパネルラの歪んだカリカチュア。
しかし、壊夜の言葉が悪夢を、夢=うつし世へと変容させていく。

最後に、真宵の片目から流れた涙は、
いったい誰に向けられたものだったのだろう。



『第四夜 夜のゆめこそまこと』

真宵は、小説を書くことで現実の辛さから逃げてきた。
虚構を愛し、架空を刻むことで。

そんな真宵は、壊夜に何をしてしまっていたのか。
真宵に記憶はなく、壊夜は語らない。

この五夜にわたる「地獄巡り」が終わったとき、それは明らかになるのか。

そして今度は、普通であることがどこまでも恐ろしい、“闇市”が始まる。

それを抜けた真宵は、二人の子どもを育てる純子として生き始める。
目覚めたように、すっきりと。

それに対して壊夜が口にするのは、江戸川乱歩のあの言葉。
「うつし世はゆめ、夜の夢こそまこと」

彼は本当に優しい。
純子も真宵も、どちらも否定しないから。

だが、真宵は自ら選択する。

あと一夜。



『第五夜 浅茅が宿』

“彼”の一人語りに、ぞくりとした。
『雨月物語』の「浅茅が宿」の妻のように、ひたすら待ち、憂いてしまった彼を。
自らの運命さえ手放した彼を。

憐れみさえ拒絶するような、その悲壮感に言葉を失う。

暇つぶしに真宵が眺める、壊夜の本棚。
『胡蝶の夢』『変身』『ドグラ・マグラ』……そして『雨月物語』。

この地獄巡りそのものではないか。
しかも、それは壊夜が揃えたもののはずだ。
この一致には、何か意味があるのだろうか。

さらに彼女が見つけるのは、『夢食み探偵と眠れない小説家』シリーズ。
ただし第4巻までで、完結していない。

ここでようやく、壊夜がずっとヒントを出していたことに気づくことができた。
機会あるくごとに、彼が真宵に
「ネタ帳を見ろ」
と、あれほど言っていた理由が。

それは、第5巻となるべき事件に、2人とも飲み込まれてしまっていたからなのか。

そこに記されていたのは、壊夜の必死な姿。
これまで片鱗を見せていた、優しく、芯のある、本当の「夢食み探偵」としての彼。

だから、すべてを忘れている真宵であっても、
その“彼”に、ずっとずっと謝り続けていたのか。

今度は、「人魚姫」とは誰かを悟った真宵の番。
だが、彼女の決死の地獄行から伝わるイメージに、読みながら怖気をふるう。

そんな地獄の最奥で、“人魚姫”と“魔女”は邂逅する。
そこで壊夜が口にするのは、『夢十夜』からの引用。

彼は、そんなやり方でなければ本心を語れないのだ。
ずっとずっと、本心を押し込め続けてきたから。

そして、“人魚姫”は運命の通りになる。



『終夜 夢十夜』

その言葉を受け取った真宵は、壊夜の助手として書き続けるのだろう。
この物語の続きを。

それが創作であっても構わない。
これは、夢うつつの物語なのだから。

真宵がふと思い出された西条八十の詩が、最後まで心に残っていた。

そして、実際とは異なる第5巻が、ここで幕を閉じる。
それこそが、真宵の望んだもの。

そう、信じられた。

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