
妖怪サトリのウロコ落とし
作/長谷川まりる 絵/てんてこ
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刊行日 2025/07/09 | 掲載終了日 2025/07/11
ハッシュタグ:#妖怪サトリ #NetGalleyJP
内容紹介
心は読めるが空気が読めない妖怪サトリ
主人公のサトリは、見た目は小学三年生、実は推定三百歳の妖怪。この妖怪サトリ、人の心は読めるが空気が読めないので、思ったことを正直に言って痛い目にあうこともしばしば。一方で、煩悩(苦しみを生む原因)をこじらせ妖怪になりかけている人間にも、サトリは正直な言葉を投げかける。するとその人の目からウロコがぽろり、人助けになることも。サトリは訳あってそのウロコを集めることにするのだが……。
児童文学の賞を数々受賞している注目作家・長谷川まりる氏の、ちょっと怖いが心が晴れる短編連作。
〈 目次〉
1.金は天下の回りもの
2.ねたみはその身のあだ
3.人の口に戸は立てられぬ
4.化けの皮をあらわす
5.イワシの頭も信心から
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おすすめコメント
〈 編集者から〉
『杉森くんを殺すには』で野間児童文芸賞を受賞した長谷川まりるさんの、初めての小学校中学年向け妖怪短編集です。心に抱えて誰にも打ち明けられないモヤモヤを妖怪サトリに言い当てられるのは、ちょっと怖いように感じるかもしれません。でも、サトリの言葉には「人間への愛情」が根底にあるので、暗闇に光が差すような、霧が晴れるような心持ちになります。明日が少し変わるかもしれない、この夏オススメの児童書です。
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#妖怪サトリ #妖怪サトリのウロコ落とし #長谷川まりる
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784092893382 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
ページ数 | 176 |
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NetGalley会員レビュー

苦しみや悲しみに結びつく煩悩に取り憑かれて、妖怪になっていく子供達。
それを救うのは、心は読めるが空気は読めない、子供の姿の妖怪サトリ。彼はどうやってその子の本当の気持ちを本人に伝えていくだろう?
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煩悩で悩み過ぎた心は歪み、視界を狭くする。それがどんどん狭くなり心の豊かさが無くなった時、人は妖怪になってしまうのか。
だから大切なのは、〈目からウロコが落ちる〉こと。自分がどれだけちっぽけな思いに囚われていたかに気づくこと。そして、どうすれば同じことを済むかを自分で見出すこと。
ただ、子ども達の歪んだ心には、サトリの言葉しか届かない。サトリは心は読めるが空気は読めない。だから、その言葉が人の心にストレートに届くから。〝空気が読めない〟と300年間も勘違いしてきたそれが、サトリの〝力〟となるとは。
そして、読んでいて伝わってきた。最初から妖怪に近づいていく子共なんていないことが。それぞれに理由があって、そんな友だち関係に陥ってしまったからだと言うことが。
だから、サトリがいるのか。心を読んでその煩悩を見抜き、その心にまっすぐに届く言葉によって助けるサトリが。
そしてサトリが目指すウロコの枚数の由来は予想通りだった。
でも、まだ謎は残っている。300年前、どんな煩悩からサトリは生まれたのか。川の神はなぜサトリの願いを知っていたのか。そして、仲間となった面霊気と共に、サトリはまだまだある煩悩とそのウロコをどうやって集めていくのか。
だからこそ、彼方に進みながらいっとき振り向くサトリの絵を見ながら、続編を読みたいと思った。