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ハヤディール戀記 表紙

ハヤディール戀記

攫われた神妃

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刊行日 2025/12/23 | 掲載終了日 2025/12/22


ハッシュタグ:#ハヤディール戀記 #NetGalleyJP


内容紹介

ハヤディール戀記(れんき)(上) 攫(さら)われた神妃

上巻あらすじ

あなたを愛した罰でしょうか――。

かつて神に嫁した王妃の伝説が残り、繁栄を極める王国ハヤディール。類稀なる「力」を宿す巫女エスタと騎士団長レルファンは、許されぬと知りながら惹かれ合っていたが、エスタが新たに神に嫁す神妃に選ばれたことから、互いに身を引いた。しかし神妃祭の最中、エスタは何者かに攫われてしまう。一方王宮では、第一王女が毒殺され……。著者の原点にして新境地のファンタジー。

文庫書き下ろし。

ハヤディール戀記(れんき)(下) 神々の食前酒(アペリティフ)

下巻あらすじ

きみを守ることが罪なのか――。

攫われた巫女エスタの捜索を、従者リルとともに続ける騎士団長レルファン。その間も、王宮では王位継承者を狙った毒殺事件が相次ぎ、レルファンはその対応にも追われていた。摑んでは消える解決への糸口。やがて二つの事件が交錯し、王国の歴史と神話に秘められた暗部が明らかになっていく。大いなる陰謀に巻き込まれた、レルファンとエスタの運命は……。深い余韻を残す王宮ロマンス、万感の終幕 。

文庫書き下ろし。

なお、本ゲラはNetGalley用に上下巻を合本したものです。

刊行時には上下巻で刊行いたします。

ハヤディール戀記(れんき)(上) 攫(さら)われた神妃

上巻あらすじ

あなたを愛した罰でしょうか――。

かつて神に嫁した王妃の伝説が残り、繁栄を極める王国ハヤディール。類稀なる「力」を宿す巫女エスタと騎士団長レルファンは、許されぬと知りながら惹かれ合っていたが、エスタが新たに神に嫁す神妃に選ばれたことから、互いに身を引いた。しかし神妃祭の最中、エスタは何者かに攫われてしまう。一方王宮では、第...


おすすめコメント

■上巻

ハヤディール王国の大切な祭事の直前に、一人の巫女が王宮から攫われた! 著者が長年温めてきた王道ファンタジー、堂々開幕!


■下巻

なぜ巫女が狙われたのか。そして連続する宮廷毒殺事件の首謀者とは。二つの謎が交錯し、物語は加速度的に面白さを増して終幕へ!


■上巻

ハヤディール王国の大切な祭事の直前に、一人の巫女が王宮から攫われた! 著者が長年温めてきた王道ファンタジー、堂々開幕!


■下巻

なぜ巫女が狙われたのか。そして連続する宮廷毒殺事件の首謀者とは。二つの謎が交錯し、物語は加速度的に面白さを増して終幕へ!



出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784569905310
本体価格 ¥960 (JPY)
ページ数 400

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NetGalley会員レビュー

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読み終わったいま、とにかくもう…胸がいっぱいで苦しくて仕方がない。娘の愛おしい寝顔を見ながら『なんでだよっっっ!!!』と叫びたい気持ちを懸命に抑えています。こんなにも酷くて愚かしくて悲しくて残酷な中に、こんなにも清廉で美しすぎた物語を読めたなんて、嬉しくて幸せなのに、ああ、本当に苦しいです。

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町田そのこ✕ファンタジー
いったいどんな世界観が広がっているのか想像もつきませんでした。

一人の巫女が攫われた。彼女と恋に落ちた騎士団団長が彼女の行方を探しはじめます。
巫女のエスタと、騎士団長のレルファンが出会い恋に落ちていく様子が甘酸っぱくて好きです。
そして二人の見る景色の美しさにも心ときめきました。
しかし、なぜエスタは攫われたのか?
またハヤディール王国には次々に暗い影が立ち込めていき、胸が締め付けられるような母親の慟哭も辛かったです。
少しずつ真相に近づいていくのに、知れば知るほどあまりにも深い闇に引きずり込まれていきました。

推しキャラはリルです。
彼女の心の動きが可愛いし、あまりにも一途で献身的で。だからこそ彼女が頬を赤らめれば嬉しくなるし、思いを抱えたまま心に蓋をしようとする姿には切なくなります。

最初は時系列が繋がらなくて、ぼんやりした輪郭しか見えなかったものが、一巻の後半から線として繋がり世界観が広がっていき物語が加速度的に面白くなっていきました。
人の心の暗部や、複雑な人間関係、古のハヤディール王国を感じる風景や言葉、登場人物たちの心の動きまでも繊細に感じられてとても好きです。
町田先生とファンタジーという組み合わせも最高ですね!
またぜひファンタジーも読んでみたいです。

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星5個じゃ足りないくらい箸をつけたい!
ファンタジー+こんなにも人が人を想う小説、なんて他にありません!
よくある、恋愛をする2人が喧嘩したりしなごら絆を深めていくのかとおもいきや、ほとんど離れ離れ。
よく年単位でお互いを想っていたなあとただただ感服するばかりでした。

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最高でした。期待以上でした!!
町田さんの作品は、毒親とかヤングケアラーなど重たく胸が苦しくなるような題材が多めでしたが、本作ではファンタジーに完全に振り切っていて新鮮でした。とにかく読みやすい!
文庫で約800ページというボリュームながら、展開はテンポよく、とりわけ上巻は次々と物語が動いていくため、読む手が止まりませんでした。架空の地名や人物名、王国に伝わる伝説なども、特に負担を感じることなく自然に理解できて、ファンタジーに不慣れな読者にも優しいです。
ロマンス要素はやや控えめで、事件の真相に迫るミステリー性が強いので、推進力と読み応えのある作品でした。

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神妃に選ばれた巫女・エスタは儀式の最中に攫われてしまい、心通わせていた騎士団長・レルファンは懸命に捜索するのだが・・・。
前半は秘められてきた恋模様、後半は誘拐に秘められていた謎解きと懸命の捜索が描かれるが、甘い感情からもどかしさやせつなさ、焦りまで様々な感情が押し寄せてくる。歴史や血筋に隠されていた秘の謎にハラハラする一方、従者や友人、王や王妃、皇子までものそれぞれがそれぞれに向かう感情の激しさ切なさに翻弄されるかのような慟哭を覚える。
出している想い、出さずに封をした想い、それぞれを抱えながらも命を懸けた恋模様追跡劇に感涙すら浮かぶファンタジー。

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《愛は、神話になる前に試される。
時間を行き来する上巻と、真実が収束する下巻。構造そのものが物語となる、圧巻の大河ファンタジー》


『ハヤディール戀記(上)攫われた神妃』

緻密な歴史に裏打ちされた社会や文化、宗教。
その全貌は、物語の冒頭ではまだ詳らかにはされない。
だが、物語が進むにつれ、それらが少しずつ輪郭を持って立ち上がってくる。その過程に、思わず息を呑んだ。

本作は、時が前後しながら語られていく。
その断片を読み手がつなぎ合わせていくことで、巫女エスタと騎士団長レルファンが、どのような時間を密かに重ねてきたのかが浮かび上がってくる。
そしてその積み重ねが、静かに、しかし確実に胸を締め付けてくる。

同時に、物語の奥では謎が不気味な深さを帯びていく。
史上二人目の神妃となるはずだった巫女エスタの誘拐。
それを軸に、レルファンの情熱と使命感、エスタの真面目さと可愛さ、そして意地っ張りな一面が描かれていく。
さらに、レルファンの従者リルの秘めた想いと、固い決意までもが、少しずつ輪郭を持ちはじめる。

相手が巫女である以前に、一人の女性としてエスタを見つめていくレルファン。
神に仕える身でありながら、彼の存在を徐々に受け止めていくエスタ。
二人の想いがどのように育まれてきたのかは、中盤を過ぎてようやく明かにされる。
でもその前から、読み手は二人を心の底から温かく見守るようになっていた。

だが、エスタの誘拐という結末をすでに知っているからこそ、深まっていく想いがかえって胸を痛める。
半年に及ぶ捜索が進展しない中、王宮では毒殺事件が起き、レルファンは騎士団長としてさらに重い立場に立たされていく。

王国の社会構造、それぞれの立場と願い、そして妄執。
それらが見えてくる一方で、決定的な手がかりは掴めないまま、物語は幕を閉じる。

レルファンと読み手の願いを、あえなく潰して。

⸻⸻⸻⸻⸻⸻

『ハヤディール戀記(下)神々の食前酒』

上巻から流れるようにつながる下巻――そう思って読み始めた。
しかし物語は、大きく姿を変えていた。

下巻では、時系列に沿って事件の真相へと切り込んでいく。
その、群像劇として展開する構成に、思わず唸らされた。

王族毒殺事件から王兄クムルトが示唆する毒への耐性と、神妃となるはずのエスタ誘拐。
その二つが結びついた瞬間、上巻では断片的に描かれていた事柄が、明確な意味を帯びて収束していく。
カストナ王家の血筋、シュナフ姫の末後、リルの出自。
それぞれが、避けられない運命として絡み合っていくことに息を飲むしかなかった。

真実へと近づいていくレルファン。
一方で、彼への想いを募らせながらも、エスタとの関係に苦しむリル。
三人の関係は、誰かが傷つくことを避けられない地点へと向かっていく。

再び重要課題となるエスタ捜索。王家の真の系譜など様々な真実が明らかになる。
しかし、それよりも早く王宮は危機的状況に陥っていく。
これほどまでの権謀術数を巡らす者は、いったい誰なのか。

その焦点が、上巻で唐突に描かれていた酒場の場面だったとは。

その場面から下巻が再出発する。
そして様々な事が寸分違わず当てはまっていき、物語は一気に終幕へと向かう。
手に汗握る急展開。

エスタ救出に向かうレルファンの、決意と未来に向けた夢が生む微笑み。付き従うリルの覚悟が生む微笑み。
その違いに戸惑いながらも、三人がそれぞれの形で幸せであってほしいと、ただ願わずにはいられなかった。

〈神々の食前酒〉の意味、そしてカストナ王家の血に刻まれた運命。
それを知ったとき、言葉を失った。

これは、数百年も昔の物語だ。
けれど、意志を持って生き抜いた三人の足跡は、確かにここに残っている。

下巻を読み終え、その事実に、ただただ感じ入っていた。

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読み終えて、とにかく胸が苦しくて仕方がない。
下巻は特に目まぐるしく展開していく話にどうにか置いていかれないようにと読む手が止まらなかった。
レルファンのその後に関していろいろ思いを馳せました。
壮大なファンタジー小説でした。その一言に尽きます。

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町田そのこさんが描くファンタジーということで興味津々。
徐々にエスタをめぐる秘密が明らかになりつつ、
どこに連れていかれるかわからないストーリー運びに翻弄されました。

終盤の怒涛の展開から、描写を極限までシンプルにして深い余韻を残すエンディングが印象的でした。

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騎士団長と巫女の恋。
あきらめたはずなのに、彼女は攫われ行方不明になる。
王位継承者の毒殺事件も起こり、巫女を探しに出られずもどかしい思いをする。

信仰や言い伝えの本当の意味が、徐々に明かされていく所が読みどころでした。
がっつりファンタジー。

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町田さんのファンタジーってどんなだろう?と思いながら読み始めましたが、一気読みでした!
非情で残酷な運命であればあるほど、2人の恋が美しく儚くて、祈りながら下巻に突入しました。切れてしまいそうな糸をたぐりよせながらも、ようやくたどり着いた幸せの時間があまりにも少なくてせつなかったです。
それでも、生きる強さや人を想う気持ちが、邪悪なものに負けなかったのが救いでした。
まだ見たことのない町田そのこさんを存分に堪能しました。

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『すべてのものはここに集い、ここからまた世界に散ってゆく。宝も人も、すべての始まりはフローラにある』
世界の中心を確信させる大都市フローラ。

本屋大賞作家である著者によるファンタジー。
まさに新機軸といったところ。

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神託が人々の運命を決める王国ハヤディールで、神に捧げられる神妃候補のエスタと、騎士団長レルファンの禁断の恋が描かれるファンタジー。突然の事件が二人の運命を大きく揺るがす。
エスタを追うレルファンの必死の様子が、切ない恋心と相まって胸を締め付けます。手がかりがつかめそうでつかめない謎の連続が、まるでレルファンを翻弄するかのように展開し、騎士団の仲間たちとの絆も心に響きました。特に、幼馴染の副団長や従者リルの存在が、物語に温かみを与えています。神殿の厳格な風習や王族の陰謀が絡むミステリー要素が、恋愛の甘さを引き立て、全体のバランスが絶妙です。物語のテンポが抜群で、夜通し読み進めてしまうほど没頭しました。ファンタジー初心者でも入りやすい世界観で、ページをめくるごとにワクワクが止まらず、次巻への期待が高まります。禁断の恋とスリリングな展開が融合した、魅力的な一冊でした。

攫われたエスタの捜索が続く中、王宮で毒殺事件が相次ぎ、王族の争いが激化する。王位継承の陰謀と神託の秘密が絡み合うクライマックス。
ミステリー要素が一気に加速し、バラバラの謎が繋がっていく過程がスリリングで、予想を裏切る展開に何度も息を飲みました。王族の幼い子供たちが巻き込まれる残酷なシーンは心を痛めましたが、それが物語の深みを増し、神妃の真実を知った時の衝撃は忘れられません。レルファンとリルの主従関係がさらに深掘りされ、互いの信頼が事件解決の鍵になる描写が感動的です。亡国の過去や神託の本質が明らかになるにつれ、シリーズのテーマが鮮やかにつながり、読む手を止められませんでした。タイトル「神々の食前酒」の意味が核心に絡む意外な結末が秀逸で、全体として満足度の高い完結編。ファンタジーとミステリーの融合が極まり、読後感の余韻が長く残る名作です。

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ハヤディール戀記上・下/町田その子 PHP研究所

戀記(れんき)というジャンルが誕生!?

騎士団長と巫女の、結ばれない恋
それでも慕い、魅かれ合っていくファンタジー
あ~、キュンキュンした。

さすが町田先生、ファンタジーでもミステリー
骨太のミステリーと、幻想的なファンタジーで2倍楽しい。
そして、悲壮な物語だったけど、ラスト本当に美しかったぁ、最高♪

ファンタジー好きなら読んで欲しい
ミステリー好きでも読んで欲しい
素敵な物語をありがとうございます。

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町田その子さんのファンタジーということで興味を持ちました。いつもの作品とは全く雰囲気が違い、読み始めは少し戸惑いました。始めのシーンから時系列がいきつ戻りつしていることにしばらく気が付かず(酒場の場面で一度置いたのがいけなかった)戻って年号を確認したりしました。「神の妻」に選ばれてしまった巫女が攫われ、捜索されるものの国の様々な事情で人の目からは事実が隠されるなか新たな事件が次々と起こってしまい…それらが行方不明になった巫女の事件と少しずつ重なりあっていくところはファンタジーというよりミステリーでした。都合よく魔法とかでなんとかなるようなことはなく、疑いながら読み進めているとみんな怪しく思えてきてしまいました…最後、敵と戦ってこれで大団円かと思えば、そういえばこれは町田さんの作品だったな、という余韻というかやっぱりそうは問屋がおろさないのね…

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毒で死なない巫女ステラ、巫女に恋する騎士レルファン、そして巫女と同じ境遇で騎士レルファンに思いを寄せるリル。
もうこの設定だけでときめきが止まらない!
しかも大好きな町田そのこ先生のファンタジーと来たら読まない理由がない!
上下巻でボリュームがありましたがすごくすごく良かったです!!

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町田そのこさんだから・・・とファンタジーは苦手なのですが読んでみました。
始めはやはり、王宮?巫女?騎士団長?神妃???とファンタジーの世界観に目を白黒させてしまいましたが、
エスタが攫われたあたりから、物語の世界とピントが合って、楽しく読み進められるようになりました。

物語が進み明らかにされていく重ための真相は町田さんの物語の持ち味だなぁと思います。
また、登場人物たちの心の機微の描き方はやはりさすがで、読み手の心に届くな、と思いました。
設定は王道ファンタジーながらサスペンスやミステリーの要素をふんだんに含んでいるので、ファンタジーはちょっと苦手で・・・
というような人でも読んでみる価値ありな作品だと思います。

3 stars
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大長編そして大作感が小説のフルマラソンみたいだった。町田さんは、このような作品も書けるんだ。さすがやなと思う。まるで劇場で観ているよう。宝塚のようだ。劇場で残念ながら観たことはないが。設定などがファンタジーで大昔なんだが最上な物語で大満足です。王が力を持つ時代にも男女がおり人々は酒を愛し時に戦い合う。愛するひとのために。著者は新しい扉を開いた。

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町田さんが10年以上かけて大好きな設定を詰め合わせて紡いだ王道王宮ファンタジー。
巫女と騎士団長の禁断の恋。これだけでもドキドキが止まらないというのに、そこに王宮特有の諍いや神秘的な力まで加わり、壮大な世界観に魅了された。
ただちょっと詰め込んだ感があり、個人的にはレルファンがエスタやハインツと穏やかに過ごす時間が好きだったので、他よりそこ(キャラの深堀り)をもう少し長く見たかった。

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いやー本当に一代戀記でした!
「戀記」とは、町田そのこさんの造語らしい。
「戀」=恋心、想い慕うことという意味があるので、つまりは「恋物語」ということだ。

最初は単なる騎士団長と巫女の禁じられた恋を起点に、攫われた巫女の奪還を目指す物語だと思っていた。
だからこのタイトルも、ハヤディールという国の名前を冠する恋物語なんて、少し大袈裟では?と思っていた。
だけど、下巻の最後の文章で、「ハヤディール王国の伝説」という箔がついて納得。

上下巻合わせて700ページ越えの長い探索の日々と、いざ突入となった1日の緊迫感あふれる描写。
レルファンやカルヴァ、リルを見ていた時間が長いほど、その無慈悲な結末に、彼らのやりきれない気持ちを想像して胸が痛い。
そんな彼らの気持ちも露知らず、美談や素敵な恋物語として語り継がれていくという残酷な事実もまた、歴史や国の持つ性質なのかもしれないと気づく。

今までの町田そのこさんの作品とは全く違うテイストの作品。
物語の世界にどっぷりと入り込む楽しみを存分に味わえました。

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上巻の甘いドキドキワクワクする恋愛模様。それを突き落とすような下巻の展開。
町田そのこさんらしい、ミステリー要素もあるファンタジーの世界に没入し、下巻はほとんど一気読みでした。
結末があまりに切なくて涙が止まりませんでした。
読み終わって知るタイトルの意味もさすがだなと思いました。
最後の読者の想像を膨らませる終わり方が、世界観の余韻が残ってよかったです。
この世界に生きた人たちが少しでも幸せでありますようにと願う読後でした。

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