沈没船で眠りたい

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刊行日 2023/08/16 | 掲載終了日 2023/12/05

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内容紹介

常に変わりゆく世界にあって

唯一不変の感情を描き出す

慟哭のシスターフッドSF!


(あらすじ)

高度に発展したAIによって、多くの仕事を機械がこなすようになった2044年の日本。

現状を憂い、更なる雇用の減少を恐れた人々が起こす機械の打ち壊し運動の最中、暴動の首謀者と関係を持つひとりの女子学生が機械を胸に抱いて海に身を投げた。

その女子学生・奥平千鶴はなぜ機械と心中まがいの行動に及んだのか?

その答えは、事件の3年前のひとつの出逢いから続く物語の中にあった――。


絶え間なく取り替えられていってしまう残酷な世界のなかで、決して代えの利かない真実を描いた、慟哭のシスターフッドSF!


(著者紹介)

新馬場 新(しんばんば・あらた)

1993年、神奈川県生まれ。明治大学法学部卒業。

学生時代にはバックパッカーとして世界中を回り、卒業後、ゲーム会社に就職。

2020年『月曜日が、死んだ。』にて第3回文芸社文庫NEO小説大賞を受賞しデビュー。

2022年には『サマータイム・アイスバーグ』で第16回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞。

他の著作に『グッバイ、マスターピース』(双葉文庫)、『町泥棒のエゴイズム』(文芸社文庫NEO)。

常に変わりゆく世界にあって

唯一不変の感情を描き出す

慟哭のシスターフッドSF!


(あらすじ)

高度に発展したAIによって、多くの仕事を機械がこなすようになった2044年の日本。

現状を憂い、更なる雇用の減少を恐れた人々が起こす機械の打ち壊し運動の最中、暴動の首謀者と関係を持つひとりの女子学生が機械を胸に抱いて海に身を投げた。

その女子学生・奥平千鶴はなぜ機械と心中まがいの行動に及んだのか?

その答えは、事...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575246612
本体価格 ¥1,750 (JPY)
ページ数 328

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NetGalley会員レビュー

世界がどんなに変わっても、絶対に変わらないただ一つのもの。究極の愛を見せつけられました…!
SF作品が好きで、シスターフッド作品が大好きな私にはたまらない作品でした。今年読んだ作品の中で、1番好きかもしれません…
医学、科学、機械が発達してありとあらゆる生活が変化した世界。本当にこんな世界がすぐそこまで来ているのではないかと思わせるような、リアリティーを感じさせる物語にゾッとしました。
そして自分の身体がどんどん機械に変わっていくことで、「私」ってなんだろうと苦しみ続ける悠と、そんな悠に愛を持って寄り添い続ける千鶴に、胸がいっぱいになりました…!どんなにあなたが変わっても、あなたに代わりはいないし、あなたにだけ愛を捧げるよ。という千鶴の気持ちが尊かったです。好きです。
最後はもう涙が止まらなかったです。2人のあったかもしれない、あって欲しかった未来を諦められません。
なので最後の最後で、そうきたか…!と、さらに胸が苦しくなりました。でも好きです!!切ないしやるせないけど、千鶴と悠の一瞬の輝きと永遠の愛を忘れません!
素晴らしい作品をありがとうございました!

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2044年、労働が機械によって代替された高度AI化社会。人の機能さえも替えていくテクノロジー。そんな骨太に構築された社会設定の上で語られる物語。だからこそ、振り回されていく人達、進もうとしていく人等がリアリティをもって、ある時は細やかに、ある時は強く綴られていく。
テロに関係者した3人の心情と生き方が、過去編で鮮明に浮かび上がる。千鶴の深い自己省察、特に悠が入院した後、更に悠への想いの変化が読んでいて苦しい。その反動から有村への態度が変わっていくのは、仕方がないことなのか。
そして不確かなものを残したまま、舞台は2044年に戻り、上沼ら警察の捜査に焦点が移る。しかし、過去編で明らかになったテロ関係者の様子に、違和感しか感じられない。不自然さしかない。
ところが、これが一気に払拭されるとは。1年前の2人の生き様を知り、驚嘆すべき意思に出会うことで。圧巻のやりとり。こんなにも純粋で、ここまで硬い意思ならば、「今」をこうに変えられる。そう納得した。
でも、それさえも覆されるとは。そして、オープニングの意味が分かった時、言葉を失った。でも、それでも終わることはなかった。更に……
ここまで骨太で、更に人の意思を描き、その強さが「真実」を何回も反転させていくとは。一気読み、ではなく本に飲み込まれたような読書体験だった。

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切ない近未来SF百合。
人嫌いな千鶴が徐々に悠に惹かれていく過程や抱く感情の生々しさ、激しさがとても良かった。女性同士の関係性が特に好みというわけではない方でも楽しめると思います(好きな方は言うまでもなく)
悠を取り巻く状況が悪くなればなるほどに千鶴の想いは深くなり、そのためなら何でもしてしまう。計画のために社交性のある人物のフリすらしてみせる。そんな千鶴の振り切れた愛情に胸を締め付けられる。
せめてこのまま彼女達の望む終わりを、と願わずにはいられなかった。

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今から約20年後の近未来を舞台にした小説。AIが実用化され、テクノロジーも高度化したが、人々の暮らしは豊かになったとはいえなかった。機械に仕事を奪われたとして、ネオ・ラッダイドと呼ばれる反機械運動をする者もいた。
本書の主人公・奥平千鶴は22歳の女子大生。彼女はネオ・ラッダイド運動に関与し、1体のヒューマノイドを抱えて海に飛び込んだ容疑で逮捕された。彼女はなぜそんな運動に関わったのか。事件から時間を遡り、彼女の人物像を浮き彫りにしていく。
たぶんSFというジャンルにくくられるのだろうが、それだけで拒否反応を起こす人もいることを考えると安易なジャンル分けはしたくない。この作品はSFではあるが、ミステリーでもあり、青春小説でもある。そしてなによりも究極のシスターフッド小説なのだ。
デストピアを描いた作品として秀逸で、ロジックの組み立ても見事だった。

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沈没船で眠りたい/新馬場新 双葉社

ー わずか20年先のディストピアがもたらす、親友や愛すらも超越した千鶴と悠の物語 -

音楽も小説もAIが創作、知りたいことも全てAIが教えてくれる
外傷や内臓疾患、あらゆる病気・怪我は治癒可能
現場仕事もオフィス仕事も機械が行い生産性が向上
ただ仕事は次々に奪われ、貧富の差は拡大している・・・
ユートピアとディストピアの両面を持つ近未来

-2044年-
爆破テロを起こした、労働を機械から取り戻す活動をする団体の幹部と見られていた奥平千鶴は、
破壊された機械を抱いて海に入水自殺を図ったが、救助され逮捕された。
爆破テロへの加担は認めたものの、機械の不法投棄だけは認めなかった。

-2041年ー
母との確執、顔についた傷で人との関わりを避けている大学1年の千鶴
同学年で、社交的で容姿も整っているがどこか影のある悠
同じ音楽バンドが好きという共通点で話すようになり、
やがてお互いの半身と思える程、惹かれ合うようになる。
しかし、ある怪我で身体の一部が義肢になった悠はなかなか退院できず、
さらに身体の別の場所が機械に置き換わってしまう。そして・・・

AI・ロボットによる生産性向上と雇用が奪われるという近未来へのテーマを
とても面白いミステリーとして触れることが出来ました。
そして、絶望しかない物語に希望を与える想像を越えたエピローグに感動しました。

素敵な物語をありがとうございます。

#フタバ図書 #読了 #NetGalleyJP

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読み進めていくうちに何となく抱いた期待と疑念。ラストでやっぱりか⋯と期待と心を打ち砕かれました。設定が少し先のお話ですが、遠くない未来、ノンフィクションになり得るお話ではないでしょうか。自分が悠だったら?千鶴だったら?どんな決断をするのだろうと、とても考えさせられました。
様々な進化と共にでてくる問題や葛藤を、読みながら考えたい1冊です。

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冷ややかな目で悠の彼・有村の活動を眺めていたはずの彼女がなぜ組織に関わるようになったのか。一見矛盾しているようにしか見えない千鶴の行動は、どこまでも親友に対する真摯な想いに繋がっていて、大切な人のために生きたことが明らかにされてゆく鮮烈な結末が、とても印象的な物語になっていました。

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青春SF「サマータイム・アイスバーグ」から1年。
新馬場新先生最新作はロボティクスの向上により、人の手から仕事が奪われつつある近未来社会。
そこで出会った二人の女性の交流を描く。

いろんな試みがされた意欲作だと思いました。
文章も一部生成AIを使用し、今後の社会にどのような影響を与えるのかをシュミレーションしている感じもしました。
思考実験的な側面もあり「SFプロトタイピング」小説だとも思いました。
それも物語の主軸たる二人を見事に描いているからこそ!
ここがおろそかになっていないので、枝葉に気が散ることなく最後までブレずに読むことが出来ました。
やはり新馬場先生はこういった機微を書くのが上手い。

さまざまなSF作品が登場したりとニヤリとする箇所も多数。
次回作も期待してます!

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近未来。人を楽にさせていた機械が、人から仕事を奪うという表現になってしまった世界。
そんな世界でも変わらないこと···それは、人の感情。しかし、それもテシウスの船になぞらえて、感情の移り変わりから自分は本当に自分なのか?と思考の沼に落ちていく。

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初読みの新鋭男性SF作家・新馬場新さんが2040年代を舞台に描き深い悲しみに心が引き裂かれる近未来SF百合小説。AIとロボットの発展により人間の職が脅かされる社会で機械打ち壊し運動に踏み切る若者たち。ヒロインの女子大生・千鶴は裕福な家の同級生の女子・悠と出会って彼女に友情以上の感情を抱き始めるのだが幸福な時間は長く続かず二人の行く手には非情で過酷な運命が降りかかるのだった。本書で思うのは、あまりに酷すぎる最低最悪の両親の人間性欠如の仕打ちに呆れ果て反吐が出ましたね。テセウスの船が人の問題になる残酷な未来。絶望の果てに最悪の選択をした千鶴は、この衝撃的な怖ろしい結末を受け入れて永遠の愛に生きられるのか?最後のシーンで読者は石ノ森章太郎さんが名作漫画に込めた真実の意味を突きつけられるでしょう。

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友情も恋もしらなかった千鶴が、自分の全てをかけて愛した悠。
悠は病気のためにサイボーグとなる手術を両親によって推進させられた。
記憶とは、何か。
自分らしさとは、何か。
自分たらしめているものとは、外観か、脳か、記憶か、何なのだろうか。
愛しているのにサイボーグ化してゆく親友に抱いてしまう嫌悪感。
ばかな有村、可哀想な千鶴でなくては悠に愛されないという千鶴の中での真実。
やるせなくて、苦しくて、それでも愛することをやめられずに悠の望みに応えたくて、無茶をして逮捕されたのに…。
ラストシーンの慟哭…嫌な予感の的中に胸が痛すぎる。
でも、悠の優しく気遣う声に愛しさを感じずにいられないのもにくい!!
面白かったです!

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とても面白かったです!!
衝撃。

最後の一文にドキッとさせられました。
そうきたかー…!!

実際にあるかもしれない未来を垣間見ることができました。
それと同時に、私自身はどう働きたいのかな、と考えなくてはな、というきっかけになりました。

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