第三きぼうビル
誰も主役じゃない日々
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刊行日 2026/09/24 | 掲載終了日 2026/09/14
ハッシュタグ:#第三きぼうビル #NetGalleyJP
内容紹介
『おまわりさんと招き猫』著者、待望の最新作!
_________________________
地方都市の古びた雑居ビルで働く、なんの共通点もない大人たち。
とりとめもなくオトナ気もない、彼らの集まるビルの名は「きぼう」である。
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・本文に対するご指摘などは「コメント」にてお願いします。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【あらすじ】
ここは、地方都市の裏路地にある3階建て雑居ビル『第三きぼうビル』。
1階には居酒屋、
2階はフロアが二つに分かれていて、片方がベンチャー企業の事務所。もう片方が美容室。
3階には探偵事務所がそれぞれ入っている。
もともとは「きぼうビル」「第二きぼうビル」が存在したが、先の二棟は取り壊され、
現在残っているのはこの第三だけである。当然ながらエレベーターはない。ボロいビルである。
ここで働くなんとも頼りない大人たち(計5名)が、ささやかで強烈な日常を繰り広げていく連作短編集。
【目次】
P7 許されない水槽
P26 切られる前髪
P42 揺るがないしゃっくり
P56 炸裂するお土産
P72 戦わないカラス
P86 当てられる探偵
P96 ままならないオーナー業
P112 抗う中学生
P128 住める無人島
P142 譲らない妻
P156 貫き通す面接
P170 揃わない収集品
P198 消えたいバックラー
P210 盛り上がらない実況
P222 背負わされるおでん
P234 居座る鳩
■著者
植原翠(うえはら・すい)
静岡県出身。2016年『LIMIT』にてAmazonPOD大賞受賞。既刊に『喫茶「猫の木」』シリーズ、『手作り雑貨ゆうつづ堂』シリーズ、『死神ラスカは謎を解く』シリーズ(すべてマイナビ出版ファン文庫)、『神様の身代金』(ポプラ文庫ピュアフル)、『浅倉さん、怪異です! 県庁シンレイ対策室・鳥の調査員』(角川文庫)などがある。マイクロマガジン社からは『おまわりさんと招き猫』シリーズを刊行中。2024年、同シリーズ第4弾『おまわりさんと招き猫 秘密の写真とあかね空』にて第12回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門第1位受賞。
■装画
ふすい
数々の文芸作品の装画、挿絵の他、広告、教材、MVイラスト等、多方面で活動している人気イラストレーター。『青くて痛くて脆い』(KADOKAWA)『コンビニ兄弟』シリーズ(新潮文庫nex)『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮文庫nex)などの装画を手掛ける。
出版社からの備考・コメント
◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。
件名に「ことのは文庫 9月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。
※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。
◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2026年8月4日迄承っております。
おすすめコメント
①名作ドラマ「バイプレイヤーズ」等を彷彿とさせる、いい大人同士のちょっと大人気ない絡みが面白い。
何歳になっても、人間の中身はそんなに変わったりはしないもの。世間で言う「いい年齢」「もう大人でしょ」と言われる年代に突入している20代~50代のおにいさん&おじさんが、わちゃわちゃと繰り広げる会話劇とその力の抜けた関係性の妙を楽しめます。
リラックスできるような読書経験・読後感を求める方に特におすすめです。
②「どこにでもいそうなのに、強烈に濃いキャラクター」がお届けする、飽きの来ない連作短編。
個性の強い魅力的なキャラクター5名が織りなす、連作短編形式の日常のドラマ。
ヒューマンドラマ強めのエピソードや、ホラーテイスト強めのエピソードなど、さまざまな味つけのドラマを一冊で思う存分堪能できます。
販促プラン
あなたの【おすすめコメント】大募集!!
拡材に使わせていただきます!
①応援レビューを拡材(帯またはPOP)やECサイトに使用させていただきます!
期間内にいただい応援レビューを、拡材に使用させていただく場合があります。
掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。
書籍オビに採用された方にはサイン本を1冊進呈します。
※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。
※サイン本の発送は国内に限らせていただきます。
※出版社にメールアドレスを開示設定されていない場合は、送付先の確認のご連絡ができかねますのでご注意ください。
《拡材用の応援レビュー募集期間》
~2026年8月7日(金)午前10時
②応援レビューを特設サイトで紹介します!
期間内にいただいた応援レビューは、刊行時に公開する予定の作品特設サイトのレビュー紹介欄にて掲載する場合がございます。
※レビュアー様のお名前も併せて掲載させていただきたい場合は、事前にご連絡いたします。
《特設サイト応援レビュー募集期間》
~2026年8月7日(金)午前10時
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は、
恐れ入りますが『マイクロマガジン社 営業部』まで直接お問合せをお願い致します。
出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784825000377 |
| 本体価格 | ¥710 (JPY) |
| ページ数 | 256 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 1055712
サブタイトルの通り、出てくるキャラクターの誰もが主役じゃない。でも、だからこそ肩の力を抜いて気軽に読める。
各エピソードは何の変哲もない日常の出来事。だけど、個性の強いキャラクターたちのおかげで面白おかしいお話になっていました!
最後のエピソードでは、自分の中でどこか期待している反応と違うと、肩透かしをくらうというか、虚しい気持ちになるよね分かる……と思ってたらやめろ!!!
ちょっとしんみりした気持ちを返せ!とツッコミたくなるエピソードでした!!
素敵な作品をありがとうございました!
書店関係者 1068733
特別な事は何も起こらない、ちょっと知り合いと世間話しているような気負わないお話。
でも、どこかによくありそうな登場人物たちの日常が愛しいんですよね。
主人公のバイトくんのお名前が曇くん。晴れ渡る爽快さや雨の湿度の高いジトジト感ではなく、程よく上を向いて過ごせそうな曇りの日。生きてれば、こういう日を過ごすことが多いと思うのです。このお話のいい塩梅さを表すとても良いお名前だと思います。
ぽわんとしたオーナー(探偵さん)、多種多様な職歴を持つ含蓄魔の居酒屋の大将、毒舌が沁みる美容師の姐御、いるだけでにぎやかなウェーイ系社長、彼らがみんなぬるま湯くらいの温度で接してくれる。それが適温で愛情も感じられる。
バイトくん、今はそんなもんかな、と第三きぼうビルでの日々を送っているけど、この先の人生で振り返ってみると、楽しかったな、いい出会いだったな、と思うんではないでしょうか。
レビュアー 781279
依頼人が来ない探偵のオーナー。
飽き性の居酒屋の大将。
居酒屋でバイトする大学生。
美容師の姐御
若手起業家のニエーくん。
5人のわちゃわちゃ感がたまりません。
この5人ならこのビルでなくても、無人島に行っても、宇宙に行ったとしても楽しく生き延びられそうです。
一つのことをコツコツと続けたり、仕事を真面目にしてお金を稼ぐというのも一つの価値観としてありだと思います。
でもこの5人は大人だからという枠組みにはまらず、それぞれのペースで生き生きとしています。彼らの自由なやり取りは、ふっと笑えて肩の力が抜けるように楽しめました。
大きな事件が起きるわけでもないのに、仕事も世代も性格も違う、5人が巻き起こす化学反応最高でした。
ちょっと疲れた日に読んだら心が和むような連作短編でした。
教育関係者 645139
《笑って、呆れて、しんみりして。今宵も「きまぐれ亭」に寄りたくなる。》
目次を見て驚いた。
16篇の掌編集なのか。
さらに、首をかしげたくなるようなタイトルが並んでいる。
そのタイトルの列が醸し出す不思議な雰囲気に誘われるように、読み始めた。
三階建ての雑居ビル「第三きぼうビル」。
三階には、オーナーが営む閑古鳥の鳴く探偵事務所。
二階には、「姉御」と呼ばれる男性が営む美容室と、若くして起業した陽キャの青年・ニエーの会社――というより物置。
一階には、大将の居酒屋「きまぐれ亭」がある。
そして〝僕〟は、その「きまぐれ亭」でアルバイトをしている大学生。
夜になると、入居テナントの面々が「きまぐれ亭」に集まり、大人げない話に花を咲かせる。
アルコールに飲まれながら繰り広げられる、取り留めのないやり取り。
それはまるで、一つの舞台で毎夜行われる、短い即興劇を見ているかのようだった。
その場の雰囲気で次の展開が決まっていく、筋書きのない五人の即興劇。
誰が主人公になるのか、始まってみなければ分からない。
いや――「誰も主役にならない」劇。
それが、16篇。
あるときは、何気ない日常の一場面を切り取る。
またあるときは、思いもよらない展開に目を見開く。
頷き、呆れ、笑い、同情し、しんみりともなる。
そんな16篇だった。
読み進めるうちに、ばらばらな方向を向いているように見えた五人の豊かすぎる個性が、実は見事に噛み合っていることに気づいた。
実験的にも見える掌編の連なりの底には、人と人とのつながりを見つめる、ことのは文庫らしい温かさが流れている。
人は、誰かとつながらずには生きていけない。
一見すると別々の方向を向いているようでも、知らないうちに互いの欠けたところを補い、噛み合いながら生きている。
そのことが、生きていく嬉しさにつながっていくのだと感じた。
妻と離婚したことで、かえってよりよい関係を築いたオーナー。
すぐに飽きてしまうが、その転職歴のおかげで何でもこなせる大将。
伝説の総長で、すぐにキレるが腕は確かな美容師の姉御。
軽い陽キャに見えて、国内外を忙しく飛び回るニエー。
そして、モラトリアムの真っただ中で、金に釣られやすい大学生の〝僕〟。
誰もが癖だらけで、どこか不器用だ。
それでも、その一人ひとりに確かな血が通っている。
読み終える頃には、五人がまるで身近にいる人たちのように感じられた。
図書館関係者 1038994
のらりくらり生きているのもいいんじゃない?せかせかせず、のんびり生きて行こう。とバイトくんを見ていると思える。
大将の豊富な職業経験には驚かされる。気まぐれだから長く続かないのだろうけど、短期間で極めて次に進むのもアリだな。
探偵の依頼はあったかな?オーナーの仕事が不安。結婚感だけは良さそう。
他にも個性豊かな仲間たちがわちゃわちゃと楽しそう。かなり盛り上がってる状況でもバイトくんの冷静沈着ぶりが可笑しい。
レビュアー 513020
雑居ビル内の居酒屋で働くバイトくん。大将を始め超個性的な面々と交流する日々は・・・・。
所謂“ダメ大人”に分類されるかもしれない雑居ビルの面々との交流は、騒がしいくらい賑やかだが、嫌悪感は生まれず何故か微笑ましくも思えてしまう。それは流されているかのように生きてきたバイトくんには、収集癖やたくさんの趣味嗜好といったある意味子供じみた振る舞いが自由に人生を謳歌している理想のようにも思えるからであろう。また忙しさにかまけてきた大人にとっても趣味などに奔走する面々はある意味に童心に還ったかのような心地よさをも感じさせてくれる。
賑やかさとは裏腹に教訓めいたものは薄く、ただ日々を楽しむかのような癒しを与えてくれる物語。
レビュアー 985780
誰も主役じゃないけれど、タイプが全く違う彼らだからこその化学反応。ふと隣にいるかのような日常のあれこれに、クスッと笑えてじんわり心に残るお話が盛りだくさん!
1日の終わりに読めば自分の心をリラックスさせてくれるような温かさがしみる1冊でした。
是非またこのメンバーに会いたい(続編希望)です!
レビュアー 503042
人生において、誰もが自分の世界では主役である。
だが、時に脇役にもなり得る。
それで良い。それが良い。
脇役がいるからこそ主役が引き立ち、主役がいるからこそ脇役が輝く瞬間も往々にしてあるのだから。
この作品は“脇役たちのスポットライト”的な物語である。
『第三きぼうビル』のテナントで勤める個性豊かな人々のなにげない日常やちょっとした出来事がユーモアたっぷりに描かれており、随所にある共感ポイントや“あるある”が、どこかくすぐったい気持ちにさせる。自分の身近で起き得ることであるので、感情移入が容易で没入性が高いのも魅力的なポイント。
なによりも、(小さなものは数あれど)大きな事件やトラブルは特に起きることなく終始淡々と進む為、決して構えることなく気楽に、おつまみ感覚で読めるのだ。これもある意味“脇役”っぽい。
雑草に水を与えればやがて花が咲くように
脇役に光を当てれば時には主役として輝く
そこにある、確かな“希望”を感じた
この先も彼らの未来が平和でありますように
密かにそっと願いながら続編を期待しています