妖しいご縁がありまして
お狐さまと記憶の欠片
汐月 詩
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刊行日 2020/10/20 | 掲載終了日 2022/11/28
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内容紹介
大好きな人との記憶を、もう一度思い出してみませんか?
金沢在住の作者が描く能登の町をモデルとした懐かしくも優しいストーリー。
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「決して手を離してはいけないよ」 そう、言われていたのに――。
ある夏祭りの夜、祖母の言いつけを守らなかった八重子(やえこ)は、田舎町で過ごした数年間の記憶をなくしてしまう……。
時は過ぎ、祖母の死をきっかけに再び田舎町で暮らすこととなった八重子はそこに突然現れた男に失礼な言葉をかけられる。
「おまえ、面白いものをなくしているな」
二紫名(にしな)と名乗るこの男、どうやら八重子のなくした記憶について何か知っているようで──!?
記憶を取り戻すため、八重子は自らを神使の狐だと名乗る二紫名と祖母ととも過ごした田舎町を奔走する。
記憶が戻った時、八重子の心に残る感情は果たして──。
出版社からの備考・コメント
レビューなどでお話の真相やオチについて本文を引用する際には、発売後の製品版をご利用ください。
(発売までの改稿で差異が生じる可能性があります)
校了前のデータを元に作成しています。
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おすすめコメント
・失われた記憶という設定が、誰しもが持っているノスタルジーでセンチメンタルな感情を揺さぶります。
・ニ紫名(妖狐)と八重子(女子高生)微笑ましいバディ感。
・装画は『百々とお狐の見習い巫女生活』『道後温泉湯築屋 神様のお宿は旅立ちの季節です』等の装画の他、『夢彩廻紀』『アジアンファンタジーな女の子のキャラクターデザインブック』と自らも作品集を刊行する気鋭の、紅木春先生。
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867160664 |
本体価格 | ¥690 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
懐かしくも優しい記憶。
祖母を亡くし高校受験直前に父親の実家に引っ越すことになった八重子は戸惑っていた。幼き頃祖母と過ごしていた筈なのだがほとんどその記憶が残っていないのだ・・。そんな中、近所の神社に妖しくも美しい青年と出会うのだが・・。
得体のしれないながらも少しコミカルな妖との出会い、知人、家族の思いに触れ、八重子が記憶を徐々に取り戻していく姿は、心あたたります。都会への憧れが薄れ、田舎暮らしに馴染んでいく様子にほっとしました。そして淡い本人も気づいていないような恋心・・エピローグに泣かされます。
もふもふにも乗りたいし、跳んでみたい1冊。
はじめは不満ばかりでやる気のない八重子が、怪我をしたわんこ(白狐)と出会い、記憶を取り戻すために奮闘していくにつれ、どんどん魅力的な女の子になっていくのが良かったです。自分の記憶を取り戻すはずが、おばあちゃんの記憶にもつながっていて、優しい家族の話でした。
記憶を取り戻せと言わんばかりに妖の元に戻ってくる八重子。
おばあちゃんの事をたどっていくうちに大事な事に気づきながら記憶を取り戻し成長していくところが良かった。
おばあちゃんの想いは強く深く八重子が思い出せて良かった。今度は忘れないでください。そしてその想いを次に伝えて欲しい。
この作品を読んで「記憶」というものは、とても大事なんだなぁ。私は忘れっぽい方だけど、大事な事は忘れないようにしようと思う。
10月20日発売予定 マイクロマガジン社
汐月詩著 『怪しいご縁がありまして~お狐さまと記憶の欠片~』読み終わりましたので感想をお伝えします。
大好きな人たちとの記憶の一部が消えていたらどうしますか?消えてしまった記憶が取り戻せるなら皆さんなら探しますか?妖狐と一緒に、、、。
本中には色んな方が出てきます。人間以外も。やり取りが面白く読んでいたのですが、まさかラストにこんな感動する作品とは前半は全く想像していませんでした。
この本に出てくる祖母を自分の祖母に重ね合わせて読んでしまい、後半は泣けました。
大好きな人と過ごした時間は大切で、今の自分がいるのは大好きな人に守られていたからなんだと気づかせてくれる一冊です。大好きな人との思い出の記憶をもう一度思い出してみませんか?大好きな人がまだ生きているなら最期の時を迎えるまで感謝の言葉伝えてみませんか?
感動するラストを是非とも皆様と共感したいので良かったら手に取って読んでみてください。
祖母が亡くなったことで、田舎町に越してきた少女・八重子。
しかし八重子は祖母と過ごした記憶を無くしていた。そこで出会った狐の妖・二紫名の誘いより、自身の記憶を取り戻すためにヒントを探し回る―ー。
自身にかけられた愛情と、それに応えるための物語。思春期の少女と「家族」との間にあるあたたかな絆を描き出す物語はYAのような「自分自身を見つめ返す」成長物語であると同時に、あやかしという存在に見初められる、甘酸っぱいトキメキやロマンスを楽しめる作品だったと思います。二紫名との距離感は主人公の年齢からみるとどぎまぎすることも多く、また、黒羽の強引さとの対比も、恋の入り口のドキドキさを感じられる作品に思います。
八重子が引っ越しを機に、周りの人々と関わわり成長していく物語だが、次が知りたい次が知りたい、というその引き付けられるテンポにあっという間に読み終えてしまった。こんなに「途中でやめられない」本には久しぶりに出会った。情景描写などウットリしてしまうほど、その場の様子が目に浮かんだ。
一気に読み進めた後は予想を裏切る終わり方で、この続きはどうなるの~~~?とすでに続編を期待している。
なくした記憶を取り戻すため、
記憶にまつわる思い出の品を見つけていく八重子。
なくした記憶は祖母との思い出。
想われることの幸せ、
人との絆の大切さを教えてくれる素敵な物語。
出会う妖たちも魅力に溢れていて、
ちょっと気になる恋路もあり、一巻じゃ足りません!
まだまだ彼彼女らのこれからを見守っていきたいです!シリーズ化してほしい……!
すごく、好きな感じのお話でした!
最初からするすると目に飛び込んでは流れていくような読みやすい文章。
なんていうか、キレイで涼しげ。神社が舞台だからでしょうか?
記憶を取り返すため、様々な人に助けを求めに行く八重子(女子高生)と二紫名(妖狐!)
次々に仲間ができて、この街のことも街の人も好きになっていく。
記憶を取り戻したいけど、取り戻したらこの冒険は終わってしまうのかな。そんなの嫌だな。と、八重子と一緒に切なくなってしまった。
それでもおばあちゃんとの、この街で過ごした友達との思い出を取り戻したい!とラストまで一気読み間違いなしです。
装画も楽しみ!
文庫で、ページ数282ページとボリューム的にも読みやすく、楽しく読める作品です。
中学校の図書室にも安心して置けると思います。
最初、あまり現実味のない話しに入っていけませんでしたが、謎がとけた一番最後の章が、一番楽しく読めました。
八重子がいつ、約束を思い出すのか、楽しみです。
円技八重子には、七歳から10歳3か月の記憶がすっぽり抜けている。この時期は、彼女が田舎の祖母と暮らした時期だ。その祖母が亡くなり、一家は能登にある祖母の家に移住することになる。実は、彼女の記憶は、昔、鈴の森の神社の神様・縁が盗ったのだ。記憶を取り返すために、八重子は、助けた神様の弟子二紫名といっしょに、盗まれた道具を探すことになる。別に大きな事件は起こらない。ましてや闘いが起こる訳でもない。本書から読み取れるのは「思い出とは何物にも代えがたい」ということかな。
ある事がきっかけで祖母と暮らした能登での記憶を失った八重子。
家族で能登に暮らすことになるが、友達との記憶もなく、チグハグで違和感を感じる。
そんな時に八重子の前に現れる白狐のニ紫名。
記憶を取り戻すのを条件に一緒に探し物を探す。
それは、祖母との思い出の品だった。
探し物を見つけて記憶を取り戻してみると、そこにあったのは孫を思う優しいおばあちゃんや楽しかった友達との記憶。
違和感の正体は、八重子の言動に端を発してした。
最後に明かされるニ紫名とのエピソード。
人との絆、ご縁って素晴らしい。
感動した😂
田舎町で幼少期を過ごした数年間の記憶がない八重子
それはある夏祭りの夜、祖母の「決して手を離してはいけないよ」という言いつけを守らなかったから・・・
その祖母の死を切っ掛けに家族で田舎町引っ越してきたある日
突然現れた男に失礼な言葉をかけられる。「おまえ、面白いものをなくしているな」 と・・・
というお話
様々なキャラが登場し楽しく飽きの来ない読んで楽しく
心温まる作品でした。
この続きも読んでみたいと思いました
影が闇と同化する刻に、狛犬に乗る少女を想像する
田舎に引っ越した普通の女子高校生の八重子が、「盗られた」記憶を取り戻すために、神社や学校または商店街を駆け回る奇想天外な感動劇。
作中に描かれている、それぞれの手が印象的である。
その「手」が物語を通して、読み手の体温とつながるように、気づけば一気に読んでしまった。
それぞれの妖キャラが生意気だがどこか憎めない。
特にエンディングの最後の一コマにはくすくすと笑ってしまった。
きっとこれは特別な話ではない。
知らず知らずに、僕たちの記憶は健ぼうしている。
名前の秘密や失う記憶などへの関心や意識を薄れ、注目しなくなるのは大人になればなおさらのように。
本書を読むと、子どもの頃の目線になる。
世界はいつも自分より少しだけ背が高かった、あの頃を思い出す。
これが見事であり、ノスタルジックな春の風を感じように、爽やかでポジティブな気分も味わう。
まさに一年に一度、見上けては楽しむ八重桜の存在がそうであるように。
最後までワクワクドキドキして楽しめた一冊。
一言でいえば「続編希望!」である。
金沢在住作者が織り成す能登を舞台にした穏やかでノスタルジックな妖ファンタジー。望まず都会から田舎に移った事で無気力な主人公が、ある男との出会いを機に失われた心(記憶)を取り戻すべく、祖母の欠片が鏤められている町を巡る姿に徐々に温もりが加わってくるのがとても印象的だった。まだフラグ止まりの気持ちの続きも気になるので続編希望
軽い気持ちで「妖ものか」。と思って読んだら泣かせてきた😭祖母と過ごした記憶がない八重子(JK)は、妖のニ紫名に出会い、その記憶を取り戻す事に。その途中で、駄菓子屋の川嶋さんや、キャラにやられるかふぇのてっちゃんの話から生前の祖母を知り、若くして亡くなった祖父が祖母を愛した気持ちを知る事ができ、自分の名前の由来もわかった。そして祖母との記憶を取り戻した時、あたたかい気持ちと同時に涙が…。読みはじめにまさかこんなラストが待っているとは誰もが予想しなかったはず。いい意味で裏切られました。TikTokでバズる事を期待したい作品でした。
冒頭1行目から何かが起こる事が予想出来、緊張した気持ちになり物語に引き込まれました。
主人公が抜き取られてしまった記憶探しの話。探していく過程で、自分へのおばあちゃんの愛情の深さに少しずつ気が付き、おばあちゃんとの血の繋がりを少しずつ感じていく展開が良かったです。
また、友人や町の方との距離感が少しずつ縮まるのも良かったです。
手助けしてくれる少しツンデレな白狐君の見守る様子にも主人公に対する優しさを感じました。
おばあちゃんが認知症でなく自分自身を忘れてしまう過程は複雑な思いがありました。
冒頭1行に引き込まれ読み始めましたが、最後の1行にも引き込まれて余韻が残った作品でした。
サラリと一気に読めて面白かったです。
続編を読む前に前編を読んでからと思いこちらの作品を読みました。
大切な記憶を取り戻すために妖達と奮闘する姿に楽しい気持ちになったり、祖母に関わりのある人達や無くした記憶に関わるエピソードにはほんわかしたり、何か懐かしい様な気持ちにもなったり終始温かい気持ちになれる作品でした。
今から続編も読みますが楽しみです。
母の田舎が能登の近くなので方言が一緒だから読みながら亡くなった祖母や親戚を思い出します。能登は東京より空気が澄んでてのんびりしてて夏休みの時はつまらない感じがしたものですが、今は祖母の家もなく冠婚葬祭でしか行くことはないので子どもには解らない贅沢な時間だったのだなと祖母の料理をもう一度食べたいものです。
大切な人にきちんと常々、感謝や想いを伝える。いつでもふと思うことですがなかなかできません。
こちらの作品もそんなことをまた、思い出させてくれる1冊です。
もやのなかでもがく彼女が次第に記憶や視界、世界がクリアになっていき、顔色やこころにあかるい色を持つようになります。若い人の成長に元気をもらいたい人におすすめしたいです。
冒頭すぐ、言い伝えみたいな話から、本当に記憶を取られてしまった文章から、ぐんぐん惹き込まれました。
フワフワな真っ白い犬を救出し(犬じゃないけど)、友だちと再会するもやっぱり記憶は全くないし、どうなるんだろう?と思ったら、記憶を取り戻すために奮闘し、強くなっていくわ、仲間も増えるわ、ずっと面白かった。
おじいちゃんに涙し、おばあちゃんとの最後にも涙でした。
ありがとうございました。