1+1 ワンプラスワン
井上 荒野
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刊行日 2026/04/03 | 掲載終了日 2026/04/10
ハッシュタグ:#11ワンプラスワン #NetGalleyJP
内容紹介
【何を食べて、何を飲む? 人生に寄り添う 愛おしい味がある】
料理と飲み物、味わう二人。「ペアリング」をモチーフにした、忘れれない情景を描く、井上荒野の最新掌編小説集。
"俳句結社「水軍」にかかわる、多様な登場人物たち。それぞれが抱える〝心のもや〟が「食のペアリング」を通して、少しだけポジティブへと変わる――。
誰かと一緒に食べることで、気持ちが変わっていく。食べることは、生きる希望につながる。食を通して紡がれる24の掌編小説。
1.鱚のフライと白ビール
2.アゲマキの網焼きと缶チューハイ、凍らせたレモン添え
3.ラプサンスーチョンとダイジェスティブビスケット
4.出汁巻き玉子と、おりがらみの酒
5.焦がしてしまった鰤の照り焼きと、スペインの赤ワイン
6.クリスマス餃子と子供シャンペン
7.味噌汁とホットケーキ
8.黒ぢょかで作る芋焼酎のお湯割りと、スペアリブと大根の煮込み
9.〆鯖とズブロッカ
10.羊羹とミントティー
11.プロセッコと花ズッキーニのフリット
12.メロンパンとインスタントスープ
13.とうもろこしのグラタンとバーボンソーダ
14.フルーツポンチとリモンチェッロ
15.阿里山金萱茶とパイナップルケーキ
16.フレッシュポルチーニのフライと、ピエモンテのバルベラ
17.牛乳とカツカレー
18.鳥のもも揚げとホッピー
19.博多雑煮と賀茂泉
20.豆板とウィスキー
21.マッコリと蛤のチヂミ
22.ふきのとうのフリットとレッドアイ
23.筍の田楽と作
24.五年ものの梅酒と、メギスの唐揚げ"
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784267024863 |
| 本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
| ページ数 | 288 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 1246685
井上荒野さん 来春4月出版予定の新刊が何と「すぐ読み」に! 直ぐに読ませていただきました。
料理とお酒 ペアリングをテーマにした掌編集 料理とお酒、一緒に過ごす相手との話、どれも良かったです。
俳句結社「水軍」のメンバー達のお話が続きます。3話で出汁巻き卵をべちゃべちゃと言っていた嫌な感じの男性客 その後が描かれる味噌汁とホットケーキなど人物がリンクしていく様子も楽しめました。
新婚早々の女性 二人で暮らす様々なストレスで新婚早々 結婚を公開し始めている女性の話。
疲れて帰ったら花ズッキーニを買ってきた夫に「私に作れっていう事!?」と憤る。
そうそう、あるあるだよね~と読み進めると どの話も荒野さんならダークな展開になりそうなところが、ふんわりと良い落としどころに収まっていく様子に心が温かくなりました。
愛犬を亡くした悲しみに打ちひしがれる夫のフルーツポンチも素敵でした。
プルーフのため15話まででした 残り9話 早く読みたくて溜まりません。
レビュアー 1469440
とある俳句結社の同人を基軸とした 人の交差が距離感が功名で
そことあそこをつなげるか~
いいなあを重箱に詰め込んだ作品群
別離も見送りも経て 寿命の二文字に反応するお年頃だったり
家族未満の誰かと住むことの 障壁にぶつかったり
さぼった現代国語と俳句同人誌の はじめましてに人生ぐるぐるを感じ
利用されて参加する合コンに 何かになりたくて必死な君をみた
これはご縁?因縁?復縁?宿縁?
各章のタイトルが、見たことも味わったことのないワンダーランドを想像させる
しかし日常は突拍子もないことは起こらず
とはいえ、私ではない彼等の日々に
ふっと立ち止まる
丁寧に濃厚に淡々と
デコボコも酸いも甘いも嚙み分ける
噛むように味わいたい 呑むように吸い込まれたい
わたしたち これからを生きようね
図書館関係者 1038994
登場人物がたくさんいて頭がこんがらがってしまいました。
どのペアリングも美味しそうで至福の時間でした。
お酒が好きなのでいつかこの組み合わせで飲みたいと思うものばかりでした。
羊羮とミントティーのペアリングも気になりました。
食材のさまざまな掛け合わせと、たくさんの人間関係。合う合わないもあるところなど、不思議と同じに思えてきました。だから奥が深い。
レビュアー 1049450
一話11ページの短編を積み重ねた、オムニバス形式の連作ストーリー。
前作では端役だった人物が次作ではメインとなり、その人の来歴や人となりが明らかになっていく。すると、「ああ、だからあのとき、ああいう態度を取ったのか」と腑に落ち、人を多角的に見る面白さが生まれる。
物語そのものも魅力的だが、特に印象的なのは、毎回登場する料理シーンの描写だ。焦げた照り焼きの匂いが漂ってくるようであり、羊羹のつやは目に浮かぶほど生々しい。
私はアルコールを飲めないが、飲める人なら、酒と溶け合う料理の味わいまで感じ取れるかもしれない。
タイトルの「ワンプラスワン」は、食べ物と飲み物の組み合わせであると同時に、夫婦、親子、恋人といった、二人の人間の関係性そのものを指しているのだろう。
書店関係者 485866
「いや、ふわふわしているのは私の心だろうか。」白ビールを飲んで熱々の鱚のフライを食べて、もうすぐ60になる遙子は思います。
普段の食卓も良いけれど、それにちょっとした冒険やサプライズ、思い出を足して…ひとりでは成し得なかった誰かと囲む食卓の光景がとってもステキです。
思いがけないプラスワンの出会いや食材の組み合わせやテクスチャが真似をしたくなるほどいいのに、モノだけ合わせてもきっとこのときめきは生まれないと読んでいてわかるのがまた憎らしくなります。
だれと何を食べるのか、は誰とどんな時間をこれから共有していくのかを選ぶことにも繋がっているのだと感じました。
とってもお腹が空いてくるので、本を読む際は注意が必要です。
教育関係者 468529
タイトル「1+1」ってなんのことだろう?と思って読み始めたこの本。
食べものと飲み物。
人と人。
1に込められた意味に、それぞれの独立と自立、そのうえで寄り添うことで生まれるなにか、
を感じて途中でなるほどと、うなった。
それぞれが「1」としての存在。
別に誰かに救ってほしいわけじゃない。誰かとずっと一緒にいなきゃいけないわけじゃない。
年齢を重ねて、または育った家庭から離れて、時に孤独、空間の気楽さを享受しながら、誰かと
あう。
俳句結社を軸に話は進んでいくようで、それにこだわっているわけではない。
一冊振り返ると、ばっちりかっちりつながっているわけじゃないけど、うっすらと
あちこちにつながりが見えてくるのも面白い。
モチーフに食べものと飲み物、決してどちらかが主で従という関係ではないのもよい。
落ち着いた世界で、穏やかな気持ちを得られる一冊だった。
レビュアー 1065457
読んでいるだけで舌が美味しく感じられてくる小説である。手を掛けた食べものとお酒などの飲みもの。それに二人の主人公の人間関係のちょっとした変化が、こまやかに描かれるエピソードが連なっている連作短篇集。ある短篇で脇役だった者が、別の短篇では主人公になり、またある短篇で主人公であった者が、別の短篇でその先の姿を見せる。
ラプサンスーチョン(紅茶)が好きな桃子さんと、桃子さんと同じ劇団の後輩の茜さんの、不器用さが素敵。
焦がしてしまった鰤の照り焼きを巡る物話も、心理の機微が見事でドキドキしてしまった。
〆鯖にする鯖を巡る、友人というより知人であった男二人の友情の在り方も良い。
各短篇が、書きすぎない処ですっと終わるので、各章を読んだ処でちょっと本を閉じて、その後の場面に想像を巡らせる楽しみがあった。