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レビュアー 781454
近(?)未来を舞台にした壮大なアドベンチャーロマンス小説と感じました。
主人公は科学者で、科学的なアプローチで物事に取り組んでいますが
主人公が出会った謎めいた魅力的な女性は、使命感と意思などの感情的なアプローチで物事に取り組みます。
哲学的なSF小説と思って読み始めましたが、ロマンスやアドベンチャーなどジャンルを超えた
壮大な大作でした。
作者の内省も含まれているため、複雑な思考の中を覗き見る感覚もまたたまりません。
テクノロジーが発達しても人間の自由意志と自然は無くならないのではと思いました。
主人公の意識の変化などの感情面も心揺さぶられますが、
エンプティゾーンでの心温まる家族愛もよかったです。