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よるべ食堂 表紙

よるべ食堂

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刊行日 2026/09/09 | 掲載終了日 2026/09/09


ハッシュタグ:#よるべ食堂 #NetGalleyJP


内容紹介

食べるのが好きなのに、なぜか食事がうまく喉を通らなくなった小夏。

他人との食事に不安を感じるようになった孝太郎。

周りから浮かないようにダイエットに励む女子高校生の未来。

母親の作った食事にしか手をつけない息子を持つ美月。

“ほぼ”おひとりさま専用の食事処「よるべ食堂」を舞台に、食事に対する悩みを抱えるお客さんの心もお腹も満たす連作短編集。

食べるのが好きなのに、なぜか食事がうまく喉を通らなくなった小夏。

他人との食事に不安を感じるようになった孝太郎。

周りから浮かないようにダイエットに励む女子高校生の未来。

母親の作った食事にしか手をつけない息子を持つ美月。

“ほぼ”おひとりさま専用の食事処「よるべ食堂」を舞台に、食事に対する悩みを抱えるお客さんの心もお腹も満たす連作短編集。


出版社からの備考・コメント

目次:こころ結ぶまかないおむすび
   君のためのビーフシチュー
   女王様のヴィシソワーズ
   黄金色のスイートポテト
   春待つ雪どけみぞれ鍋

目次:こころ結ぶまかないおむすび
   君のためのビーフシチュー
   女王様のヴィシソワーズ
   黄金色のスイートポテト
   春待つ雪どけみぞれ鍋


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784334111359
本体価格 ¥740 (JPY)
ページ数 264

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NetGalley会員レビュー

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良かったです。

章ごとに異なる人物に視点を移しての連作短編ということで、各章における語り手の人物像を早い段階で伝える必要があると思います。この作品ではそれぞれの人物像が説明的な文章も適度に使いつつ自然に伝えられていて、連作短編とは思えないほどそれぞれの人間としての解像度高く読むことができました。

「誰かの今を救うということは自分の過去を救うことである」「誰かを愛すということは本音の自分を愛すということである」というような抽象的なメッセージは流行りの曲にも歌われるほど普遍的なものだと思いますが、それを「食」という人類共通のこれも普遍的な営みを中心に据えて、仕事や子育てといったこれまた普遍的な営みを通して具体化したことによって、読む人にとってどこか遠い世界の出来事ではなく、まるで自分の隣で起きている物語のように、適度な距離感をもって感じさせるような力が生まれていると感じます。

誰もが持っているであろう救いたい過去や消したい自分を、綺麗事ではなくそんな自分や救いたい消したい変わりたいと思っている部分まで含めて今の自分なんだ、と思わせてくれる作品でした。

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食べることの悩みを抱える人々が、ある特別な食堂を舞台に、心とお腹を満たされながら一歩を踏み出していく温かい連作短編集。
作中に出てくる、自家製のしそ梅干しが入った温かいおむすびやじっくり煮込まれたコクのあるシチュー・・・。
とにかくおいしそうなのです。
そして登場人物たちのせつない背景と、人々のやさしさ。人は人によって傷つき、でも、人によって支えられ、生きていけるんだなあと強く感じました。素敵な物語をありがとうございました。

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1行目から好き
癒される、温かい雰囲気がとってもいい。
押し付けがましさが全くない。
「おいしさは一緒に食べなくても共有できる」いい言葉ですね。色々な事情で食べれなくても、食を通して幸せを共有できる。
読み終えるのがもったいなかった

個人的には、
司書から息子の様子を聞くことを「本が好きな一人の生徒として聞くことができて嬉しい。」と母親が言っていたのが司書としては嬉しい。

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みんなと楽しく食事をする、その事ができなくて、当たり前のように形成されていた場所から離れないといけない自分。そんな自分をダメなんじゃないかと寄る辺ない気持ちで不安の中を彷徨う人たち。そんな人を優しく包んでくれる場所、よるべ食堂。
ひとりの時間が欲しい人も孤独になりたいわけじゃない。そんな自分はわがままなんじゃないか、社会に適応できてないんじゃないかって泣きたい気持ちになりますよね。そんなもの全部ひっくるめて受け止めてくれる沙知さん。沙知さんに会えて笑えるようになった人たちは幸せだな、と思います。そして沙知さん自身も食堂に来る人たちに心の栄養をもらってるのかもしれないですね。
小夏さんが沙知さんに作ったみぞれ鍋は本当に心も体も温まったと思います。沙知さんにとっての泣ける場所があって良かった。
みんな日々を生きるだけで頑張ってるから、自分を大切にしてね、と労ってくれるよるべ食堂に、心もお腹も満たされたのではないでしょうか。

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悩みを抱えた人々がよるべ食堂を訪れることで少しだけ心が軽くなって日常へと帰っていく。
登場する料理はどれも描写が克明で読んでいるだけでも涎が湧いてくる。美味しい料理と店員の心遣いがお客さんたちの疲れた心を癒していく。
温かで優しい時間が流れるよるべ食堂。
こんな食事処があったら実際に行ってみたいと思わされた。
音はつきさんといえば音楽クリエイター*Lunaさんとの共同制作の印象が強かったが,本作ではそれらともまた異なる著者の側面を見た思いがした。

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最近は「食堂本」が本当に多い。人情系、ファンタジー系、メルヘン系・・・さまざまな「食堂本」が出版されている。本によってはレシピが載っているものもある。
割と気軽に読める「食堂本」が好きだ。載っているレシピを作ることもあるくらい。
肩肘張っていないところがいい。かつて森村誠一や西村京太郎、山村美紗などのライトなミステリ小説が人気を博した。気軽に読めるところが良かったのだろう。一作ごとのクオリティというよりは、まずは数が多いというところ、どれも平均点であることが特徴だった。いわゆる大衆娯楽本だからだ。
それが現代では「食堂本」になっている。
そして「食堂本」は海外でも人気だという、新しいジャパニーズ・カルチャーのジャンルになっている。That's Cool!というわけだ。

この作品もそんなジャンルの一作。
「おひとりさま専用」の食堂を舞台に展開する人情系、ハートウォーミング系のストーリー。
登場する人物もそれぞれにワケアリで、店主にもそんな店を経営する秘めたる事情がある。

グルメ番組を多く作ってきたが、努めて店の人とは仲良くならないようにしてきた。「行きつけの店」みたいなのがどうも個人的に苦手だからだ。
だが、こんな食堂ならば行きつけになってもいいし、店の人と個人的に話すようになってもいいかも。そんなことを感じた一冊だった。

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“ほぼ”おひとりさま専用の食事処「よるべ食堂」には食事に対する悩みを抱えるお客さんが訪れる。
この“ほぼ”というところがこの物語で一番好きです。
美味しい食事を家族や友人など一緒にしたい。
その思いはあるのに、食事に対する悩みを抱えるお客さんにはそれができない。
そんなときに、「よるべ食堂」があればおひとりさまでもお腹も心も満たされる。
お客さんの悩みを見抜いたように「よるべ食堂」の店主の沙知さんが作ってくれる料理がどれも美味しそう。
頑張りすぎてしまう人、人の視線を気にしてしまう人など、よるべ食堂を訪れるお客さんの悩みはそれぞれだ。誰だって悩みを抱えているからこそ、登場人物の誰かに自分を重ねる人もいるかもしれない。

悩んだときに、こんなよるべがあれば心が安らぐだろう。
食事に関する悩みがすべて解決するわけではないけれど、美味しいものは誰かと美味しいと言って食べたい。
ひとりだけどひとりじゃない、「よるべ食堂」に行ってみたいです。
心が満たされてお腹が空くお話でした。

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食べることが好きなのに、以前は誰かと食事を出来たのにという悩みを抱えた人々が安心して食事出来る食堂。生きるために必要な食事、食べることが苦になってしまったらと想像すると胸が痛くなります。

食の温かさ、人の温かさで胃と心が満たされるのだと思いました。

短編集ですが、前回のストーリーの登場人物とまた会えるとなんだか嬉しくなってしまいます。そしてお料理が美味しそうなので、空腹時にはご注意ください。

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仕事に忙殺されストレスの限界まで達した小夏は、会食など人前で食事ができなくなってしまう。休職中、貧血で倒れた小夏を介抱したのは・・・。
無自覚に頑張りすぎている人々を食を通じてなだめエールを送る連作集となっているが、各話各話ほっとする。歴史的改変のようなたいそうな事件が起こるわけでもないが、沁み込むように心にすっと入ってくるのは、いかに今の社会がいかにストレスに溢れており、晒されているのを体感的に捉えられているからであろう。そんな中、歩みを停めたり、スローダウンしたり、距離を置いたりと他人との繫がりを含め自由に生きていくことをお薦めしてくれる。
食事を通じて十人十色であることを緩やかに肯定し、心穏やかにしてくれる連作集。

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食べる、と言う行為は『自分を大切にする』ための最初の一歩なのだと改めて気づかされたように思う。

その一歩めは、たったひと皿かもしれないし、たった1杯かもしれない。
忙しい日やしんどくてたまらない日、自己嫌悪や悲しみに暮れる日……
ついつい疎かにしがちな時にこそ、自分が自分にしてあげられる精一杯の労いが食事なのだと教えてくれる物語だった。

『食事』に違和や忌避を覚えてしまう、年齢も性別もそれぞれな登場人物たちは、縁あってそれぞれ"よるべ食堂"へとたどり着く。
些細なきっかけで狂いはじめてしまった彼らの日常を、お料理で軌道に乗せてくれる。

特別ではないけれど、心を暖めるスペシャルなお料理たちは、自分でも作ってみようかなと思えるものばかり。
そう言えばこのところ頑張りすぎていたかもしれない……
次のお休みの日には、豚汁とおにぎりを毎日精一杯生きている自分に作ってあげようと思う。

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孤独にさいなまれる人々の心のオアシス登場!

主人公は食にまつわる不安に染まる
様々な世代の男女です。

人生どん詰まり寸前だった彼らが、
風変わりなコンセプトを掲げる
食堂との出会いで活路を見出していく短編集です。

人に理解されにくい苦悩に寄り添う
店主の人柄にやられましたよ。

やさしさの輪がどんどん広がるように
お仲間が増えていく様に頬が緩みますね。

これは読者のよるべになること請け合いの一冊。

摂食障害にまつわるエピソードは
世の中の普通から疎外される感覚が
特に刺さりましたよ。

店主との出会い恵まれ
ちゃんとおいしいと思えることの
幸福感に触れて不意にホロリときました。

会食不安へふんわり添えられた思いやり、
摂食への恐怖を吹き飛ばす熱血、
こだわり少年を包みこむやさしい工夫、
どれもが物語のご馳走ですね。

店主が自分と向き合う最終話も好き。

キャラ総出演でそれぞれの変化が
実感できるのが嬉しかったです。

く~、心を満たすフルコースかよ~。
なんて美味なるアンソロジーでしょう!

絶妙なタイミングで出てくる
素敵すぎるメニューを独り占めにできる
キャラたちにマジ嫉妬です!

(対象年齢は13歳以上かな?)

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