残月記
小田雅久仁
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刊行日 2021/11/18 | 掲載終了日 2022/03/24
ハッシュタグ:#残月記 #NetGalleyJP
内容紹介
祝・第43回 吉川英治文学新人賞受賞!
2022年本屋大賞ノミネート!!!
『本にだって雄と雌があります』(第3回Twitter文学賞国内編第1位)から、9年。
最も刊行が待たれた作家の最新作、遂に登場!
ダークファンタジー×愛×ディストピア
全編「月」をモチーフにした、超弩級エンターテインメント!
東山彰良氏(『流』直木賞受賞)、真藤順丈氏(『宝島』直木賞受賞)、大森望氏、豊崎由美氏、絶賛!
【内容紹介】
「俺は突然わけもわからないうちに何もかもを失って、一人になった!」
不遇な半生を送ってきた男がようやく手にした、家族というささやかな幸福。だが赤い満月のかかったある夜、男は突如として現実からはじき出される。
「そして月がふりかえる」
「顔じゅうが濡れている。夢を見ながら泣きじゃくっていたのだ」
早逝した叔母の形見である、月の風景が表面に浮かぶ石。生前、叔母は言った。石を枕の下に入れて眠ると月に行ける。でも、ものすごく「悪い夢」を見る、と……。
「月景石」
「満月はいつだって俺たちに言う。命を懸けろと」
近未来の日本、人々を震撼させている感染症・月昂に冒された若者。カリスマ暴君の歪んだ願望に運命を翻弄されながら、抗い続けてゆく。愛する女のために。
「残月記」
著者の計り知れぬ想像力が構築した三つの異世界。
そのとば口に立ったら、もう後戻りはできない――。
【著者紹介】
小田 雅久仁(おだ まさくに)
1974年宮城県生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。2009年『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー。13年、受賞後第一作の『本にだって雄と雌があります』で第3回Twitter文学賞国内編第1位。
おすすめコメント
東山彰良氏(『流』直木賞受賞)、真藤順丈氏(『宝島』直木賞受賞)、大森望氏、豊崎由美氏、絶賛!
「なんと豊かな物語性だろう。
この作品集は娯楽に徹しながら、
あきらめとその先にあるものまで見せてくれる。」
東山彰良氏
「打ちのめされた。あまりに豊饒な詩と魔術。生と死が尾を喰らいあう
文章世界。物語の祖(おや)である月――「竹取物語」から千年を超えて、今、破格の裔(すえ)が私たちの夜空に昇った。古今を貫いて比類がない、これから千年輝きつづける現代小説の最高峰。」
真藤順丈氏
「〝月昂(げっこう)〟に冒された未来を描く表題作が圧倒的。
かくも苛烈で静かな恋愛小説がかつてあっただろうか。
小田雅久仁の底知れぬ才能に戦(おのの)く。」
大森望氏
「この3つの物語が刻印されてしまったら、
もう以前と同じように月を見上げることはできない。
決して。」
豊崎由美氏
(編集担当より)
2018年秋のある日、「残月記」の原稿を初めて読んだときのことは忘れられません。
ラストの一行を読み終え、会社のデスクでしばし放心していました。隣席の同僚に「エラいもん読んじゃった…」と呟いた記憶があります。胸の中を感動がごうごうと渦巻いていました。そのときに憶えた感動は、その後何度原稿を読み返しても目減りすることなく、むしろ強度を増していきました。
小田さんは、「恋愛小説を書こうと思ったわけではないのに、結果的に『愛』の物語になったから不思議です」とおっしゃいますが、これほど純度の高い無垢な愛の物語はないかもしれません。「そして月がふりかえる」も「月景色」も、突き詰めればやはり愛の物語なのだと思います。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784575244649 |
| 本体価格 | ¥1,650 (JPY) |