
極彩色の食卓3
ホーム・スイート・ホーム
みお
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刊行日 2025/06/20 | 掲載終了日 2025/06/10
ハッシュタグ:#極彩色の食卓 #NetGalleyJP
内容紹介
数々の著作で人気の料理コラムニスト、山本ゆり先生も絶賛の感動大作。
燕と律子。家族よりも「家族」の二人が選んだ道は――。
風光明媚な瀬戸内の島を舞台に贈る、心を満腹にする色彩と食卓の物語、堂々完結!
※『極彩色の食卓』シリーズは今作を含む全3巻となります。
※3巻刊行の記念して、1巻と2巻も期間限定でリクエストを再開します。
この機会に、ぜひ1巻からご一読ください。
※カバーイラスト、装幀デザイナーは、本屋大賞にもノミネートされた『線は、僕を描く』(講談社)と同じ丹地陽子&大岡喜直コンビ!
Tsubame and Ritsuko.
The path chosen by these two people who are more “family” than family--.
A story of color and dining that fills the heart, set on a scenic island in the Seto Inland Sea, is now complete!
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【あらすじ】
女流画家・律子と暮らしはじめて3年――。
美大卒業を目前にしていた燕はある日、1本の電話を受ける。
相手は内定の決まった修復工房の所長で、2週間ほど瀬戸内の小島へ研修に行ってくれないか、というものだった。
律子と遠く離れることに不安を抱きつつも瀬戸内海に浮かぶ小島・花之島を訪れる燕。
親の都合で島を出た少年、難病の画家の夫を持つ年の離れた美しい妻、美術雑誌の新人編集者。そして老練の修復士・皆本。
人々との出会いを通じて、自分の過去と向き合う燕。そして律子にもある変化が――。
【目次】
思い出のごちそう
海と出会いの海鮮丼
追憶のグリーンそうめんチャンプルー
秘密のカラフルアイスクリーム
苦みと甘みのコーヒーかき氷
功罪の卵うどん
祈りの偽物ハンバーガー
空っぽミルクと二枚のキャンバス
彩りのパングラタン
極彩色の食卓
これからのフレンチトースト
◆著者について
著:みお
香川県生まれの大阪育ち。
犬も猫も毛玉のある生き物が大好きなライター事業の文筆家。
同人、商業で小説を発表する傍ら、日頃から様々な事象を文章化するのが趣味。
作品で綴られる文章にもその経験が遺憾なく発揮されている。
◆イラストレーターについて
丹地陽子(たんじ・ようこ)
三重県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒。
書籍や雑誌、広告のイラストレーション制作をはじめ、アニメのイメージビジュアル制作など、多方面で活動している。
出版社からの備考・コメント
拡材や新刊配本のお申込みを非公開コメントにて承っております。
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おすすめコメント
【担当編集より】
『極彩色の食卓』シリーズは全3巻となります。
1巻の『極彩色の食卓』は、彩り豊かな食事に癒されつつ、
ハラハラと心が揺れ動くストーリーながら、
最後には前を向いて歩き出せる救いの芸術小説でした。
2巻の『カルテットキッチン』は、多くの人が経験する挫折や悲しみを乗り越えるストーリーで、
ラストのピアノ演奏シーンが共感と感動を生んだ音楽小説でした。
……そして、最終巻となる3巻の『ホーム・スイート・ホーム』では、
舞台を瀬戸内に浮かぶ小島に移し、
絵画の修復士というあらたな職業とシリーズ最多となるキャラクターの登場で、
今まで以上にダイナミックな物語となりました!
どの物語も食事を通じて、人と心を通わせることの大事さが、
みお先生の色彩豊かな筆致で綴られており、
読み終わるとまるで
キレイな1本の映画を観たような、そんな幸せな気分になれる作品となっています。
ぜひ、ご一読ください。
そしてあなたの言葉で、この作品の魅力を伝えてください!
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《拡材用の応援レビュー募集期間》
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《特設サイト応援レビュー募集期間》
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恐れ入りますが『マイクロマガジン社 営業部』まで直接お問合せをお願い致します。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867167748 |
本体価格 | ¥730 (JPY) |
ページ数 | 320 |
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NetGalley会員レビュー

オムライスにハンバーグ、緑色のソーダ。たくさんの美味しい食事の鮮やかな色が、まるで花のように咲き誇っていく。
燕と律子さんは、ふたりなりの家族となっている。
第3巻は、瀬戸内を舞台にした物語。
平地のほとんどない島へ、燕は絵画修復士として研修に出かける。
しかし、そこで出会った「一番弟子」を名乗る少年には、こき使われる。
律子さんを心配して連絡を取るものの、彼女にはなぜか話してくれない秘密があるようだ。現実から逃げたいと思うこと、正面から向き合えない家族がいること、誰でも経験したことがあるだろう。
でも、辛いときは逃げてもいい。向き合えると思えるまで無理に向き合わなくてもいい。
ただし、美味しい料理を食べて心を満たすことは忘れないように。
「絵が直りたがっているんだ。直りたがらないものは、絵でも人でもどうしようもねえよ」
燕の研修先で出会った皆本さんのこの言葉が、とても心に残った。
現実から逃げているとき、自分の心の修復もきっとできないのだろうと思った。
誠の、修復した絵画への思いの強さにも心を打たれる。
今年は瀬戸芸の年だからこそ、燕が訪れた島の風景を思い浮かべながら、島々を巡るのも楽しそうだ。
きっとそこにも、美味しい料理があり、色鮮やかな花が咲き誇っているに違いない。
美味しい料理で体も心も満たされたときに、現実と向き合える力が湧いてくるのではないでしょうか。
美味しいものを一緒に食べてくれる人がいてくれる、その安心感が、心を少しずつ前に進めてくれるのだと思います。
一話ごとに鮮やかな花が咲いていくような、素晴らしい最終巻でした。

絵と色と食事で紡がれた物語、極彩色で彩って完結です。
この物語が始まったときから、描写の綺麗さが際立っていましたが、今回はさらに『文章が生きている』と感じるほどでした。
少女が絵を描くときに、彼女の嬉しさやワクワク感がダイレクトに文章出てくる。
読者として、読むテンポも、頭の中で読んでいる声色も、気づけば少しずつ弾んでいるような、そんな素敵な文章が作中で紡がれていました。
だからこそ、そんな文章で描かれる、律子さんの隠していたことや燕が両親との向き合うこと、誠の覚悟、みんなの想いや決意がしっかりと伝わってきます。
それぞれが出した結末・答えは明るく、あまりにも綺麗で、そしてしっかりと前を向けている。一巻からの燕の変化を見てきた人にとってはまさに『極彩色』と言えるような、これ以上にない最高の終わり方でした!
そして今回は何と言っても皆本さん。彼がいなければ、燕は最後の一歩は踏み出せなかっただろうと思えるほどの影響力。生き方や考え方一つ一つが燕にとって考えさせられるもので、皆本さんと話しているシーンでは、燕の立場になって、どこか心が救われるように感じながら読んでいました。
さらに、皆本さんの作品に対しての向き合い方が素敵の一言です!いままでは燕を始めとした、絵を描く人の感情に入り込んでいましたが、三巻では描かれた作品としての『絵』に感情を抱いてしまうようでした。
そんな風に生きてきた彼だからこそ、終盤の絵を通じての再会はあまりにも感慨深くて涙が出てきました。
本当に最初から最後まで綺麗で、頭の中で自然と色が描かれていくような、そんな素敵な作品でした。
色鮮やかな物語をありがとうございました。

今回は修復士の師匠の元へ研修に訪れた燕くん。
絵も人生も壊れたままでいいものなんて何もないですよね。絵の修復に携わりながら関わった人の心や人生まで修復していく様に感動しました。
不安定だった燕くんも生活の拠り所になる場所ができていって安心しました。燕くんって絵とお料理で人と人との絆を繋げていく天性の才がありますね。これは彼の優しさが伝わってできたかけかえのないものです。特に律子さんとの愛情に満ちた繫がりは温かい気持ちにさせられます。
美味しいお料理は彩りに溢れている、これはそっくり人生にも置き換えられるのではないでしょうか。彩りに溢れた人生を過ごすために人は何かを頑張って毎日生きるのかも。
極彩色の食卓って素敵なタイトルだと思っていたんです。この巻でさらにその魅力を再認識しました。
このお話にでてくるすべての人たちに彩りとお腹も心も満たす食卓を!!

1巻から読み始め、3巻まであっという間だった。でもとても豊かな時間だった。
律子さんの秘密がいろいろわかった3巻。
燕くんがようやく両親と向き合えた3巻。
田中くんも大活躍。
燕くんの柏木さんへの対応も、ずいぶん大人になった。
燕くんが作る彩り豊かな料理は、相も変わらず食欲をそそるけど、今回はちょっと控えめ。
それ以外の出来事が大きすぎた。
それにしても、律子さんは、燕くんの作る料理を本当に美味しそうに食べるし、喜ぶ。
胃袋を掴まれるとはこのことだけど、燕くんが律子さんのことを本当に大事に思っているからこそなのだ、きっと。
完結したのは嬉しいけど、ちょっと残念だった。

修復の研修として四国の島へ訪れた燕。新たな出会いでようやく重かった扉が開かれる・・・。
今作でも止まっていた時間を動き出させるゼンマイは出会い。そして日常で無自覚で頻出する檻を解き放つのは色と食。全ての鍵は日常の中に潜まれていたことを丁寧に紡がれていきます。そして全てが解き放たれた際に残されてた物が放つ彩はなんと眩い物か。
秘められていた秘密さえも愛おしくも思えてしまうシリーズ大団円。

最終巻は、登場人物それぞれが抱える過去が浮き彫りになり、その傷が明かされた時、心と心の絆で悲しみが癒されていく。
とても胸に響く作品でした。
人生に立ち止まってしまった時、何もしなければきっと動き出すことはできないけれど、きっかけをつくってくれる誰かがいれば止まってしまった心を動かすことができる。
互いに関わることで心の奥に閉じ込めていた気持ちと向き合い、前へ進める。そのような人々との出会いはかけがいのないものだと思います。
燕と律子はこれからもたくさんの出会いの中で、まぶしい光に包まれながら、希望に満ちた未来を歩めますように。
美しい彩りと食事、人と人との心の繋がり。最高の最終巻でした。